職場の飲み会に対する期待と参加実態調査(20~69歳男女対象) 

2017年02月23日
リクルートライフスタイルの外食市場に関する調査・研究機関「ホットペッパーグルメ外食総研」は、職場の飲み会についてのアンケートを実施しましたので、その結果を発表いたします。

<要約>

POINT① 職場の飲み会、ポジティブなイメージがネガティブをやや上回る
→職場の飲み会に対するポジティブなイメージ1位は「普段会話しない人と会話できる」。ネガティブなイメージ1位は「気を遣い、くつろげない」。参加同士のコミュニケーションを意識し、気を遣わせすぎず、いかにくつろげるようにするか、が職場の飲み会の満足度を高めるポイントかもしれない。
→男性全年代、女性40代~60代でポジティブなイメージが優勢。

POINT② 期待すること1位は「コミュニケーション」。女性は男性に比べ「個人では行けないような店、料理」「経費での実施」に期待する人多い
→職場の飲み会に期待することの1位は「コミュニケーションの場(50.7%)」、2位「個人では行けないような店、料理を味わう(30.0%)」、3位「会社や職場の経費での実施(23.1%)」。
→女性は全年代で「個人では行けないような店、料理」「経費での実施」のスコアが男性を上回る。

POINT③ 職場の飲み会の中で「忘年会」が実施割合、参加割合、今後の参加意向の3冠を達成
→主要な職場の飲み会において「忘年会」が過去1年の実施実績(60.6%)、参加実績(51.1%)、今後の参加意向(41.2%)とそれぞれ割合が最多。
→出席率(参加実績/実施実績)では、「不定期で、これといった理由のない飲み会」が最多(86.5%)。主要な職場の飲み会はおおむね80%台の高い出席率。

<調査結果>

1.職場の飲み会、ポジティブなイメージ1位は「普段会話しない人と会話できる」。ネガティブなイメージ1位は「気を遣い、くつろげない」
忘新年会や歓送迎会など職場の飲み会のイメージと参加実態をアンケート調査し、全体(非就業者も含む)に職場の飲み会のイメージを聞いた。ポジティブなイメージとしては「普段会話しない人と会話できる」が最多の37.8%、逆にネガティブなイメージとしては「気を遣い、くつろげない」が最多の38.7%を獲得した。ポジティブなイメージの2位は「職場の雰囲気が良くなる(30.0%)」、3位は「上司、同僚、部下の人物理解が進む(27.9%)」が続く。ネガティブなイメージでは「かえってストレスがたまる(28.9%)」、「プライベートな時間が削られる(25.2%)」が2位・3位に続いた。男性50代・60代ではネガティブイメージの数値が比較的低めで、逆に女性20代・30代では、ネガティブイメージの数値が高めに出ている。

2.男性では全年代、女性は40代・50代・60代で「ポジティブ」なイメージが優勢
職場の飲み会について、ポジティブなイメージの選択肢とネガティブなイメージの選択肢をどのように選んだかをまとめたのが下の図表。一つ以上の選択肢を選んだ人の割合を出すと、多くの性年代でポジティブなイメージ・計がネガティブなイメージ・計よりも割合が高いという結果であった。傾向として、男性より女性でポジティブ・ネガティブ両方のイメージを選択した割合が高めだった。また、女性20代・30代だけが、ネガティブなイメージ・計がポジティブなイメージ・計を上回った。近年プライベートを重視する風潮が強いが、職場の飲み会にポジティブなイメージをする人がまだまだ多い、という結果であった。

3.期待すること1位は「コミュニケーション」。女性は「個人では行けないような店、料理」「経費での実施」にも大きな期待
職場の飲み会に期待することについてのトップ3は、1位「コミュニケーションの場(50.7%)」、2位「個人では行けないような店、料理を味わう(30.0%)」、3位「会社や職場の経費での実施(23.1%)」だった。女性で「個人では行けないような店、料理を味わう」「会社や職場の経費での実施」が男性より全年代で高く、特に女性20代・30代では他の性年代を上回った。

4.過去1年の職場の飲み会実施割合、トップ3は「忘年会」「送別会」「歓迎会」
実際に働いている人に回答者を絞り、1年以内に実際に行われた職場の飲み会を聞いたところ、最多は「忘年会」で60.6%の実施率であった。次いで2位に「送別会」が36.0%、僅差で3位が「歓迎会」で35.1%であった。就業者に絞ったことで、回答者は男性のほうが多くなったが、これらの職場の飲み会の実施率においても、全体的には男性のほうが女性より高い傾向であった。女性40代~60代では「どれもない」の割合がやや高く、目立っている。女性が多い職場では、飲み会以外のコミュニケーション(食事会など)に比重が置かれているのかもしれない。

5.参加割合でも「忘年会」が51.1%と過半数を獲得して最多。出席率(参加実績/実施実績)では「不定期で、これといった理由のない飲み会」が最大
職場の飲み会への参加についても、最多は「忘年会」で51.1%と過半数であった。出席率(実施を分母に参加を分子に計算できる)は、「不定期で、これといった理由のない飲み会」(86.5%)が最多となるが、他の主要な飲み会も軒並み80%以上の参加率となる。会社宴会は近年減少傾向というデータが世の中一般的に言われている中で、参加率に関しては意外と高いと言えるのではないだろうか。

出席率(参加/実施):「過去1年以内に参加した職場の飲み会」÷「過去1年以内におこなわれた職場の飲み会」で算出(過去1年以内にそれぞれの飲み会がおこなわれた人ベース)

6.今後参加したい職場の飲み会も1位は「忘年会」。実施割合、参加割合と併せて3冠達成
今後参加したい職場の飲み会の1位も41.2%を獲得して「忘年会」。実施割合、参加割合と併せて3冠を達成した。職場の飲み会の代表格と言えそうだ。性年代の傾向を見てみると実施割合、参加割合と類似で全体的に男性のほうが女性より積極的な参加意向がある。逆に参加意向が低いのは、女性、特に40代以上だ。今後参加したい職場の飲み会は「どれもない」が約半数、ないし、過半数と目立っている。


【調査概要】
・調査名:外食市場調査(2016年12月分)
・調査方法:インターネットによる調査
首都圏、関西圏、東海圏における、夕方以降の外食および中食のマーケット規模を把握することを目的に実施した調査(外食マーケット基礎調査)の中で、職場メンバーとの飲み会のイメージや期待すること、この1年間の職場の飲み会の実施・参加状況、今後の参加意向などを聴取。
・調査対象:首都圏(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、茨城県)、関西圏(大阪府、京都府、兵庫県、奈良県、滋賀県)、東海圏(愛知県、岐阜県、三重県)に住む20~69歳の男女(株式会社マクロミルの登録モニター)

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