第4回「10年間高格付を維持している優良企業」調査 

2017年02月28日
リスクモンスター(リスモン)は、第4回「10年間高格付を維持している優良企業」調査結果を発表いたしました。

【調査結果】

(1) 10年間高格付企業は、前年の1,912社から4,539社に倍増
2016年12月末時点でリスモンがRM格付(A~F格)を付与している企業1,503,491社を対象に、2007年1月~2016年12月の10年間でA格を維持し続けている優良企業を集計したところ、4,539社であり、前回(1,912社)から2,627社も大幅に増加した結果となりました。(図表A)
4,539社のうち、上場会社(売上高2,000億円以上かつ従業員3,000人以上)130社については、図表Bのとおりです。また、非上場会社(売上高1,000億円以上かつ従業員2,000人以上)83社については、図表Cのとおりです。

(2) 大規模企業ほど安定を実証
10年間高格付を維持している優良企業について、従業員数別に集計したところ、最もA格維持企業が多い規模帯は、従業員が「100人以下」(1,284社)であった。次いで2位「201人~500人以下」(1,056社)、3位「101~200人」(908社)、4位「501人~1000人」(582社)と、集計対象企業数が多い小規模企業が上位を占める結果となりました。(図表D)
しかし、一方で、集計対象企業に対するA格維持企業の割合では、従業員数が多い企業ほど、その割合が高くなる傾向が顕著に表れていることから、定説どおり大規模企業の方が優良かつ安定した企業になりやすいことが表れているといえます。

(3) 「製造業」「電気・ガス・熱供給・水道業」「金融・保険業」以外は2倍以上増加
10年間高格付を維持している優良企業について、業種別に集計したところ、A格維持企業が多い業種のランキング1位は「製造業」(1,445社)でした。次いで2位「卸売業」(993社)、3位「サービス業その他」(600社)となりました。以下、4位「情報通信業」(316社)、5位「小売業」(260社)、6位「運輸業、郵便業」(247社)、7位「識別・設備工事業」(246社)、8位「総合工事業」(135社)、9位「不動産賃貸・管理業」(119社)、10位「物品賃貸業」(53社)と続きました。(図表E)
全ての業種について、前回以上の水準となり、「製造業」「電気・ガス・熱供給・水道業」「金融業、保険業」を除き、2倍以上の増加となっています。また、参入障壁が高く、寡占市場となり易いインフラ事業の「電気・ガス・熱供給・水道業」においては、A格維持社数こそ少ないものの、生存企業数に対して、10年間A格を維持している割合は、2.03%と極めて高い水準であることから、業界特性が色濃く表れているといえます。


【調査概要】
調査名称:第4回「10年間高格付を維持している優良企業」調査
調査方法:企業情報調査結果に基づく調査
調査対象企業:2016年12月末時点でリスクモンスター株式会社がRM格付(A~F格)を付与している企業
調査対象企業数:1,503,491社

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