ビデオコミュニケーション市場の市場予測 

2017年03月30日
市場調査・コンサルティング会社のシード・プランニングは、国内のビデオコミュニケ-ション市場の将来展望に関する調査を実施し、その結果をまとめましたのでお知らせいたします。

ビデオコミュニケーション(ビデオ会議/Web会議/音声会議)の調査は今回で14回目となります。

当初は「テレビ会議」と呼ばれ、会議室を初めから設計・建築し、会議室には専門のオペレーターがいて、操作を行いテレビ会議をサポートしていました。参加するメンバーは会社の幹部関係に限られており、テレビ会議室の当時の導入件数は数十件程度でした。

その後、インターネットの登場で、テレビ会議の専用端末に加えて、パソコンを使ったWeb会議システムなどが登場し、ビデオコミュニケーションの利用者のすそ野が急速に広がりました。

最近では、オンプレミス(自社設備での運用)ではなく、クラウドサービスが多くなってきました。デバイスを選ばずに、どのデバイス(パソコン、スマホ、タブレット)でも接続できるサービスが増えてきています。また、料金も1IDごとの価格から、1ルームごとの料金体系も多くなってきており、1ルームの接続も5 台~25台と幅広く対応しています。

本調査は、国内主要メーカー・ベンダーへの訪問ヒアリングにより、企業動向、製品動向、業界動向、市場動向、メーカー戦略など最新動向を収集・分析したものです。

【調査結果のポイント】

国内のビデオ会議・Web会議・音声会議等のビデオコミュニケーション市場は、
2017年に525億円の市場と予測、2016年比107%
ビデオ会議とWeb会議で50%以上を占める。

国内市場のシェアトップは、
ビデオ会議…シスコシステムズ
Web会議…ブイキューブ
MCU…ポリコム

ビデオ会議メーカーシェア:
2016年の国内市場のメーカー別シェア(推定)は、台数・金額ともに、1位がシスコシステムズ、2位がポリコムとなっている。

Web会議メーカーシェア
2016年のWeb会議システムの販売金額(推定)は、SIタイプが約31億円、ASPタイプが約99億円、計約130億円。メーカー別の金額シェアでは、
・SIタイプが1位沖電気工業、2位ジャパンメディアシステム、3位ブイキューブ
・ASPタイプが1位ブイキューブ、2位シスコシステムズ、3位NTTアイティ。ASPタイプでは上位2社で5割以上のシェアを占める。
SIタイプとASPタイプの合計ではブイキューブが引き続き首位で、シスコシステムズ、ジャパンメディアシステムと続く。

MCUメーカーシェア
多地点接続装置(MCU)は2016年760台、50億円の市場と推定される。


【調査概要】
調査対象:
対象品目
1.ビデオ会議(SD・従来タイプ/HD タイプ/テレプレゼンス)
2.Web会議(ASP タイプ(SaaS)/SI タイプ(オンプレミス))
3.音声会議(音声端末/マイクスピーカー・ヘッドセット)
4.接続サービス(映像接続サービス、ビデオ会議接続サービス)
5.MCU
6.その他関連映像製品(ビデオコミュニケーション関連製品・サービス他)
対象メーカー・ベンダー:50社
調査方法:主要企業の訪問取材、電話取材、公表資料の収集・整理
調査期間:2016年12月~2017年3月

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[シード・プランニング]
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