若者の醤油購買層のライフスタイル分析 

2017年03月15日
データエクスチェンジコンソーシアムで結成された顧客トレンドチームは、若者の醤油購買層のライフスタイルを分析。

データエクスチェンジコンソーシアムで結成された顧客トレンドチームは、複数データを組み合わせることで、よりきめ細やかな顧客トレンド分析を行う手法を作り上げるべく、醤油を利用する若者世代のライフスタイルについて調査しました。今後も各社では、企業間連携によるデータ活用を通じて、顧客の声を活かした商品企画、宣伝・販売コンテンツの開発などに取り組む予定です。

【調査結果解説】

醤油を購入している若者を分析したところ、「SNS への投稿ネタづくり」や「食にこだわる自分を演出」するために、ちょい足し醤油、珍味レシピ、MY 醤油など「醤油のちょっとこだわった使い方」を楽しむ姿がみられました(<醤油のちょっとこだわった使い方の事例>参照)。
また、醤油に関心のある若者世代の生活シーンを分析したところ、【A.お酒や手料理が好き】【B.ふだんは質素だが、食べ歩き・外食は好き】【C.グルメ情報の収集・発信が好き】の3類型が見つかりました。
さらに、醤油を「買った」若者は、「買わない」若者と比べて、【①高級ミニアイスをよく買う】【②グルメ情報よりレシピサイト、旅行サイト、美容・健康サイトを閲覧し、ポイントを利用して節約している】【③Twitter や Instagram、ニコニコ動画より、Facebook や Youtube をよく活用する】といった傾向がみられます。
以上を踏まえて、顧客トレンドチームでは、「醤油」を買う若者は、いつもは質素な食生活でも、外食・旅行や口コミ検索で目は肥えているため、本当は料理にも少しこだわりたい傾向にあると帰結しました。

<醤油のちょっとこだわった使い方の事例>
SNS 上では、「醤油×バニラアイス」など既によく知られた食べ合わせの他にも、様々な組み合わせが話題を集めています。
「醤油×マンゴー」「醤油×柿」「醤油×ぶどう」など醤油とフルーツを組み合わせる例、「醤油×ヨーグルト」「醤油×りんごジュース」など既成品と組み合わせる例など、多くの事例が見つかりました。携帯用に MY 醤油を持ち歩くなど、醤油自体にこだわる人も現われています。
キッコーマンによると、「元々醤油中には300種類以上の香り成分が確認されており、その中には花や果物の香りの主成分も含まれています。その他、甘味を引き立てる効果もあります」とのこと。そのため顧客トレンドチームでは「醤油はフルーツやヨーグルトにかけ ても相性が良い 。先進的な醤油の使い方をす る人 たちの間では、 もはや ”隠れた新定番”ではないか 」と考えています。

■調査概要
◯調査目的
本調査は、醤油の新しい顧客層である若者世代の価値観やライフスタイルを分析し、商品の想起から接触ポイントまでを一貫して捉えることで、「若者世代に支持される商品企画、宣伝・販売コンテンツ」につなげる目的で行いました。また、調査の実施を通じて、複数データを組み合わせた、よりきめ細やかな顧客トレンド分析を行う手法を作り上げることも狙いとしました。

◯調査スキーム
本調査は、調査事項の定義や仮説づくり、データの前処理、実データのチェック、結果の評価など、各工程をそれぞれ得意分野が異なる各社のチームプレイで進めました。また、アンケート調査、SNS データ、購買データ、Web メディア接触データを各社が持ち寄り、データ状態のチェックや前処理、特徴量の抽出をバトンパス形式で行ったことで、企業間のデータ流通をスピーディに進めることができました(詳細は次ページの各社プロフィールをご参照下さい)。結果として、誰もがよく知る商品でも、複数データを組み合わせることで、よりきめ細やかな顧客理解を行うための手法を作りあげることができました。

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
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[データエクスチェンジコンソーシアム]
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