「塾の選び方」に対する意識・実態調査(高校生・大学生の保護者対象) 

2017年01月18日
東京個別指導学院は、高校生・大学生160名と高校生・大学生の保護者160名に「塾の選び方」に対する意識・実態調査を行いました。その結果、今の塾選びにおいて重要視すべきポイントが明らかになりました。

【調査結果】

■ 子どもの塾選び、評価ポイントは「実績」よりも「性格に合っているか」

はじめに、保護者に「子どもの塾選びで評価した点」をききました。その結果、1位は「子どもの性格に合っているか」(49%)となりました。「立地」(48%)や「合格実績」(28%)よりも重視しています。

さらに、「子どもの性格を理解していると思うか」という質問に対して77%が「十分に理解している」と答えており、この2つの結果から子どもの性格を重視する“子ども思い”な保護者の気持ちと、子どもへの理解に自信を持っている様子がうかがえます。

しかし、保護者が単独で子どもの性格や個性に合う塾選びを行うことは本当に可能なのでしょうか。学校や習い事などで見せる子どもの顔と保護者の前で見せる顔が違うなど、保護者の方々が子どもの性格をしっかり把握することはなかなか難しいものです。

そこで、次に「他の人からきいた子どもの印象と自分が持っている子どもの印象にギャップを感じたことがありますか」ときくと、約半数にあたる47%が「はい」と回答。年頃の子どもをかかえる保護者にとって、「子どもの性格」を理解する難しさがあるようにうかがえます。今後は「子どもの性格」を重視した塾選びが加速していく可能性を示しています。

■ 受験相談、噛み合わない親子が約半数。第一志望合格者の傾向は?

さらに、「第一志望合格率」と「子どもの性格を理解すること」の関係を探るべく、保護者に「進路や受験勉強について子どもと意見が噛み合わないと思った経験」があったかをききました。その結果、全体では49%が「経験あり」。さらに詳しく分析すると「子どもが第一志望に合格した」と回答した保護者のうち42%が「経験あり」なのに対し、「子どもが第一志望に合格しなかった」と回答した保護者では56%が「経験あり」となり、10ポイント以上も上回る結果になりました。

この結果から、第一志望を逃した家庭ほど、保護者と子どもで受験について意見が噛み合わないことが多いということが言えそうです。

さらに、子どもにも「進路や受験勉強の相談が保護者と噛み合わないと思った経験」をきくと49%が「はい」と回答。「保護者が自分のことをわかっていないと思った経験」にいたっては、68%が「経験あり」と回答しています。

保護者が「子どもの性格」の理解に自信を示す一方で、子どもは「自分のことをわかっていない」と思っている…そんなすれ違いが目立つ結果となりました。実は理解できていないかもしれない「子どもの性格」に合った塾選びを保護者のみの判断で行うことは難しいと言えるでしょう。保護者の意向と本人の考え方が本当に合っているかを確認しながら塾選びをする必要があるのかもしれません。

■ 「自分の性格を十分理解してくれている」と考える子どもが選ぶ塾は「個別指導塾」!

また、「集団塾/予備校」「個別指導塾」に通っていた生徒にそれぞれ分けると事情が違うことも判明しました。「集団塾/予備校」に通っていた子どもに「保護者が自分(子ども)の性格を十分に理解していると思うか」ときくと「理解している」と回答した人は28%にとどまります。一方、「個別指導塾」に通っていた子どもは40%が「理解している」と回答しており、「集団塾/予備校」に大きく差をつける結果となりました。

子ども1人ひとりに寄り添った指導をしてくれるような「個別指導塾」を選んだ保護者は、子どもの学力レベルや性格・目標に合った個別指導に携わるプロセスで「子どもの性格を理解しやすい傾向」にあるのかもしれません。こうした点は、受験に対する親子間のすれ違いや子どもの性格の理解不足への対策になると言えるのではないでしょうか。


[調査概要]
調査名:「塾の選び方」に関する調査
調査期間:2016年11月24日(木)~11月29日(火)
調査対象: 受験を経験した高校生80名、受験を経験した大学生80名
受験を経験した高校生の保護者80名、受験を経験した大学生の保護者80名
調査方法:インターネット調査

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