中高生の自転車通学についての最新動向調査(全国の中学・高校対象) 

2016年12月01日
自転車の安全利用促進委員会では、自転車通学や自転車の活用実態について、中学校・高校の自転車通学指導者、当事者である中高生また、保護者に対してアンケート調査をおこなってまいりました。今回は、指導状況等の各校の取り組みについて、また、それに対しての保護者の考えに
ついてまとめましたので、ご紹介いたします。

各調査の結果、中高生が加害者ではなく被害者として自転車事故に遭いやすいことがわかりました。また、その対策として各学校がおこなっている取り組みは「“事故は怖い”と『加害者・被害者』になりうることを認識させる指導」や、座学や実技による“自転車の安全利用5則”を理解させる指導など、ルールやマナーといった、自転車の“ソフト面”の対策が中心となっており、メンテナンス指導や、自転車自体の安全基準を担保する BAA マーク貼付車の推奨など、自転車自体の安全性についての“ハード面”の指導についてはまだまだ行き届いていない実態が明らかとなりました。

【調査トピックス】

中高生の自転車事故、回答校の平均は年間 1.62 件。最多は年間 33 件
教諭は生徒の「並進」「ルールマナー・違反」に頭を悩ます!

● 被害者になるケース最多数の学校は 30 件/年。加害者ケースでは 15 件/年が最多!
● 教諭が感じる課題 No.1 は「生徒同士の並進」68.0%

中学・高校での年間の自転車通学指導回数は平均3.7 回。
教育はソフト面が中心で、ハード面を今後の課題と感じている教諭が多数

● 指導は 1・2 学期に集中!入学直後の新入生には各校指導をおこなう
● 自転車事故の加害者・被害者になりうることを啓発するも、生徒への浸透を実感している学校は 20 校に 1 校

【調査結果】

中高生の自転車事故、回答校の平均は年間 1.62 件。最多は年間 33 件!
教諭は生徒の「並進」「ルールマナー・違反」に頭を悩ます!

●被害者になるケース最多数の学校は 30 件/年。加害者ケースでは 15 件/年が最多!
●教諭が感じる課題 No.1 は「生徒同士の並進」68.0%

年間の自転車事故数について質問したところ、生徒が被害者になる自転車通学時の事故平均が、加害者になるケースの 5 倍も発生していることがわかりました。
年間の自転車事故の平均は 1.62 件となっていますが、被害者になるケースとして最も多く報告された学校は 30件(被害者平均 2.6 件)、加害者ケースでは 15 件(加害者平均 0.5 件)と学校によって事故発生数に大きな違いがあることがわかりました。
また、生徒の自転車通学時の課題について質問したところ、「ルール・マナー違反(信号無視など)」(56.4%)以上に、「生徒同士の並進」(68.0%)に危機感を持っている教諭が多いことがわかりました。
教諭の半数以上が過大に感じている項目は上記の 2 点と「通学路の危険性(悪路・狭い道幅)」(52.1%)となっています。「荒い危険な運転」については 28.4%と、課題に感じている教諭は 4 人に 1 人のみとの結果となりました。

中学・高校での年間の自転車通学指導回数は平均3.7 回。
教育はソフト面が中心で、ハード面を今後の課題と感じている教諭が多数

● 指導は 1・2 学期に集中!入学直後の新入生には各校指導をおこなう
● 自転車事故の加害者・被害者になりうることを啓発するものの、生徒に浸透している学校は 20 校に 1 校

自転車通学の指導回数とタイミングについて各校に質問したところ、年間平均 3.7 回と、1学期に 1 回以上の開催している現状が明らかとなりました。
最も指導数が多かった学校では 60 回(1・2 学期にそれぞれ 30 回)となり、ショートホームルームなどで、こまめに自転車通学教育をしているようです。
開催時期については、1 学期の平均 1.4 回が最も多く、次いで 2 学期の 1.3 回となりました。一方、3 学期については 0.8 回と、自転車通学指導をおこなっていない学校もあるようです。また、自転車事故が多く見受けられる新一年生の指導については、入学前が 0.3 回、入学直後が 0.9回と、多くの学校がこのタイミングに自転車通学指導をしていることがわかりました。
自転車通学指導の内容について質問したところ、「“事故は怖い”と『加害者・被害者』になりうることを認識させる指導」を約 8 割の学校がおこなっているも、生徒への浸透率はまだまだだと考えている学校が多いことがわかりました。また、ルールやマナーといった、自転車の“ソフト面”の対策は充実しているものの、自転車自体の安全基準についての指導や、メンテナンス指導など“ハード面”の指導については今後取り組むべき項目だと実感されている教諭も多いようです。
ソフト面の取り組みとして、「“事故は怖い”と『加害者』になりうることの認識させる指導」(80.1%)「“事故は怖い”と『被害者』になりうることの認識させる指導」(80.1%)「座学や実技による“自転車安全利用 5 則”を理解させる指導」(59.3%)「危険箇所の指定・学年に応じた指導など環境に応じた教育」(57.7%)といった取り組みについては、半数以上の学校で対策として取り組んでいる一方、各指導項目が“生徒に浸透している”と感じている教諭はどの
項目も 7.0%に満たないと回答しています。
また、ハード面については、半数を超えたのが「自転車事故を起こさないための、定期的なメンテナンス指導」(52.3%)となりました。「自転車自体の安全基準を担保する、BAA マーク貼付自転車の推奨」(19.7%)については、今後考えたいと 57.0%の教諭が回答していることからも、ソフト面の対策の次はハード面の対策が必要だと感じている方が多いようです。


【調査概要】
調査方法 : FAXリサーチ
調査対象 : 全国の中学・高校(公立・私立)
回答数 : 合計 447 校
調査時期 : 2016 年 10 月

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