「生命保険」に関するアンケート調査 

2017年02月27日
カカクコムが運営する購買支援サイト「価格.com」では、「生命保険」に関するアンケート調査を実施しました。生命保険の加入状況を中心に、保障内容への理解度や情報収集の方法などに関する調査結果。

【調査結果ダイジェスト】

●生命保険の加入率:約8割が加入も、前回調査時より1割減少。若年層ほど加入率は低い傾向に
●加入している生命保険の種類:「生命保険(終身)」が7割を占める
●生命保険に加入したきっかけ:「社会人になったから」、「自分で必要だと感じて」が多い結果
●生命保険の加入目的:「医療保障」(74.7%)と「遺族保障」(60.9%)がメイン
●加入している生命保険の保障内容:半数以上が把握できていない状況
●生命保険選びで大変だと思うこと:わかりにくさ、選びにくさが大半を占める
●今後の加入について:インターネット上での比較と申込みに期待

【調査結果】

生命保険の加入率:約8割が加入も、若年層ほど低い結果に

価格.comリサーチ第97回は、「生命保険」についてアンケート調査しました。まず生命保険の加入率をみると、全体のおよそ8割が「加入している」と回答。年代別では若年層ほど加入率が低い結果となりました。2009年に実施した「生命保険徹底調査!」では全体の約9割が「加入している」と答えており、年代別でも高い水準の加入率でしたが、今回調査では20代で-18.9ポイント、30代で-15.8ポイント、40代で-16.7ポイントの大幅な減少が見られました。若年層を中心として、全体的に生命保険の加入率は下がってきているといえそうです。

加入している生命保険の種類:「生命保険(終身)」が7割を占める

次に、加入している生命保険の種類を聞きました。全体では「生命保険(終身)」が73.2%とダントツで、「生命保険(定期)」、「個人年金保険」と続きました。いずれの年代でも「生命保険(終身)」の加入率は高いですが、そのほかの種類では違いが見受けられます。

まず20代では「生命保険(定期)」が52.6%と、どの年代よりも高い結果となりました。ライフスタイルの変化による見直しも想定し、定期型を選んでいるようです。老後に受け取る年金などへの不安からか、「個人年金保険」もほかの年代より高い47.7%となりました。

子育て真っ盛りの世代である30代と40代では、高校や大学など、将来的な子どもの進学を見据えて「学資保険」に加入する方も多いようです。

生命保険に加入したきっかけ:「社会人になったから(28.6%)」、「自分で必要だと感じて(26.1%)」

生命保険に加入したきっかけを尋ねたところ、「社会人になったから」(28.6%)「自分で必要だと感じて」(26.1%)がそれぞれ全体の3割近くを占めました。40~50代でも3割超が「社会人になったから」と回答しており、社会人になって間もない時期に加入した保険を長年にわたり継続している方が多いこともうかがえます。

30代では「家族構成が変わったため」(21.5%)との回答も目立ちます。【図1-2 生命保険の加入率(年代別)】で30代から加入率が急上昇したことからわかるように、結婚や子どもの誕生で家族が増えたことで、万が一に備えるため生命保険に加入する方が多いようです。40代以降は、年齢が上がるほど「自分で必要だと感じて」の割合が高くなり、自発的に保険を選んで加入しているようです。

生命保険に加入している目的:「医療保障」(74.7%)と「遺族保障」(60.9%)がメイン

生命保険に加入している目的を聞いたところ、年代にかかわらず「医療保障」(74.7%)と「遺族保障」(60.9%)を挙げる声が多数を占めました。特筆すべき点は、20代で「老後保障」「保障と貯蓄をかねたもの」と答えた方の割合がほかの世代よりも高いことです。【図2-2 加入している生命保険(年代別)】の結果と同じく、若い世代の将来に対する不安が垣間見える結果となりました。

加入している生命保険の保障内容について:半数以上が把握できていない状況

いっぽう、加入中の生命保険の保障内容を理解しているかどうかを聞いたところ、半数以上がきちんと理解していないという結果になりました。なかには、「どんなケースで保険金が支払われるか、まったくわからない」という回答もありました。

いまの保障内容で十分かどうかという質問では「どちらともいえない」(40.9%)が、「十分」「ほぼ十分」の合計(40.4%)を上回りました。加入している保険の保障内容への理解が不足していたり、病気やケガになった場合にかかる費用などが見通しにくかったりといった現状があるようです。

生命保険選びで大変だと思うこと:わかりにくさ、選びにくさが大半を占める

生命保険選びで大変だと思うことを挙げてもらったところ、「商品や種類が多く、選択が難しい」(59.7%)、「保障内容を理解するのが難しい」(45.5%)という意見が多数を占めました。

幅広いニーズに応えようと、保険会社はいろいろな事態を想定して、さまざまな保険商品を投入しており、組み合わせられる特約もたくさんあります。こうした選択肢が無数にあることが、かえって保険選びを難しくさせ、生命保険の加入率低下につながっているのかもしれません。

今後の加入について:インターネット上での比較と申込みに期待

生命保険に加入したり、見直しをしたりする際の加入方法や情報の入手先について聞きました。いずれも「インターネット」という答えが、頭ひとつ抜けてトップという結果になりました。また、回答者の6割近くが複数の保険会社や商品を「比較検討したい」としています。今後は、気軽に情報収集できるインターネットの役割が、ますます重要になってくるでしょう。


【調査概要】
調査エリア:全国 調査対象:価格.comID 登録ユーザー
調査方法:価格.comサイトでのWebアンケート調査
回答者数:1,748人
調査期間:2017年1月12日~2017年1月18日
調査実施機関:株式会社カカクコム

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[価格.com]
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