呉服市場に関する調査(2017年) 

2017年03月13日
矢野経済研究所は、国内呉服市場の調査を実施した。

<呉服市場とは>
本調査における呉服市場には、正絹のきもの、紬類のきもの、帯類、リサイクルきものの他、和装小物、ゆかた、合繊素材のきもの等を含む。市場規模は小売金額にて算出し、レンタルきものは含まない。

【調査結果サマリー】

◆ 2016年の呉服小売市場規模は前年比99.3%の2,785億円
2016年の呉服小売市場規模は、前年比99.3%の2,785億円であった。2016年は小売店各社による新業態開発が積極的に行われたが、フォーマル着物の売上が伸び悩み、市場はマイナス成長となった。

◆ 通信販売、リサイクル販売、催事・訪問販売が好調
呉服小売市場をチャネル別に見ると、2016年は通信販売、リサイクル販売は好調、催事・訪問販売は前年並みであった一方、これ以外のチャネルは不調であった。通信販売チャネルは、和装小物、浴衣(ゆかた)といった呉服関連商品や、低価格帯の着物販売が好調となり、拡大基調である。

◆ 訪日外国人観光客によるきものレンタル需要が拡大
本調査における市場規模には含まないが、近年の訪日外国人客数の増加を背景に、観光用きものレンタルの需要が伸張している。2016年頃からは外国人観光客の訪日目的が「消費」から「体験」に移行し、華道、茶道、陶芸といった伝統文化体験が人気を博していることから、今後も観光用きものレンタル需要の拡大が見込まれるものと考える。


【調査概要】
調査期間:2016年12月~2017年2月
調査対象:呉服関連メーカー、呉服関連卸売業、呉服関連小売業等
調査方法:当社専門研究員による直接面談、郵送アンケート、及び文献調査併用

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[矢野経済研究所]
 マイページ TOP