「海外市場対象のミドルの求人」についてアンケート調査(転職コンサルタント対象) 

2017年04月26日
エン・ジャパンが運営するミドル層専用の転職求人サイト『ミドルの転職』上で、サイトを利用している転職コンサルタントを対象に「海外市場対象のミドルの求人」についてアンケートを行ない、116名から回答を得ました。

【調査結果概要】

★ 約9割の転職コンサルタントが「昨年より海外市場を対象にしたミドル人材の募集は増加する」と回答。
★ 昨年よりもミドル人材を対象とした求人募集が増える見込みのある国は、「ベトナム」「インドネシア・フィリピン」「タイ」「シンガポール」「中国」。
★ 増えると予想されるミドルを対象とした海外求人のトレンド。職種は「営業系」、業種は「メーカー」、規模は「中堅・中小企業」。

■調査結果詳細

1:約9割の転職コンサルタントが「昨年より海外市場を対象にしたミドル人材の募集は増加する」と回答。(図1)

「昨年に比べて、海外市場のミドル人材を対象とした求人はどのように変化すると見込まれますか?」と伺ったところ、88%の転職コンサルタントが「増加する」(「増加する」「どちらかと言えば増加する」)と回答しました。

2:昨年よりもミドル人材を対象とした求人募集が増える見込みのある国は、「ベトナム」「インドネシア・フィリピン」「タイ」「シンガポール」「中国」。(図2、図3)         

「海外市場のミドル人材を対象とした求人は増加する」と回答した方に、2017年度に求人増加が予想される国・地域を伺いました。多かった回答トップ5は、第1位「ベトナム」(60%)、第2位「インドネシア・フィリピン」(44%)、第3位「タイ」(40%)、第4位「シンガポール」(35%)、第5位「中国」(33%)と東南アジアの国々が目立つ結果でした。

「企業が海外市場でのミドル人材の求人を増やす目的は何ですか?」と尋ねると、多かった回答トップ3は「海外市場での販路拡大」(80%)、「新規事業立ち上げ」(46%)でした。「生産コストの削減」(33%)「安価な部品・商品の調達のため」(18%)といった費用低減よりも、事業拡大を目的として募集を行なう企業が多いことが伺えます。

3:増えると予想されるミドルを対象とした海外求人のトレンドは、職種は「営業系」、業種は「メーカー」、規模は「中堅・中小企業」。(図4、図5、図6)

2017年度に求人増加が予想される国・地域トップ5における求人トレンドを伺いました。いずれの国でも職種は「営業系」、業種は「メーカー(機械・自動車・輸送機器)」が第1位でした。「国内市場の縮小化に伴い、海外市場開拓を加速させる企業が多い」「日本での売上に変化がなく、海外売上シェアが伸長している企業が目立つ」「海外の現地マーケットを開拓・拡大のために、実行の先頭に立てる営業が求められる」という声がありました。企業タイプは「中堅・中小企業」との予想が最多でした。この他に、 2017年度の海外市場を対象としたミドル人材の求人動向について、見解もご紹介します。

2017年度の海外市場を対象としたミドル人材の求人動向についての見解
◯中国からの撤退が目立ち、他の国でのミドル人材の求人が増えてくると予想。
○日本語教育に力を入れている中国やインドネシア、新日派であるミャンマーやベトナムなどでミドル人材の市場が拡張していく。
○大手メーカーの東南アジア進出に伴い、その下請けや関連企業も合わせて進出も考えている。○現地社長候補や現地工場設立責任者など、専門性の高さと経験を持つミドル人材が求められる。
○製造業を中心に海外市場が未開拓だった中堅・中小企業が現地ディーラーの協力のもと、海外販路開拓の求人案件の実数も増加基調にある。
◯現在の海外勤務者の給与は、バブル期のような別格に高いという傾向は少なく、適正処遇がどのくらいなのか、紹介会社としては見極めが難しい。大手企業の出身人材は、それなりの給与を当然貰えるものと想定しているものの、海外求人の募集が活況な中堅・中小企業は、大手と同等の給与や処遇を提示するのは難しいようなケースもある。


【調査概要】
調査方法:インターネットによるアンケート
調査対象:『ミドルの転職』を利用する転職コンサルタント
有効回答数:116名
調査期間:2017年1月21日 ~ 1月31日

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[エン・ジャパン]
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