スマートホームに関する調査 

2017年01月16日
経営コンサルティング会社A.T. カーニーは、スマートホームに関する調査報告書を発表、概要の日本語版を本日ウェブサイトで公開した。

The Battle for the Smart Home: Open to All(スマートホームビジネス勝利への条件)と題されたこの報告書では、世界全体でのスマートホームの市場規模は現在150億米ドルだが、2020年までに500億米ドル、2030年までに4000億米ドルまで拡大すると予測。さらにアジアでの市場拡大の推進力となるのは中国と日本であり、この二か国と深く結びついたシンガポール、韓国、台湾などの経済圏が重要な役割を果たすだろうと示唆している。

当調査報告書では、スマートホーム=インターネット接続され外から容易にコントロール可能な「家」、というアイディアがアジアで現実になりつつある背景として、市場拡大を促進する4つの大きな流れがあると記している。

1. コネクティビティとインテリジェンス(インターネット接続の普及と情報化)
テクノロジーとスマートフォンの処理能力の発展によって、住宅でのインターネット接続の普及がさらに進んだ。ビッグデータとAI(人工知能)を組み合わせることで、ユーザーのニーズや行動を適切に予測できるようになり、スマートホーム関連のアプリケーションの利便性が飛躍的に向上しつつある。

2. インターオペラビリティ(相互運用性)
製造元の異なる複数の製品の間で相互運用性が著しく改善したことで、家電用のアプリケーションが消費者にとってさらに使いやすいものになっている。APIの発展、業界内での連携、そしてアプリケーション間のコミュニケーションを標準化する取り組みが、スマートホームのエコシステムの全域にわたって急速に進んでおり、市場の発展を推し進めている。

3. 製品群の拡大と価格の低下
すでに家庭生活のほとんど全体が、自動化された製品によってカバーされているが、現在その80%でいわゆる「スマート」タイプの製品が商品化されている。重要な技術的コンポーネントのコストが急速に下がりつつあることで、スマートホーム関連のアプリケーションはこれまでよりも手の届きやすいものになってきており、今後5年間で大きな転換点を迎えるだろう。

4. 新しい収益化モデル
スマートホーム関連のアプリケーションはより広いネットワークへと開かれている。例えば電力供給網、インターネット、現実世界のサービスのエコシステムなどだ。そこからこれらのエコシステム全体にわたる新しい収益化のモデルが登場している。例えばスマートホーム関連のアプリケーションでは、液晶ディスプレイを通じた広告収入や、他のサービスへの接続などを行うことができる。

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[ドリームニュース]
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