3月度プレミアムフライデーの飲食店POSデータ統計解析 

2017年04月25日
ユビレジは、経済産業省および経済団体連合会(略称:経団連)など官民連携体制が推進している「プレミアムフライデー」の2回目となった3月度(3月31日(金)実施)の結果について、
2月度に続き飲食店POSデータならではの統計解析を行いましたので、その結果をご紹介します。※1

個人の消費喚起、余暇促進を目的に2017年2月よりスタートした「プレミアムフライデー」。
申請企業・団体数も6,534社まで拡大し、官民連携によるさまざまな施策が推進されています。※2
前回、第二回の実施となった3月31日(金)は、月末、さらに期末、年度末が重なったこともあり、iPad POSレジ「ユビレジ」が導入されている飲食店のビッグデータにも、2月とは異なる集客、売上結果が出ました。

※1:2017年3月22日プレスリリース「プレミアムフライデー、飲食店のコアゾーンは「18時以降!」」
※2:2017年4月24日現在、プレミアムフライデー事務局Webサイト公表データ

【結果概要】

1)3/31(金)のプレミアムフライデー。
15〜17時台の飲食店では、対前年同月比で来店客数・売上とも「約1割ダウン」。
比較元の2016年3月25日が年度末前、給料日、かつ年度末より前だったことや、当日が悪天候だったことなどが原因として考えられます。

2)18時以降の飲食店でも、対前年比で来店客数に減少が見られたものの、売上は「2.3%の増加」。
プレミアムフライデーをきっかけに、時間の使い方が多様化し、消費の拡大、飲食店への来店につながったと推測されます。

3)次回プレミアムフライデーは、4月28日(金)です。
月末平日最終日とはいえ、ゴールデンウィークとも重なることから、さらなる取り組み、環境づくりが課題となります。

【統計解析結果 詳細】

「プレミアムフライデーは、個人の消費喚起、余暇促進につながっているのか。」
ユビレジでは、iPad POSレジ「ユビレジ」を継続利用、かつ当該時間に営業している飲食店300店舗のPOSデータから、2回目のプレミアムフライデーとなった3月31日(金)当日の来店数、売上状況について、前年(2016年3月25日(金))と前々年(2015年3月27日(金))とを時系列で比較。
受け入れ側である店舗・飲食店視点からの効果がわかる統計解析を実施いたしました。

【18時まで来店客数・売上とも「約1割ダウン」】

昨年平成28年の店舗平均を“1.00”とした場合、3月度プレミアムフライデーの15:00 〜 17:59における会計金額は、店舗平均で「-9.5%、」、客数は同様に「-9.0%」。前年に比べて大きく減少しました。
初回実施の2月度では、同「+1.3%」「+3.7%」とほぼ“横バイ”だったことから、減少の理由として、当日が一般的な年度末そのものの日であったことや、悪天候だったことなどが考えられます。

【18時以降も客数は減少するも、会計金額は上昇】

18:00 〜 23:59についても、前項と同様の比較を行ったところ、客数で対前年比「-6.2%」と減少したものの、会計金額は「+2.3%」とプラスに転じました。 
初回実施の2月度様な、同「+14.4%」「+26.3%」といった大きな伸長は見られなかったが、年度末、悪天候といったコンディションでありながらも、プレミアムフライデーが飲食店での個人消費拡大に貢献している様子が伺えます。


※使用データについて
iPad POSレジ「ユビレジ」を対象期間内に継続利用、
かつ当該時間が営業時間である飲食店から無作為に抽出した300店舗のPOSデータの平均値です。
調査対象店舗名は非公開です。ユビレジでは、お客様が入力したPOSデータについて、企業・個人を特定しない形で統計的に処理した後、公表をする権利に基づき、これからも店舗の皆様に価値のあるデータを提供してまいります。

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[ユビレジ]
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