訪日外国人旅行者の国内における受入環境整備に関するアンケート調査 

2017年02月07日
観光庁は「訪日外国人旅行者の国内における受入環境整備に関するアンケート」を行い、総数5,332件の回答をとりまとめました。

旅行中困ったことは「施設等のスタッフとのコミュニケーション」が最も多く、次いで「無料公衆無線LAN環境」「多言語表示」でした。「困ったことはなかった」という回答は30.1%でした。
本調査の結果を分析して課題を具体化することにより、受入環境の整備促進に繋げます。

【実施概要】
訪日外国人旅行者の利用が多い成田国際空港、東京国際空港、関西国際空港を中心とした空港・港湾等にて、訪日外国人旅行者を対象に、旅行中困ったこと、受入環境(多言語対応、通信環境、公共交通等)へのニーズ、満足度等に係るアンケートを実施しました。

【調査結果】

1-1.旅行中に困ったこと(全体)
・旅行中困ったこととしては「施設等のスタッフとのコミュニケーションがとれない」が32.9%で最も多い。
・次いで「無料公衆無線LAN環境」が28.7%、「多言語表示の少なさ・わかりにくさ」が23.6%となっている。
・「困ったことはなかった」という回答も30.1%となっている。

1-2.【参考】(平成26年度調査)旅行中に困ったこと(全体)
・旅行中困ったこととしては「無料公衆無線LAN環境」が46.6%で最も多く、次いで「施設等のスタッフとコミュニケーションがとれない」が35.7%で続いた。

2-1.施設スタッフとのコミュニケーションについて
・1割を超える回答者が都市部(東京・名古屋・京都・大阪)の「飲食・小売店」(23.1%)、「鉄道駅・ターミナル」(12.2%)、都市部以外の「飲食・小売店」(18.2%)で困ったと回答した。
・初回訪日者の都市部の「飲食・小売店」で困ったという回答が25.7%と、最も割合が高い。

2-2.多言語表示について
・1割を超える回答者が都市部(東京・名古屋・京都・大阪)の「飲食・小売店」(21.5%)、「鉄道駅・ターミナル」(14.3%)、「城郭、神社仏閣」(11.6%)、都市部以外の「飲食・小売店」(17.2%)で困ったと回答した。
・コミュニケーションと同様に、「飲食・小売店」で困ったという回答が多い。

3-1.通信環境全般(通信手段の利用実態)
・最も利用された通信手段は「無料公衆無線LAN」で、「モバイルWiFiルーター」「国際ローミング」が続いている。
・無料公衆無線LANに関する回答者の16.5%が「利用したかったが利用できなかった」と回答している。

3-2.無料公衆無線LAN環境(詳細)
・日本の無料公衆無線LAN環境について、前回の訪日時と比べて「かなり改善している」「多少改善している」の割合は計60.5%であった。
・「利用したかったが利用できなかった」場所としては鉄道車内が24.7%と最も高い。

3-3.無料公衆無線LAN環境(詳細)
・無料公衆無線LANの利用に関する不満では認証や利用登録など、利用の手続きに関する不満が多い。
・「飲食・小売店」、「城郭・神社仏閣」、「鉄道車内」は利用可能な場所が少ないという不満も多い。

4.公共交通の利用について(詳細)
・「新幹線以外の鉄道」については66.1%の回答者が「問題なく利用できた」と回答している一方、10.8%の回答者が「不満はあるが利用できた」と回答している。
・各交通機関とも、不満の理由は乗車方法などの利用方法に関する不満、価格に関する不満が多い。

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[観光庁]
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