乳幼児・幼児が安心して遊べる公園に関する調査(現在0才から6才までの子育てをされている20才から40才代の女性対象) 

2017年02月08日
「公園のチカラLAB編集室」(運営:キャップスアソシエーション)は、以前から乳幼児(1才~3才未満)・幼児(3才~6才未満)を公園で遊ばせるお母さんたちから「小学生と一緒に遊ぶのは危ない」という声が上がっていることを踏まえ、全国の0~6才までの子育てをする女性約500名にアンケート調査を行いました。

【調査背景】

待機児童解消のために公園に保育所が設置できる規制緩和が全国に広がる動向や、最近の公園での遊具事故の連続発生など、改めて公園で遊ばせる際の安全・安心に注目が集まっているため、本調査を行いました。

【調査結果の要約】

都市公園では「子ども向け」とひとくくりにしては安全性を損なう可能性があります。安心して乳幼児・幼児を遊ばせる公園にするには、乳幼児(1才~3才未満)、幼児(3才~6才未満)と児童(6才~12才)の年齢別にエリアに分けるか、いずれかの年齢帯に重点を置いた検討・整備が必要だと考えられます。特に乳幼児・幼児向けの施設・設備の拡充はお母さんからのニーズも高い傾向にあります。

〔POINT 1〕公園の利用意欲と現実
公園で身体を動かすことは95%以上の方が大切だとするものの、実際に子どもを公園に週に1回以上連れて行く方は54%にとどまります。
週1回以上連れて行かない方にその理由を聞くと、「近くに行きたくなるような魅力のある公園がない」が48%、「仕事などが忙しく、連れて行く時間がない」が32%となり、場所と時間の問題が全体の80%を占めています。

〔POINT 2〕行きたくなる公園
“行きたくなるような魅力”は安全・安心のことで、お母さん自身も気を遣っています。他に、楽しさ(遊具)や身近にある利便性も重要な要素です。
複数選択の回答で、81.7%が「子どもを安心して遊ばせることができる公園」を選択。「住んでいる近くにある身近な公園(73.0%)」、「楽しい遊具のある公園(51.4%)」がこれに続きます。また「どの遊具や遊びでも必ず付き添う」という母親が56.3%を占め、77.5%が何らかの形で子どもに注意を払っています。

〔POINT 3〕遊ばせたくない公園
遊ばせたくない公園の理由は、清潔感のなさやイメージの悪さ。やはりメンテナンスや管理状況が重要になります。
上位3位に「鳩やカラスが群れていたり、犬や猫の糞がある(57.2%)」、「ゴミ箱にゴミがあふれていたり、トイレに清潔感がない(50.5%)」、「中高生がたむろしており雰囲気が悪い(49.9%)」が上がりました。多くの乳幼児・幼児は直前にならないと「トイレに行きたい」と言いませんので、トイレがない公園も敬遠されがちです。

〔POINT 4〕公園にあったらいいと思う施設・設備
トイレや手洗い場など、基本的な設備に乳幼児・幼児用のニーズは高く、安全・安心の観点から小学生とのゾーン分けも求められています。
乳幼児・幼児の利用に適したサイズのトイレや水飲み場などがあると、利用のしやすさや清潔感などの他に、お母さんの介添えなしに“自分でさせる”という成長を促す面でメリットがあると考えられます。


【調査概要】
調査タイトル:乳幼児・幼児が安心して遊べる公園に関する調査
調査対象:GMOリサーチ株式会社のリサーチパネル会員を母集団とする全国の現在0才から6才までの子育てをされている20才から40才代の女性
調査期間:2016年12月12日~12月13日
調査方法:インターネット調査
調査地域:全国
有効回答数:551名
調査協力会社:GMOリサーチ株式会社

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[公園のチカラLAB編集室]
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