キャンピングカーユーザーの食事に関する調査 

2017年04月28日
日本RV協会は、キャンピングカー旅行を楽しむユーザーに対し、旅行中の食事においては食材をどのように入手しているのか、またよく食べる料理のメニューはどのようなものかなど主に食生活の嗜好を調査しました。

 その結果、半数に近い人が、昼食はレストラン・食堂などを利用し、夜はスーパーやコンビニで購入した食材を車内で調理して食べ、そのときにお酒を飲む人が7割。酒の種類はビール系が多く、ツマミは刺身という状況が浮かび上がってきました。
 また、グルメ情報の入手先としてネットを利用する人は半数以上で、「ご当地グルメ」に関心を抱く人も多く、興味のあるメニューに支払う食費は3,000円まで、という実態が明らかになりました。

【調査結果】

■昼食はレストランや食堂を利用。夜は食材を買って車内で夕食
 この調査は、3月18日から4月17日にかけて、当協会のホームページに寄せられた約180件のアンケートデータをもとに行われました。
 その結果、キャンピングカー旅行中の昼食に関しては、半数を超えるユーザー(50.3%)が旅先で見つけたレストランや食堂に寄ってすませていることが分りました。さらに全体の2割近く(19.2%)の人は、レストランや食堂を利用する際に、評判のグルメスポットを事前に調べていることも判明しました。

 一方、夕食に関しては、40.7%のユーザーがスーパーやコンビニで食材を揃え、それを車内で調理して食べていることが分りました。また、車中泊スペースを確保した後に、旅先の飲食店や居酒屋を探して、そこで夕食をとるという人たちも2割以上(22.2%)存在することが分かりました。

 この調査結果は、当協会が発行する『キャンピングカー白書』(2016年版)のデータをほぼ裏付けることになりました。同白書の調査で、ユーザーに「キャンピングカー旅行中の食事形態」を複数回答で答えてもらったところ、「レストランで外食」(55.0%)、「スーパーなどで惣菜や冷凍ものを買ったりして車内の電子レンジやコンロで温めて食べる」(48.5%)という結果が得られています。白書では、今回の調査のように、昼食と夕食を分けて尋ねてはいませんが、食事スタイルの傾向としては似たような結果が得られたといっていいでしょう。

■7割以上のユーザーが夜は晩酌を楽しむ
 車の運転から解放される夕食において特徴的なのは、お酒を飲むユーザーが非常に多いということが分ったことです。「ほぼ毎晩酒を飲む」と答えた人は56.6%。この回答に、「たまに気が向いたときにお酒を飲む」(10.8%)、「7割程度の確率でお酒を飲む」(6.6%)、「5割程度の確率でお酒を飲む」(3.6%)などという回答を合わせると、なんと77.6%のユーザーが旅行中の夕食時にはお酒を飲んでいることが判明しました。

 そのお酒の種類として一番目に上がったのは「ビール/発泡酒」という回答で、その回答率は46.4%。「焼酎」(9.6%)、「日本酒」(8.0%)、「ワイン」(5.6%)、「ウィスキー」(4.8%)などを引き離して、ダントツの1位を確保しました。
 2番目には、「地ビール、地酒など、行った先で見つけた珍しいお酒」(16.8%)という回答が続き、いかにもキャンピングカー旅行らしい結果が浮かび上がりました。

■最も好きなメニューは「刺身」。2番人気は「うどん・そば」
 では、旅行中に食べるメニューとして人気が集まったのは、いったいどのような食品だったのでしょうか。
 1位は「刺身」という回答で、28.5%を獲得しました。2番目の「うどん・そば」(25.3%)、3番目の「ラーメン」(19.0%)というお腹のふくれるメニューを抜いての堂々の1位は少し意外ですが、夕食にお酒を飲まれるユーザーが多いことを考えると、ツマミとしての性格も持つ「刺身」が上がってくるのは、当然かもしれません。
 また、若い人や子供たちに人気の「焼肉/ステーキ」という回答が6.3%にとどまったのは、さっぱりとしたメニューを好むシニアユーザーが増えていることを想像させます。

■ご当地グルメに関心のある人は75%以上。グルメ情報はネットで検索
 ところで、最近は「宇都宮餃子」、「富士宮焼きそば」、「佐野ラーメン」などといった人気“ご当地グルメ”がよく話題になり、ブランドとしての知名度を高めていますが、旅先でそのような“ご当地グルメ”と出合ったとき、ユーザーはどう反応しているのでしょうか。
 これに関しては、「ご当地グルメにこだわらず、自分の好きなものを食べる」と答えた人が23.1%いることが判明しました。
 しかし、一方では、「人気のご当地グルメが食べられるところに行ったときは、7~8割程度の確率で食べる」と答えた人が33.3%にのぼり、さらに、「5割程度の確率で食べる」と答えた人は28.2%となりました。これに「必ず食べる」と答えた人(14.1%)を加えると、併せて、75.6%の人がご当地グルメに関心を抱いており、機会があれば食べているということが判明しました。

 次に、ユーザーたちがこのようなグルメ情報をどういう形で入手しているのかということを調べてみました。
 圧倒的に多かったのは、「ネットを使って、行き先の評判の店を検索する」という回答で、その回答率は54.8%に達しました。
 一方ペーパー媒体を利用する人たちもおり、「ドライブ・観光情報誌でリサーチする」という回答は19.1%を獲得しています。
 また、グルメ情報にこだわらず、「行った先でおいしそうなメニューを選んで食べる」という人も18.5%存在していることが分りました。

■食べたい料理に支払う食費は1,000~3,000円
 最後に、旅行先でグルメを楽しむユーザーたちの金銭感覚を調べてみました。
この調査では、「絶対食べたかった! という料理と出合った場合、支払う食費の上限はどのくらいまでですか?」(1人あたり。酒代を除く)という設問に答えてもらうことにしました。
 それによると、一番多かった回答は「2,000円以内」というもので、その回答率は26.2%でした。次点には「3,000円以内」(25.0%)という回答が続き、3番目は「1,000円~1,500円」(20.7%)という回答が上がってきました。
 こうしてみると、「1,000円~3,000円」ぐらいのゾーンに71.9%の回答が集中していることが分ります。サラリーマンが昼食にかける費用は500円~600円程度などとよく言われますが、旅行中ということもあって、キャンピングカーユーザーは多少贅沢なグルメを楽しむ傾向があるといえるでしょう。

■調査結果からのまとめ
 かつてキャンピングカーが、テントキャンプの延長線上にあるものとして、アウトドアユースのギアとして注目されていた時代においては、ユーザーの食事形態は、キャンプ場に停めた車のそばでバーベキューを楽しむというスタイルが一般的でした。
 しかし、近年キャンピングカーはアウトドアユース以上に一般観光旅行のツールとして定着しており、ユーザーの食事形態もそれに応じて多様な広がりを見せるようになりました。
 この調査では、キャンピングカーがどんなスタイルの旅行においても機能的に優れていることが浮き彫りになったように思えます。キャンピングカーの中にはかなり充実したキッチン機能を持つものもあり、そういった車の場合、食材さえ調達できれば車内で調理して、そのまま車内で食べることもできます。
 観光地では、周辺のグルメスポットなどを散策して、地元の美味しい料理に舌鼓を打ち、RVパークのような場所で車中泊するときは、食事中に晩酌した後で眠くなれば、今度は車内がベッドルームに早変わり。
 どのようなグルメ旅行も可能にするキャンピングカー。今回はその実態を具体的に裏付けるデータが多く揃った調査となりました。


【調査概要】
調査地域:全国
調査対象:日本RV協会ホームページ閲覧者
調査手法:Webアンケート
調査時期:2017年3月18日(土)~2017年4月17日(月)

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