アジア太平洋地域におけるクロスデバイス利用動向調査  日本版(2015年下半期) 

2016年04月27日
AI(人工知能)テクノロジー企業のAppier(エイピア)は、2015年下半期の「アジア太平洋地域におけるクロスデバイス利用動向調査」の日本版の結果を発表しました。この調査では、ユーザーが利便性、習慣、好みに応じて、スマートフォン、タブレット、デスクトップPCなどのマルチデバイスをどのように活用しているのか、その利用動向が明らかにされています。

アジア太平洋地域では、半数以上(51%)が、3台以上のデバイスを利用している中、日本では、3分の2以上の人々が3台以上のデバイスを利用しており、クロスデバイスユーザーの割合は他のアジア地域と比較しても非常に高いと言えます。

「モバイルファースト」はモバイルのみを意味せず
Appierの報告書は、「モバイルファースト」の日本でさえも、PCを除外するのは時期尚早であることを示唆しています。日本のクロスデバイスユーザーにとって、PCが引き続き重要なスクリーンであることに変わりはありません。平日は、アクティブPC1台に対して、2.4台のアクティブスマートフォンが存在しますが、PCのインターネット利用量はスマートフォンとほぼ同じです。平均すると、PCは、スマートフォンのほぼ2.5倍も利用されています。

タブレット内のアプリの利用量は、平日はスマートフォン全体の中で、4%ですが、週末には25%を上回ります。また、インターネットの利用量も平日はスマートフォンに比べ10%高い利用量があり、週末にはさらに9%高い利用量があります。

各種スクリーンの利用はさまざまで複雑
ポストモバイル社会においてユーザーは、利便性のほか、個々の習慣や好みに応じて、各種のスクリーンを利用しています。そのため、デバイスの利用量はさまざまな要因、時間帯、曜日、性別、さらには市場に応じて、日によって異なります。

Appierの調査によれば、日本の場合、女性の方が男性よりもPC、スマートフォン、タブレットを積極的に利用しています。PCでのインターネット利用量は、女性の方が男性に比べて20%高く、男性の方が女性と比べ利用量が高い他のアジア太平洋地域とは反対の結果となっています。この傾向は他のデバイスでも同様で、スマートフォンについては20%、タブレットについては40%多く女性の方が利用しています。

また、時間帯も利用量に影響します。例えば、スマートフォンの利用量は昼(12時~13時)に上昇します。タブレットは、スマートフォンと異なり昼の時間は下がり、夕方から上昇します。
最後に、利用量は曜日によっても異なります。日本においては、スマートフォンおよびタブレットの利用量は週末に上昇するのに対し、PCの平均利用量は平日の真ん中でピークに達し、週末に減少します。

異なるスクリーン、異なる広告
利用するスクリーンが異なると、広告に対するユーザーの反応も変化します。日本のユーザーの3人に1人は、利用するスクリーンによって広告への対応が若干または完全に異なり、好きな広告フォーマットや内容が変わってきます。タブレットやスマートフォンについては、スクリーンサイズが大きいほど、広告をクリックする割合が高まる傾向にあります。

こうした傾向はアジア太平洋地域全体で共通しており、アジア太平洋地域においても10人に7人のユーザーは、利用するスクリーンによって広告への対応が若干または完全に異なります。

こうした調査結果によって、クロススクリーンが企業にとってオプションではなくなったことが分かります。アジア太平洋地域全体においてターゲットとするデバイスを絞らずに、ユーザーが利用するあらゆるスクリーンでユーザーにアクセスするクロスデバイスキャンペーンは、デバイスごとにキャンペーンを実施した場合よりも26%高い成果を挙げています。


Appierのクロススクリーンユーザーの行動に関する報告書について
この報告書は、2015年下半期からアジアの11カ国でAppierが実施したキャンペーンの分析に基づいています。本報告書の一環として、広告リクエスト、インプレッション、クリック、コンバージョンをはじめとする8,500億以上のキャンペーンデータポイントの分析を行っています。

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[Appier]
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