2017年卒大学生就職活動調査(第一回) 

2016年07月15日
雇用開発センターは、「2017 年卒大学生の就職活動調査」をイプソス株式会社への委託により実施しました。

【調査結果概要】

・調査時点での内々定率は 58.0%。男女別では男性が 58.4%、女性が 57.7%となっている。

・内々定保有者の 70.5%が「内々定先の企業に満足しているので、就職活動を終了する(終了している)」と回答。昨年同月の 44.8%を大きく上回っている。

・内々定保有者の 51.4%が「内々定の辞退をしたことがある」と回答し、こちらも昨年同月の 37.5%を上回っている。

・「スマホだけで就活を行った(6.5%)」と「スマホが殆どでパソコンは時々使った(20.0%)」を合わせると 26.5%の学生がスマホメインの就活を行っている。これは昨年同月の 19.5%を 6 ポイント上回る。

・昨年度(2016 年卒)から変更になった就活スケジュールについて、「就活期間が短いと思う」が 34.2%で 1 位、「ちょうど良いと思う」(32.9%)がほぼ並んで続いている。「ちょうど良い・・・」は昨年同月を 15 ポイントと大きく上回っている。
 一方「就活期間が長いと思う」は 5.5%で、昨年同月の 21.4%から大幅減少となった。

・学業と就活の両立については「両立できたので、就活期間はちょうど良いと思う」が 33.6%、「就活期間が短く、学業との両立ができなかった」が 30.4%で続く。「就活期間が長く、学業との両立ができなかった」は 8.9%と、昨年同月の 20.7%から大きく減少した。

【調査結果】

1.内々定状況
(1)内々定率
・調査時点での内々定率は、全体で 58.0%であった。
・男女別では、男性が 58.4%、女性が 57.7%でほぼ同率となっている。
・大学 4 年生の文理別では、理系学生が 59.5%、文系学生が 58.0%となっている。

(2)就職活動の継続
 ・内々定保有者の 70.5%が「内々定先の企業に満足しているので、就職活動を終了する(終了している)」と回答し、昨年同月の 44.8%を大きく上回っている。昨年より選考開始時期が 2 ヵ月前倒しとなり、企業が早めの選考・内々定出しを行ったことと、学生側も就活の短期化を意識した結果の表れと思われる。

(3)内々定の辞退
・内定を辞退したことがある学生は、全体で 51.4%と、昨年同月の 37.5%を 14 ポイント上回っている。
・文系男性の辞退率は 60.0%と半数を超える高い数字となっている。

2.就職活動の開始時期
・就職活動の開始時期は、エントリー解禁の「大学 3 年生の 3 月から」が全体で 41.5%と最も多くなっているが、それ以前の解禁前 2 月以前から活動を開始していた人を足し上げると 58.5%と半数以上に上り、多くの学生が実際の解禁前に活動を開始していた現状が伺われる。これはスケジュールが後ろ倒しになった昨年度(2016 年卒)から共通した動きとなっている。

3.インターンシップの参加期間等
・インターンシップの参加率は全体で 42.9%、平均社数は 3.43 社でいずれも昨年度月(参加率 39%、平均社数 2.57 社)を上回っている。
・インターンシップの参加期間は「1 日」が 55.5%と 1 位で、昨年同月の 41.9%を上回っている。
・また、インターンシップ情報の入手ルートとしては「インターンシップ情報サイト」が 60.2%と昨年同月の 46.7%を 14 ポイント上回り、一方「キャリアセンター」からという回答は 38.1%で昨年の40.0%を僅かに下回った。

4.キャリアセンターの利用状況
・「キャリアセンターを利用したことがある」が 55.8%に対して「利用したことがない」学生も 44.2%となっている。昨年同月と比べると、「利用したことがある」は約 4 ポイントの減少となっている。
・利用しない理由としては、「利用してもメリットがない」が 43.6%と最も多いが、「そもそも場所がわからない」(24.7%)「何となく敷居が高い」(30.5%)も高い数字となっており、大学にとっては考えさせられる結果となっている。

5.スマホとパソコンの活用
・「スマホとパソコンを半々で使い分けた」が 35.6%で最も多いが、「パソコンが殆どでスマホを時々・・・」(25.5%)「スマホは使わずパソコンだけ・・・」(7.3%)を合わせたパソコン派が 32.8%でそれに続いている。
ただし、昨年同月と比べると「スマホだけで活動した」(6.5%)+「スマホが殆どでパソコンは時々使った」(20.0%)のスマホ派の回答率が 19.5%から 26.5%へと増えおり、学生の就職活動において、スマホが益々欠かせないツールとなっていることが伺える。

6.就活スケジュール、学業との両立
・「就活期間が短いと思う」が 34.2%で最も多いが、次いで高い「ちょうど良いと思う」も 32.9%でほぼ並んでいる。また「ちょうど良いと思う」の割合は前年同月の 17.6%から大きく増えており、内々定率の高さが影響していると考えられる。
・学業との両立については、「両立できたので就活期間はちょうど良い」が 33.6%で最も多く、就活期間が短く、両立できなかった」が 30.4%となっている。
・昨年度(2016 卒)から、選考開始時期が 2 ヵ月前倒しになったので、就活期間が短いと感じるのは当然かと思われるが、昨年同月と比べ、「両立できたので就活期間はちょうど良い」は 10 ポイント増加しており、肯定的に感じる学生が増えている。


【調査概要】
・調査対象 2017 年 3 月卒業見込みで、就職活動中、または就職活動を終えた学生
 全国の大学 4 年生及び大学院 2 年生 男女
・調査期間 2016 年 6 月 15 日~6 月 22 日
・調査方法 Web アンケート
・有効回答 550 名(大学 4 年生:426 名/大学院 2 年生:124 名)
※文中に出てくる昨年同月調査(2015 年 6 月調査)とは、今年度と同様の調査で、2015 年 6 月 1 日~6 月 10 日に実施され、546 名の回答を得た。

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[雇用開発センター]
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