「プレミアムフライデー」についての事後調査(会社に勤める配偶者がいる女性対象) 

2017年03月16日
リビングくらしHOW研究所は、2017年2月24日にスタートした「プレミアムフライデー」について、会社に勤める配偶者がいる女性を対象に事後アンケートを実施。762人から回答を得ました。

【調査結果】

■夫の会社でのプレミアムフライデー実施度は5.8%! 実施はほぼ大企業のみ

 本調査では、全国の「会社に勤める配偶者がいる女性」762人に、夫の会社で2月24日にプレミアムフライデーが実施されたかどうか、事後アンケートを実施。646人が「実施されなかった」と大半(8割以上)を占め、 「実施された」 or「 部署によるが実施された」のは44人(5.8%)と少数派でした。

 また、プレミアムフライデーが実施された会社に勤める夫44人のうち、普段より早く家に帰ってきたのは18人と半数以下で、実施されたにもかかわらず早く家に帰らなかった人も少なくないようです。

 企業規模別では、従業員数が多い会社のほうが実施された割合が高い傾向が見られ、「プレミアムフライデーが会社で実施された」or「部署によるが実施された」44人のうち、4分の3は「従業員数1001名以上」の会社に勤務しているという結果に。現時点では、企業規模の大きい会社に実施が偏る制度になってしまっている実態が見て取れます。

■プレミアムフライデーは「自分には関係ない」「やるならすべての働く人に恩恵を」

 続いてプレミアムフライデーについて聞いてみると、「取り組み自体はいいと思う(早く帰れる人にとっては)」と賛同の声はあるものの、「一部の大企業や公務員だけに実施が偏っていて不公平」「やるなら働くすべての人が恩恵を受けられるようにしてほしい」「関係ない企業や職種の人にも別の取り組みをしてほしい」「サービス業は逆に忙しくなる」「給料が上がらないのに消費拡大に貢献できない」というような意見・感想が多く、実施された企業が少なかったこともあり「自分には関係ない」と現状を冷ややかな目で見ている女性が多いようです。

 ほかにも「月末や金曜は忙しい人も多いので実施のタイミングを変えてはどうか」「やるなら強制的にやらないとなかなか広がらない。義務化してほしい」「企業にはプレミアムフライデーが導入できるよう、人員確保や業務の効率化などの体制作りにつとめてほしい」など、様々な改善点が挙げられました。

■もし夫が早く帰れるとしたら「家族で外食に行きたい」「家族でゆっくり過ごしたい」

 次回のプレミアムフライデーでやりたいことでは、「実施がないので関係ない」「年度末だし早く帰れない」という回答が最も多かったものの、もし早く帰れるとしたら「家族で外食に行きたい」「家族でゆっくり過ごしたい」という声が多数挙がっており、家族で過ごす時間を増やしたいという主婦たちの願いが窺えました。

■夫の1カ月の残業時間「60時間以上」21.5%。半数以上の妻が夫の残業を「減らしたい」

 そもそも夫の普段の1カ月あたりの残業時間はどのぐらいなのかを聞いたところ、「残業はない」人から「80時間以上」残業している人まで、かなり回答が分かれました。このところ、政府が導入を目指す「残業時間の上限規制」をめぐってさまざまな議論がなされてきていますが、本調査では1カ月あたり「60時間以上」残業している夫は21.5%。

 夫の残業を「減らしたい」と答えた妻は全体の50.3%と半数以上にも上り、「早く帰ってきて育児や家事をしてほしい」「家族との時間を増やしてほしい」「夫の健康が心配」と、切実な声が多数寄せられました。


【調査概要】
期間:3月1日~3月5日 リビング新聞公式サイト「リビングWeb」でのアンケート
調査対象:会社に勤める配偶者がいる女性
有効回答数:762
【回答者プロフィール】
年代:20代以下7.5%,30代36.9%,40代34.6%,50代17.1%,60代以上3.9%
子どもあり69.8%・なし30.2%

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[PRTIMES]
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