静電容量方式タッチパネル・部材世界市場に関する調査(2017年) 

2017年05月09日
矢野経済研究所は、静電容量方式タッチパネル及びその部材の世界市場の調査を実施した。

<静電容量タッチパネルとは>
本調査における静電容量方式タッチパネルとは、アウトセルタイプの静電容量方式タッチパネルモジュールに加え、インセルタイプ・オンセルタイプのタッチ機能内蔵型ディスプレイを対象とした。また、オンセルにはOCTA(On Cell Touch AMOLED、タッチ機能付有機ELディスプレイ)、Y-OCTA(Youm On Cell Touch AMOLED)を含む。

<静電容量方式タッチパネル部材とは>
本調査における静電容量方式タッチパネル部材とは、透明導電性フィルム、カバーレンズ、OCA(Optical Clear Adhesive)、引出線材料等の部材をさす。

【調査結果サマリー】

◆2017年度の静電容量方式タッチパネル世界市場は、前年度比101.9%の17億8,110万枚と予測
 静電容量方式タッチパネル(以下,TP)世界市場は、スマートフォンやタブレット端末市場の動きに連動する形で需要が鈍化し、2016年度の同市場規模(メーカー出荷数量ベース)は前年度比103.0%の17億4,760万枚であった。2017年度も好調なスマートフォン向け需要により成長を続けるものの伸び率は鈍化し、2017年度の静電容量方式TP世界市場規模(同ベース)は前年度比101.9%の17億8,110万枚にとどまると予測する。

◆2016年度の静電容量方式タッチパネル世界市場を用途別にみると、スマートフォン用が15億2,000万枚で全体の87.0%を占める
 2016年度の静電容量方式TP 世界市場を用途別にみると、スマートフォン用が15億2,000万枚(構成比87.0%)を占め、タブレット端末用は2億1,000万枚(同12.0%)、ノートPC用1,600万枚(同0.9%)、車載用160万枚(同0.1%)と続いている。

◆Flexible OLEDパネル搭載のスマートフォン向けにフィルムセンサーは需要拡大の見込
 ハイエンドのスマートフォン市場においては、性能や機能面での差別化が図り難くなっていることから、端末のデザイン性を重視した製品開発が進んでおり、LCDパネルに代えてBended等の曲面形状が可能なFlexible OLEDパネルをスマートフォンに採用する事例が増えている。Samsungがディスプレイの側面を湾曲にしたデュアルエッジスクリーンを採用したFlexible OLEDパネル搭載スマートフォンを上市しているほか、Appleでも新たに採用を検討しており、今後、Flexible OLEDパネル向けフィルムセンサーは需要拡大の見込みである。


【調査概要】
・調査期間:2017年1月~3月
・調査対象:タッチパネルメーカー、透明導電性フィルムメーカー、カバーガラスメーカー、OCAメーカー、引出線材料メーカー
・調査方法:当社専門研究員による直接面談、電話・e-mailによるヒアリング、ならびに文献調査併用

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[矢野経済研究所]
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