先進テクノロジのハイプ・サイクル:2016年 

2016年08月25日
ガートナーは「先進テクノロジのハイプ・サイクル:2016年」を発表し、急速に進むデジタル・ビジネスのイノベーションに直面している企業の最優先項目になると考えられる、3つの大きなテクノロジ・トレンドを明らかにしました。

透過的なイマーシブ・エクスペリエンス (没入型の体験)、知覚的なスマート・マシンの時代、プラットフォームの変革という3つの主要なテクノロジ・トレンドが、比類のないインテリジェンスと共に、あらゆる場所で新しいエクスペリエンスを生み出し、企業が新たなビジネス・エコシステムとつながることを可能にするプラットフォームを提供するでしょう。

ハイプ・サイクルの中でも最も歴史の古い本ハイプ・サイクルは、ビジネス戦略担当者や最高イノベーション責任者、研究開発 (R&D) リーダー、起業家、グローバル・マーケット・デベロッパー、先進テクノロジ・チームなどが先進テクノロジのポートフォリオを策定する際に考慮すべきテクノロジとトレンドを、業種横断的な視点から提示しています。

主要なテクノロジ・トレンド

透過的なイマーシブ・エクスペリエンス:テクノロジは今後もますます人間中心型となり、人、ビジネス、モノが透過的に関係するレベルに達するでしょう。テクノロジがより適応的、状況依存的、流動的に進化するにつれ、人、ビジネス、モノの関係は、職場や自宅において、また企業や他者とのやりとりにおいて、さらに密接に絡み合うようになるでしょう。検討すべき重要なテクノロジは以下のとおりです。

4Dプリンティング、ブレイン・コンピュータ・インタフェース、ヒューマン・オーグメンテーション、立体ホログラフィック・ディスプレイ、アフェクティブ・コンピューティング、コネクテッド・ホーム、ナノチューブ・エレクトロニクス、拡張現実、仮想現実、ジェスチャ・コントロール・デバイス

知覚的なスマート・マシンの時代:これから10年にわたり、スマート・マシンのテクノロジは最も破壊的な技術領域になるでしょう。その背景にあるのが、急成長するコンピューティング・パワー、ほぼ無限のデータ量、深層ニューラル・ネットワークのかつてない進歩です。特に深層ニューラル・ネットワークは、スマート・マシンのテクノロジと併用することで、企業がデータを活用して新たな状況に適応し、さまざまな未知の問題を解決することを可能にするでしょう。このテーマに注力したい企業は、以下のテクノロジを検討する必要があります。

スマート・ダスト、機械学習、仮想パーソナル・アシスタント、コグニティブ・エキスパート・アドバイザー、スマート・データ・ディスカバリ、スマート・ワークスペース、会話型ユーザー・インタフェース、スマート・ロボット、商用無人航空機 (ドローン)、自律走行車、自然言語による質疑応答システム、パーソナル・アナリティクス、エンタプライズ・タクソノミ/オントロジ管理、データ・ブローカPaaS (dbrPaaS)、コンテキスト・ブローカリング

プラットフォームの変革:先進テクノロジは、プラットフォームの定義方法と使用方法のコンセプトを変革しようとしています。技術インフラから、エコシステムを実現するプラットフォームへのシフトによって、人と技術をつなぐまったく新しいビジネスモデルの基盤が構築されつつあります。こうした動的なエコシステムの中で、企業は、自社の戦略を事前対応的に把握して再定義し、プラットフォーム・ベースのビジネスモデルの作成や、価値創出のための内部と外部のアルゴリズムの活用を目指さなければなりません。企業が注視すべき、プラットフォームを実現する主要なテクノロジは、以下のとおりです。

ニューロモルフィック・ハードウェア、量子コンピューティング、ブロックチェーン、IoTプラットフォーム、ソフトウェア・デファインド・セキュリティ、ソフトウェアで定義された何か (SDx)

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