「ゴールデンウィーク(GW)」に関する調査(20歳以上の男女対象) 

2017年04月05日
アサヒグループホールディングスの、アサヒグループホールディングス生活文化研究所は、「ゴールデンウィーク(GW)」を控え、今年の連休の計画を聞きました。

【調査結果サマリー】

・今年のGWは「5日間」が主流- 昨年と同じく「やや短い休暇」
・「休養中心」が圧勝!-レジャーの「混雑」「疲労」を避けて家でのんびり過ごす
・今年のGW予算は「現状維持」-昨年より「リッチにお金を使う」が減少傾向
・「レジャー」の割合が高いほど出費が多く、「休養」の割合が高いほど節約意識が増加
・今年は家族総出で「大掃除・片付け」-夏を控えて「衣替え」「部屋の模様替え」
・「デパ地下」「外食」「食べ歩き」など、グルメレジャーはGWの一番の楽しみ!?
・GWを楽しむ3大要素は「お金」「体力」「天気」-出費に備えて節約を心がける声も

【調査結果】

今年のGWは「5日間」が主流- 昨年と同じく「やや短い休暇」

さて今年のGW、皆さんのお休みは合計で何日くらいあるのでしょうか。「カレンダー通りの休み。どこにいっても人が多いので、家の庭でBBQをする」(女性40代、大分県)など、「(合計で)5日間」という声が最も多く21.9%。さらに「6~7日間」(16.6%)が続き、今年のGWは「5~7日間」(38.5%)の休暇日数という声が多数寄せられました。GWの始まりとなる「昭和の日(4月29日)」はあいにく土曜日に当たり、週明けの5月1日(月)、5月2日(火)は平日。憲法記念日の5月3日(水)、みどりの日の5月4日(木)、こどもの日の5月5日(金)と土日に続き、暦通りに休めれば、5連休という人がとても多いようです。

「5~7日間(の休暇日数)」に集中した一方、「8日間以上」という声も18.3%を占めました。「5月1日と2日が休みになって、例年より多い。九州の百名山に登頂する予定」(男性60代、静岡県)など、有給休暇等を上手く使って、年末年始以来のまとまった休みを取るという声。さらに自由回答の中には「連休に加えて、1日休みを主人が取ってくれたので、クルーズ旅行に行く。例年より連続して休めるので、思い切って散財する」(女性40代、京都府)など、久々の長い休みを利用して、国内外の旅行を計画する人もいました。

ちなみに過去同時期の調査によれば、2012年、2013年は「7日間」(2012年=17.2%、2013年=17.3%)、2014年は「4日間」(21.3%)、2015年、2016年ともに「5日間」(2015年=24.0%、2016年=15.6%)という休暇日数が主流。今年のGWは「5日間」(21.9%)が最も多く、一昨年、昨年と同じく「やや短い休暇」と言えます。自由回答の中には「例年に比べて少ない」(女性40代、大阪府)など、4月29日の「昭和の日」が土曜日と重なることから、「(例年よりも)1日短い」という印象を持つ人も少なくないようです。

その反面、「休日なし」という声も11.7%を占めました。自由回答の中には「世間が休みのときに忙しい職業なので、連休はない」(女性30代、秋田県)など、「大型連休」とは無縁の仕事をしているという声。さらに「専業主婦なので連休は特になし」(女性40代、静岡県)など、家族が休みでも、家事労働は休めないという主婦の声も目立ちました。そのほか、自由回答の中には「新たな部署なので、休みの日数はまだ全くわからないけど、きっと少ないと思う」(男性40代、北海道)、「夫が交代勤務なので、毎年休みがどうなるのかまだ分からない」(女性40代、大阪府)など、仕事次第で、今のところ休暇日数は未定という人もいました。

「休養中心」が圧勝!-レジャーの「混雑」「疲労」を避けて家でのんびり過ごす

「5日間」の休暇日数が目立ちましたが、では皆さんは「レジャー」と「休養」、どちらを中心に今年のGWを過ごすのでしょうか。「特別なことはしないで、家でダラダラとテレビを観る」(女性30代、岩手県)など、「休養中心」と回答した人は53.3%。主な理由は「体が疲れているので、今年は休養メインにしようと思う」(男性40代、千葉県)など、日ごろの生活で蓄積した疲労やストレスを十分な休養で癒やしたいという声。さらに「連休はどこへ行っても混むので、連休が終わったら出かければ良い」(女性70代、群馬県)、「渋滞が嫌なので」(女性40代、愛知県)など、GW中のレジャーは「混雑・渋滞」が避けられないため、インドアでゆっくり過ごすという声。そのほか、「受験生がいるので出かけない」(女性50代、静岡県)、「求職中なので家で節制」(女性50代、静岡県)など、様々な理由からレジャーを控える人もいました。

その一方、「レジャー中心」は僅か10.3%に留まり、久々の大型連休にもかかわらず、アクティブな「レジャー派」がそう多くないことが明らかとなりました。レジャー派の主な理由は「今年の連休は少ないので、レジャー優先でワンコと泊まれる宿に行って楽しむ」(女性50代、東京都)、「鳥取の海岸でバーベキュー」(男性30代、岡山県)など、旅行やBBQ等のアウトドアを満喫するという声。さらに「両親と妹親子が遊びに来るので、アウトレットや観光に行ったり、温泉に泊まりに行こうと思う」(女性30代、北海道)など、限られた休みを家族レジャー優先で「思いっきり遊びたい」という声も寄せられました。

「休養」と「レジャー」をバランスよく組み合わせた「『レジャー』と『休養』は半々」という声も36.4%を占めました。「孫たちと一緒に国内旅行に行く。後は家でのんびりと過ごす」(男性60代、大分県)など、前半はレジャー、後半はインドアで休養に専念という声。「前半レジャー、後半はでショッピング」(女性30代、大阪府)など、前半は遠出、後半は近場という声も多く、前半・後半で連休を上手に使い分ける人が目立ちました。特に休み明けに「遊び疲れ」を残さないため、後半は「休養(インドア、近場)」に充てる人がとても多いようです。

今年のGW予算は「現状維持」-昨年より「リッチにお金を使う」が減少傾向

「休養中心」「『レジャー』と『休養』は半々」という声が目立ちましたが、今年のGWにかける予算はいかがでしょう。例年に比べて「上がる」「下がる」傾向にあるのでしょうか。「子ども達と山や川へ行ってリフレッシュする。出費はお土産や外食費など、 例年と同じくらい」(女性30代、大阪府)など、「例年とあまり変わらない予算」と回答した人が最も多く69.5%。さらに「今年は収入が減ったのでインドアで、出費を抑えていつもと変わらない休みの日という感じ」(男性40代、愛知県)など、「例年よりも出費を抑える予定」(24.4%)という声も多く、GWの予算は「現状維持」ないしは「抑える」傾向が強く見られました。米トランプ政権以降、世界経済は堅調維持をしていますが、一般家庭の懐事情はそう芳しいものではないことがうかがえます。

その反面、「例年よりリッチにお金を使う予定」という声は僅か6.1%。昨年の同調査では7.6%であったことから昨年よりも1.5%下降し、「リッチ派」は低調でした。リッチ派の主な理由は「アイルランドを車で巡り、サイクリングなどもしたい。予算は一点豪華主義で、パッと使ってしまうような感じ」(女性40代、熊本県)、「4月から息子が大学生になったので、今まで我慢してきた分、今年はいろんなところに行きたい。今年に限っては全てに豪華に」(男性50代、滋賀県)など、折角の大型連休を思う存分に楽しむにはケチらず、パッと出費したいという声も寄せられました。日ごろの生活で節約・節制を強いられている事が多い分、たまの大型連休くらいはプチ贅沢したいというのが本音なのでしょう。

「レジャー」の割合が高いほど出費が多く、「休養」の割合が高いほど節約意識が増加

次に「レジャー中心」「休養中心」と「予算」の関係をクロス集計で見ていきましょう。まず、「例年よりリッチにお金を使う予定」という声は、「『レジャー』中心」で31.2%と非常に高い数値を示したが、「『レジャー』と『休養』は半々」で6.5%と一気に減少。さらに「休養中心」では0.9%まで落ち込み、「休養」の割合が高まるほど、「リッチにお金を使う」という声は急減する傾向。その一方、「例年よりも出費を抑える予定」という声は、「レジャー中心」で6.8%に留まりましたが、「『レジャー』と『休養』は半々」で19.8%と増加。さらに「休養中心」では30.8%まで上昇し、「休養」の割合が高まるほど、財布の紐も固くなることが明らかとなりました。当然のことですが、外出の頻度が下がれば、レジャーや外食にかける出費も減少し、必然的に節約に結び付きます。日本経済を考えれば、個人消費を喚起していくことが大事なのですが、「休養中心」「インドア派」が大半を占める現況においては、なかなか悩ましいものです。

今年は家族総出で「大掃除・片付け」-夏を控えて「衣替え」「部屋の模様替え」

では今年のGW、皆さんは何をするのでしょうか。具体的な計画を見ていきましょう。最も回答が多かったのは「家の片づけ・掃除・洗濯する」(42.7%)でした。「今年のGW中は、自宅の大掃除をしようと考えている」(男性50代、東京都)、「衣替え、部屋掃除など、普段後回しにしていることを全てやる」(女性40代、茨城県)など、溜まった埃や汚れを掃除すると同時に、冬物と春夏物の衣類を衣替えするという声。さらに「今年は遠出せずに部屋の模様替えをするつもり」(女性40代、東京都)など、家具の配置変換やカーテンの付け替え等、日ごろは出来ない部屋の模様替えを行うという声も寄せられました。GWは年末に続き、家族総出で片付けや大掃除に取り組める絶好の機会と言えそうです。

今年のGWは何をする?
1 家の片づけ・掃除・洗濯する 42.7%
2 とにかく寝る(睡眠)・ゴロゴロする 30.0%
3 ショッピングに行く 28.4%
4 外食する(家族、恋人など) 20.9%
5 家族団らん・子どもと遊ぶ 18.8%
6 TV・ビデオ(DVD、ブルーレイなど)を鑑賞する 17.3%
7 国内旅行(泊りがけ)に出かける 15.2%
8 街散策・食べ歩き 14.5%
8 日帰り旅行(観光バス旅、温泉、観光地めぐり) 14.5%
10 読書する 13.2%
MA(複数回答)/n=2567人

2位は「とにかく寝る(睡眠)・ゴロゴロする」(30.0%)。「疲れが溜まっているので出かける体力がない。のんびりと寝て体力を回復させる」(男性40代、千葉県)など、忙しく慢性的な睡眠不足に悩まされている人が多く、連休中は目覚まし時計をセットせずに思いっきり朝寝坊したいと考えている人もいました。さらに「外出は控えて家の中で、DVDレンタルを観たり、読書などをして楽しもうと考えている」(女性30代、大阪府)など、6位に「TV・ビデオ(DVD、ブルーレイなど)を鑑賞する」(17.3%)、10位にも「読書する」(13.2%)が挙げられました。「GW=外出・レジャー」というイメージが一般的に強いですが、実際には掃除やテレビ鑑賞、読書などで過ごす「インドア派」がとても多いようです。日ごろ、仕事に忙殺されている現代人は「アクティブなレジャー」より、むしろ「のんびりと家で過ごすこと」を第一優先にする傾向がうかがえます。

「デパ地下」「外食」「食べ歩き」など、グルメレジャーはGWの一番の楽しみ!?

その一方、外出・レジャーで目立ったのは、3位「ショッピングに行く」(28.4%)。「家族の夏物衣料を買いにアウトレットへ」(女性50代、滋賀県)など、気温の上昇に伴い、家族の春夏物の衣類を買い求めにショッピングに出かけるという声。さらに「デパ地下で普段購入しない食材を購入し、家で贅沢な食事を楽しむ」(男性60代、滋賀県)など、食材の買い出しに出かけ、連休中の食事を充実させたいという人もいました。

同じく「グルメ」では、4位に「外食する(家族、恋人など)」(20.9%)。「プチリッチな外食で回転寿司とトンカツを楽しむ」(男性30代、兵庫県)など、家族がそろう連休に外食レジャーでプチ贅沢を楽しむという声。「GW中は美味しいレストランを予約したり、cafe巡りをしたり、美味しいものを食べまわりたい」(女性30代、大阪府)など、8位にも「街散策・食べ歩き」(14.5%)が挙げられ、デパ地下や外食、食べ歩きまで、「グルメレジャー」をGWの主役に据える人も少なくありませんでした。特に連休中は、全国各地でグルメフェスなどの野外イベントや百貨店の催事も多いため、美食を求めてお出かけする人もきっと多いことでしょう。

そのほか、「帰省と旅行を兼ねて九州へ。実家の熊本に帰る途中、下関と長崎ハウステンボスに立ち寄る。また帰省中に両親と鹿児島・霧島温泉に一泊旅行へ」(女性50代、滋賀県)など、7位に「国内旅行(泊りがけ)に出かける」(15.2%)、8位にも「日帰り旅行(観光バス旅、温泉、観光地巡りなど)」(14.5%)が続き、久々の家族旅行を楽しみにする人もいました。

GWを楽しむ3大要素は「お金」「体力」「天気」-出費に備えて節約を心がける声も

最後に大型連休を十分に楽しむために、皆さんが必要だと思うものは何でしょうか。断然トップは「財力(お金)」(69.1%)でした。「お金があればゆとりのある計画ができ、泊まりがけで美味しいものも食べられる」(女性40代、長野県)、「お金がないと、けちけちしてしまって十分楽しめないから」(女性30代、千葉県)など、どこへ行くにも、何をするにも先立つものは「お金」という声。特に休み中は家族そろって出かけることが多く、レジャーや食事も人数分の出費が嵩み、GWを手放しで喜んでばかりもいられません。自由回答の中には「とにかくお金がかかる事が目に見えていて不安なのですが、子ども達の喜ぶ顔も見たいので今から節約している」(女性40代、滋賀県)など、GWに向けて、我慢の倹約生活に励んでいるという人もいました。

連休を十分楽しむために、必要なものは?
1 財力(お金) 69.1%
2 体力 39.7%
2 天気(晴天) 39.7%
4 一緒に過ごす人(友人や恋人、家族など) 25.6%
5 連休日数(飛び石ではないまとまった休み) 20.0%
MA(複数回答)/n=2528人

2位は「体力」(39.7%)。「どこに行っても混んでいるので、移動だけで体力を使う」(女性40代、神奈川県)など、混雑や人混み、交通渋滞等に巻き込まれる心配が多い連休ですが、それを乗り越えるだけの「十分な体力」を重視する声。さらに「孫たちが遊びに来てくれるといいな。でも、体力がいるけど…」(女性60代、石川県)など、有り余る体力でぶつかってくる子どもや孫と遊ぶにも「体力がなければ楽しめない」という声も寄せられました。今年のGWの具体的な計画でも「とにかく寝る(睡眠)・ゴロゴロする」がランキング上位に挙げられましたが、連休でかえって疲労を溜め込んでしまう人も案外多いのではないでしょうか。「家族3人で有田陶器市に行くので、天気でないとお店の数が減るので楽しみも減ってしまう」(男性40代、福岡県)など、同率2位に「天気(晴天)」(39.7%)がランクイン。特にGW頃は夏野菜の苗植えなど「家庭菜園」の忙しい時期を迎えますが、庭仕事はレジャー同様に天候で大きく左右されます。おそらく今からGW中の天気が気が気でない人もきっと多いことでしょう。

そのほか、「一人で過ごすより、家族でのんびり過ごしたほうが楽しい」(男性40代、東京都)など、4位に「一緒に過ごす人(友人や恋人、家族など)」(25.6%)。「今年は飛び石でしか休めないので、そんなに楽しみではありません…」(女性40代、大阪府)など、5位に「連休日数(飛び石ではなく、まとまった休み)」(20.0%)、6位に「やる気・勢い」(17.9%)が続きました。

【調査概要】
調査対象:全国の20歳以上の男女
有効回答数:2,694人
調査方法:インターネット調査
調査期間:2017年3月29日~4月4日

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[アサヒグループホールディングス]
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