パン市場に関する調査(2017年) 

2017年04月26日
矢野経済研究所は、国内パン市場の調査を実施した。

<パン市場の小売チャネルとは>
 本調査における小売チャネルの定義は以下の通り。
・ベーカリー・・・店舗内でパンを焼成し販売している小売店、小売チェーンの店舗を指す。食品スーパーなど量販店に出店し、同一店舗内で焼成したパンを販売するインストアベーカリーを含む
・量販店・・・総合スーパー、食品スーパー、生活協同組合を含み、パンを仕入れて販売している店舗を指す
・一般店・・・製パンメーカー各社のパンを仕入れて販売している小売店(特約店)を指す
・学給パン・・・学校給食用のパンを指す
・その他のチャネルには、カフェベーカリー、レストラン・ホテル等の外食店、飲食店舗、事業所などの給食、インターネット通販等を含む

【調査結果サマリー】

◆2015年度の国内パン市場規模は、前年度比102.8%の1兆5,097億円
 2015年度の国内パン市場規模(メーカー出荷金額ベース)は、前年度比102.8%の1兆5,097億円であった。2015年度は、素材や製法にこだわったプレミアム食パンと大手製パンメーカーのメガヒット食パンが市場を牽引し、菓子パン、調理パン、惣菜パンも好調に推移した。国内パン市場は引き続き微増で推移すると予測し、2016年度を前年度比101.8%の1兆5,371億円と見込み、2017年度を前年度比101.1%の1兆5,537億円と予測する。

◆食パンが引き続きシェアを伸ばし、惣菜パンは即食志向にマッチし市場拡大
 2015年度の国内パン市場を商品別にみると、食パンが引き続きシェアを伸ばしており、素材や製法にこだわったプレミアム食パンや大手製パンメーカーのメガヒット食パンが市場を牽引した。また、惣菜パンは即食ニーズを取り込むことで市場を拡大させ、調理パンはコンビニエンスストア本部がサンドイッチなどへのテコ入れを行い、2年連続で市場が拡大した。

◆国内パン市場の小売チャネル別構成比は、量販店とコンビニで約6割を占める
 2015年度の小売チャネル別パン市場規模は、量販店が4,931億円、構成比32.7%でトップとなっている。また、コンビニエンスストアは4,191億円で構成比27.8%となり、量販店とコンビニエンスストアの合計は6割を越えた。


【調査概要】
調査期間:2017年1月~3月
調査対象:パン・調理パンの製造・卸、主要ベーカリー等
調査方法:当社専門研究員による直接面談、電話取材、インターネット調査、及び文献調査

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[矢野経済研究所]
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