理美容市場に関する調査(2017年) 

2017年04月21日
矢野経済研究所は、国内における理美容市場の調査を実施した。

【調査結果サマリー】

◆2016年度の理美容市場規模は、前年度比99.6%の2兆1,575億円と微減
 2016年度の理美容市場規模(事業者売上高ベース)は前年度比99.6%の2兆1,575億円になった。このうち、理容市場は理容店舗数減少、顧客の高齢化、来店サイクルの長期化、低価格サロンチェーンの台頭などにより低迷している。美容市場では、低価格美容サロンチェーンと高級志向な技術とサービスを提供するサロンとの2極化が進んでいるが、美容市場全体ではヘアケア化粧品や美容家電カテゴリーを中心とした物販やその他付加サービスの強化が功を奏し、前年度並みで推移した。

◆大手美容サロンチェーンは新業態サロンを展開し、多様化する顧客ニーズに対応
 収益性と事業安定性の確保に重点を置く大手美容サロンチェーンを中心に、多様化する顧客ニーズに対応する新しい業態開発が進んでいる。特に、従来は中高価格帯でデザイン提案型の技術を訴求するサロンの展開を行う企業において、低価格帯サロンチェーン業態を展開するケースが増加している。

◆非正規流通防止による流通健全化への取り組みに注力するメーカーが増加
 理美容(業務用)化粧品においては、個人・零細サロンの経営面での経費圧縮ニーズを背景に、非正規流通による製品の横流しが問題となっている。この様な状況の中で、理美容化粧品メーカーやディーラー各社は、トレース(履歴参照)管理やサイバー監視の強化など、非正規品の流通防止に取り組んでおり、正規品購入客の利益保護と企業としての信頼性の確保に注力している。


【調査概要】
調査期間:2017年1月~3月
調査対象:理美容チェーン、理美容商社・卸、理美容化粧品・機器メーカー等
調査方法:当社専門研究員による直接面談、電話・e-mailによるヒアリング、ならびに郵送アンケート調査併用

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[矢野経済研究所]
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