インバウンド対応満足度調査(一年以内に訪日経験のある外国人対象) 

2017年01月20日
リクルートライフスタイルに設置された観光に関する調査・研究、地域振興機関「じゃらんリサーチセンター」は、一年以内に訪日経験のある外国人を対象に、訪日旅行についての調査を実施しました。

【主な調査結果】

1.宿泊した施設…「中価格帯ホテル」が49%
●最も利用率が高いのは「中価格帯ホテル」(49%)。次いで「高級ホテル」(33%)、「日本旅館」(24%)。リピーターの多い香港は「格安ホテル」(30%)、「B&B 民宿 ペンション ロッジ」(29%)などの選択率が高め。

2.同行者…「夫婦・パートナー」が53%、「自分ひとり」は18%
●「夫婦・パートナー」が53%、次いで「家族・親族」が27%。「自分ひとり」は18%。
●香港では「家族・親族」が39%と高めで「自分ひとり」が少ないのが特徴。

3.到着前に利用した情報源…インターネットの利用率が高い
●「宿泊施設ホームページ」(48%)、「検索サイト」(47%)、「宿泊予約サイト」(46%)などインターネットの利用率が高い。
●香港は利用情報源が多く、「検索サイト」(64%)や「宿泊予約サイト」(61%)は利用率が6割を超える。「テレビ番組」(36%)、「新聞・雑誌」(40%)なども利用率が高い。シンガポールでは「口コミサイト」の利用率が46%と高め。

4.到着後に利用した情報源…案内所や宿泊施設のスタッフなどのコンタクトポイント
●「空港の観光案内所」がもっとも高く55%、次いで「宿泊施設のスタッフ、コンシェルジュ」(47%)、「街の観光案内所」(46%)、「現地のお店(飲食店、お土産やなど)の店員」(44%)など、コンタクトポイントにおける情報源の利用率が高め。
●香港は「現地のお店(飲食店、お土産やなど)の店員」(52%)、「現地のフリーペーパー、小冊子(無料)」(43%)など、アメリカ合衆国やフランスは「観光案内人(ガイド)」の利用率が5割前後と高め。

5.訪日旅行中のサービス・対応について
■訪日旅行を楽しむために必要だと思った点…公共交通、ネット環境などの利便性、飲食やホスピタリティが上位に挙がる
●①「公共交通の乗り方の利便性(使いやすさ・アクセスの良さ)」(36%)、②「おいしい飲食店の多さ」(35%)、③「地元の人のホスピタリティ」(30%)、④「無料公衆無線LAN環境などネット環境の良さ」(29%)などが上位。

■良かった点…食とホスピタリティは高い評価を得ている
●①「おいしい飲食店の多さ」(49%)が突出、次いで②「地元の人のホスピタリティ」(43%)、③「魅力ある飲食店の多さ」(43%)が続く。

■良くなかった点…「あてはまるものはない」が3割超え。課題は多言語対応
●「地元の人との多言語でのコミュニケーション」(19%)、「飲食店のスタッフの多言語での対応力」(19%)などが上位に挙げられる。一方、32%が「あてはまるものはない」と回答しており、概して満足度は高い。

【調査結果】

1.宿泊した施設
直近の訪日旅行で宿泊した施設のタイプを尋ねた。
●49%が「中価格帯ホテル」を選択。次いで「高級ホテル」(33%)、「日本旅館」(24%)が続く。
●リピーターの多い香港では「格安ホテル」(30%)や「B&B 民宿 ペンション ロッジ」(29%)を選択する割合が高め。アメリカ合衆国、オーストラリアは「高級ホテル」が他国に比べて高いのが特徴的。

2.同行者
直近の訪日旅行の同行者を尋ねた。
●「夫婦・パートナー」が53%、「家族・親族」が27%。「自分ひとり」は18%であった。
●香港は「家族・親族」が39%と高く、「自分ひとり」が6%と少ない。
●オーストラリアは「自分ひとり」が23%と高め。

3.到着前に利用した情報源
直近の訪日旅行で、到着前に利用した情報源を尋ねた。

●全体的にインターネットの利用率が高い。もっとも利用率が高いのは「宿泊施設ホームページ」で48%、次いで「検索サイト」(47%)、「宿泊予約サイト」(46%)、「航空会社ホームページ」(44%)、「旅行会社ホームページ」(43%)が続く。
●香港は利用情報源が多く、「検索サイト」(64%)、「宿泊予約サイト」(61%)などが高いが、「新聞・雑誌」(40%)、「テレビ番組」「旅行ガイドブック」(36%)などインターネット以外の情報源も利用率が高い。シンガポールは「宿泊予約サイト」がもっとも高く57%。また「日本政府観光局ホームページ」(52%)や「口コミサイト」(46%)の利用率も高い。

*以下の項目については回答時に()内の例を表記
 検索サイト(Google・Yahooなど)
 宿泊予約サイト(Booking.com・Expediaなど)
 口コミサイト(TripAdvisorなど)
 SNS(Facebook・Twitter・Weiboなど)・個人のブログ
 旅行ガイドブック(Lonely Planetなど)

4.到着後に利用した情報源
直近の訪日旅行で、到着後に利用した情報源を尋ねた。

●「空港の観光案内所」がもっとも利用率が高く55%、次いで「宿泊施設のスタッフ、コンシェルジュ」(47%)、「街の観光案内所」(46%)、「現地のお店(飲食店、お土産やなど)の店員」(44%)など、着地でのコンタクトポイントにおける情報源の利用率が高い。インターネットの利用率は「検索サイト」(28%)、「口コミサイト」「SNS・個人のブログ」(19%)などが上位。
●香港は「現地のお店(飲食店、お土産やなど)の店員」(52%)、「現地のフリーペーパー、小冊子(無料)」(43%)などの利用率が高い。またアメリカ合衆国やフランスでは「観光案内人(ガイド)」の利用率が5割前後と高め。

*以下の項目については回答時に()内の例を表記
 現地のフリーペーパー・小冊子(無料)
 検索サイト(Google・Yahooなど)
 宿泊予約サイト(Booking.com・Expediaなど)
 口コミサイト(Trip Advisorなど)
 SNS(Facebook・Twitter・Weiboなど)・個人のブログ
 旅行ガイドブック(Lonely Planetなど)

5.訪日旅行中のサービス・対応について
訪日旅行中のサービス・対応について、①旅行を楽しむために必要だと思った点、②良かった点、③良くなかった点をそれぞれ尋ね、上位10項目のランキング形式で見たものが以下である。

●訪日旅行を楽しむために必要だと思った点として最も高いのは「公共交通の乗り方の利便性(使いやすさ・アクセスの良さ)」(36%)、次いで「おいしい飲食店の多さ」(35%)、「地元の人のホスピタリティ」(30%)、「無料公衆無線LAN環境などネット環境の良さ」(29%)が続く。滞在期間中の利便性に関する項目に交ざって、飲食やホスピタリティの項目が上位に入る。
●良かった点としては、「おいしい飲食店の多さ」が49%と突出しており、次いで「地元の人のホスピタリティ」(43%)、「魅力ある飲食店の多さ」(43%)など、食とホスピタリティの評価が非常に高い。4位に「公共交通の乗り方の利便性(使いやすさ・アクセスの良さ)」(36%)、5位に「ショッピングを楽しめるお店の多さ」(34%)が続く。
●良くなかった点としては、「地元の人との多言語でのコミュニケーション」(19%)、「飲食店のスタッフの多言語での対応力」(19%)など言語に関する問題が上位に挙がっている一方、「あてはまるものはない」が32%を占めており、概して満足度は高いといえそうだ。


【調査概要】
・調査目的:訪日経験があり、海外旅行頻度の高い外国人に対して、訪日旅行についての評価を得ることで、今後の訪日旅行のサービス改善へのヒントを得る
・調査時期:2016年9月14日(水)~ 2016年9月28日(水)
・調査対象:
 香港/シンガポール/アメリカ合衆国/オーストラリア/フランスに居住する20~49歳の男女
 海外旅行頻度が1年に1回以上
 直近1年以内(2015年9月中旬~2016年9月中旬)に日本へプライベート旅行(出張・駐在・団体旅行は除く)で訪れている人
・調査方法:インターネット調査(トルーナジャパン株式会社)
・有効回答数および割付(単位:人)

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