ブランドイメージ&登山用具購買動向調査2016 

2016年12月20日
山と溪谷社が運営するヤマケイオンラインは、ブランドイメージ&登山用具購買動向調査を実施。
今年で6回目となる「ヤマケイオンライン ブランドイメージ&登山用具購買動向調査」は、2016年の8月19日~9月13日の26日間での調査となりました。

調査基本データ
有効回答数 :2494名
調査期間 ::2016年8月19日~9月13日

【調査結果】

■回答者のプロフィールについて

・年代・性別
昨年に比べて20代以下・30代・40代の割合が増えた。昨年と比べて20代以下は3.8%➝4.3%、30代は15.7%➝18.0%、40代は32.0%➝32.4%と増えた。
また、女性回答者の比率が増え、女性は21.3%➝23.5%となった。

・登山歴・登山頻度
登山歴では、3~4年・5~9年の率が増え、10年以上が減った。登山歴3~4年は24.3%➝24.9%、5~9年は19.9%➝21.8%、10年以上は33.6%➝31.2%に増えた。
登山頻度では、昨年同様に、足繁く山に通う熱烈な登山愛好者像が浮かび上がる。「ほぼ毎週のように山に行く」「1ヶ月に1回程度」と回答した方で46.3%にもなった。

・家族構成・年収
「独身」「既婚・子供なし」の層の比率が増えた。昨年と比べて独身は25.9%➝27.5%、既婚・子供なしは14.2%➝16.0%となった。
年収では「~300万円」の層が減って、「300~500万円」の層が増えた。「~300万円」は15.7%➝15.4%、300~500万円は24.7%➝26.6%となった。

■志向している山遊び
新たな質問として、登山に関連して、一般的な登山・ハイキング以外の山の楽しみ方や志向性を聞いた。
「テント泊登山」を「よく行う」「たまに行う」と回答した方は39.6%、「キャンプ」は39.4%となっており、以下、雪山登山(25.5%)、トレイルランニング(9.8%)、BCスキー&スノーボード(9.5%)、クライミング(7.9%)、沢登り(6.7%)となった。
これによって、「テント泊をよく行う人」の好きなブランド、「クライミング」をよく行う人が好きなブランド・・・など、山の遊び方の志向性で、違いがあるのかについても分析することが可能になった。

■この一年間に購入した登山用具
「この一年間に購入した登山用具」は、今年も興味深い結果となった。一昨年、昨年と同じ回答項目だが、全体的に数値が高い。今回のブランド調査では、回答者数は少なかったが、全体に購買が高い。各用具の購入率(%)を累計した数値は、昨年602.4%➝683.2%となっている。今年のアンケートの回答者は、購買意欲も高く、かなり熱心な登山愛好者と言える。
上位10項目まで、昨年と比べて全体的に数値が高い。昨年と比べた数字は登山靴:40.9%➝44.7%、機能性アンダーウェア:38.9%➝45.1%、ズボン:38.0%➝42.8%、ソックス:35.0%➝41.6%、中間着:30.0%➝35.5%、レインウェア:26.3%➝29.3%となった。
総数では機能性アンダーウェアが一番だったが、クロス集計した結果では男性は「登山靴」、女性は「中間着(山シャツ、ジップアップシャツなど)」が一番と、男女で大きく差の出る結果となった。
雪山登山に関連する用品は、昨年の調査では登山歴1~2年が多かったが、今年は登山歴3~4年が多かった。

■一年間で購入した登山用具の費用
「5~8万円」、「3~5万円」、「10~15万円」の順で多い。昨年のデータと比べても、この順番は変わっていない。
年代では、30代がやや積極的で、金額が大きい傾向が見られた。60代以上がお金を使わない傾向にあるのは昨年の調査と変わらなかった。
登山歴別では、歴1~2年、歴3~4年の購買金額が多く、10~15万円を使う率が最も高かった。歴10年以上になると購買金額は下がる傾向が見られた。
昨年の結果に比べると、よりお金をかける回答(15~20万円、20~25万円)の回答が、それぞれ、昨年6.5%➝7.0%、昨年3.1%➝4.1%と、若干だが高い数値を示した。

■登山用具の情報源
雑誌、ショップ店頭が突出して高く、ついで、メーカーのウェブサイト、ショップのウェブサイト、ネット上のクチコミ、の順となった。数値では、昨年に比べても「雑誌」の数値が高くなった(昨年62.8%➝64.7%)
昨年、「ショップ店頭で」が一番高くなったが、その回答は、n数の多い「登山歴10年以上」の層が多かった。(他の登山歴、今回も、「登山歴10年以上」の層は「ショップ店頭で」の回答が多かったが、n数がそれほど偏らなかったため、ショップ店頭では、62.8%の2番めとなった。
クロス集計した結果では、男女の情報源の差が顕著に見られた。女性は、「ショップ店頭で」「雑誌」の次は「友人・知人から」続いて「ショップ店員から」となっていて、男性と情報の取り方が大きく異なっている。

■登山用具の購入場所
「登山用具の専門店」が90.1%と最も多く、年代、性別、登山歴、地域の差はなかった。総数では2番めは「楽天・アマゾンなどのインターネットショップ」となった(昨年33.8%➝41.1%)。以下、「メーカー・ブランドの直営店」「メーカー・ブランドのアウトレット店」と続く。
クロス集計した結果では年代によって購入場所が変わり、10・20代は「ネットショップ」より「アウトレット店」、60代以上は「スポーツ量販店」を利用する率が高い、などの傾向が見られた。

■よく利用するお店
では実際の店舗名をあげ、よく利用するお店を5つまで選んでもらった。これまで「好日山荘」「ICI石井スポーツ」の専門店チェーン2社が優位だったが、メーカー直営の「モンベル」が徐々に率を高めて来ていた。今回は「モンベル」が66.1%で、初めて「最もよく利用されるお店」となった(昨年65.9%➝66.1%)。
以下、好日山荘(昨年66.0%➝64.9%)、ICI石井スポーツ(昨年50.7%➝54.1%)と続き、東京・神保町の「さかいやスポーツ」(昨年17.5%➝20.4%)と続いた。
メーカー直営店では「ザ・ノース・フェイス(13.6%)」「パタゴニア(10.2%)」「コロンビア(7.3%)」「マムート(5.5%)」が続く。いずれも昨年よりポイントを上げている。

■そのお店での購入理由
前項のよく利用するお店に対して、そのお店で購入する理由を訪ねた質問は、年代、性別、居住地域を問わず、「行きやすい場所にある(79.6%)」「品揃えが良い(59.7%)」となっている。

■所有ブランドの調査
登山アイテムを全14項目に分類し、それぞれで「所有しているブランド」、「購入したいブランド」を質問している。いずれもアイテムごとにトレンドがつかめる数値が出ていて面白い。

■登山靴・トレッキングシューズ
1位モンベル、2位スカルパの上位2ブランドは同じだが、「スポルティバ」が数字を伸ばし(昨年11.8%➝13.3%)、3位となった。この数年、「購入したい登山靴」での数値が高まっていたが、所有率の伸長となって現れた。
ほか上位10ブランドは、顔ぶれは同じだが、スポルティバのほかには「サロモン」がシェアを伸ばして順位をあげた(昨年8.5%➝11.5%)。

■ザック
グレゴリー、オスプレー、ミレーの順になった。昨年から比べるとグレゴリーが大きく伸ばし(昨年25.2%➝27.4%)、オスプレーは横ばい(昨年26.4%➝26.5%)のなか、ミレーが微減となった。
以下、ドイター、カリマーとザックブランドが続く。「モンベル」は、同社のサブブランド「ゼロポイント」もあり、両方を合わせると27.3%となる。

■雨具・アウターウェア
モンベル、ザ・ノース・フェイス、ミズノの上位3ブランドは、昨年と同じ。モンベルが若干数値が落ち、ザ・ノース・フェイスが伸びた。
昨年に比べて数値の上がったブランドは、ザ・ノース・フェイス(昨年24.7%➝26.0%)、パタゴニア(9.8%➝10.4%)、ファイントラック(5.9%➝6.4%)、ミレー(5.0%➝6.1%)など。

■機能性サポートタイツ
上位変わらず、CW-X、C3fit、モンベル、ミズノの順となった。上位ブランドはそれぞれ数値も上がっている。

■機能性アンダーウェア
モンベル、ファイントラック、ユニクロ、ザ・ノース・フェイスの順となった。ユニクロ以外の3ブランドは数値が向上。特にファイントラックは昨年30.7%から34.2%とさらに伸びて、モンベルに迫ってきている。
ドライ系アンダーウェアに参入した「ミレー」が、ランク外からから7位(昨年3.4%➝6.7%)に。2シーズンめで、所有率に反映させた。
ウール系のアンダーウェアブランドでは、「アイスブレーカー」が所有率で上位9番めに。ウール系アンダーウェアはいずれも女性の所有比率が高いが、その中では、「アイスブレーカー」が最もシェアを確保している(昨年4.4%➝6.2%、女性では9.7%が所有)。

■防寒用中間着(ダウン、インナーダウン、化繊素材)
モンベル、ユニクロ、ザ・ノース・フェース、パタゴニア、マムートの順となった。
上位10ブランドの顔ぶれは変わらず。ユニクロは29.0%と変わらず高い。

■防寒用中間着(フリース)
モンベル、ユニクロ、パタゴニア、ザ・ノース・フェース、マムートの順となった。
上位10ブランドの順位はほぼ変わらないなかで、昨年に比べて数値を伸ばしたのはパタゴニア(14.9%➝16.2)、ザ・ノース・フェース(14.1%➝15.0%)、マムート(9.0%➝10.0%)、マーモット(3.9%➝4.9%)。4ブランドとも女性の所有率が高い。

■その他の中間着(ジップアップシャツ、山シャツなど)
モンベル、ザ・ノース・フェース、コロンビア、マムートの順となった。上位10ブランドの顔ぶれは変わらない。
昨年と比べて数値を伸ばしたのは、ザ・ノース・フェース(25.7%➝27.3%)、パタゴニア(12.4%➝13.5%)、ファイントラック(8.4%➝10.4%)、ミレー(8.9%➝9.6%)、フェニックス(6.5%➝7.8%)。

■登山用のズボン
モンベル、ザ・ノース・フェース、コロンビア、マムート、マーモットの順は昨年と同じ。上位10ブランドの中では、マムート(13.8%➝15.5%)、マーモット(12.1%➝14.1%)、フェニックス(11.1%➝12.9%)、パタゴニア(6.7%➝7.8%)が昨年と比べて伸びた。

■山岳用テント
アライテント(ライペン)が久しぶりに所有率1番になった。昨年の24.1%から27.3%に伸ばしたのに対し、モンベルは昨年からほぼ横ばいだった。
登山歴で見ると、アライテントは歴の長い人、モンベルは歴の浅い人に所有率が高い。山岳テントに参入したばかりのファイントラックは、初年度にして8位(4.0%) に入った。

■火器類(バーナー、コンロ)
「プリムス」が圧倒的に1位(51.6%)。EPIや他ブランドも横ばい中で、「SOTO(新富士バーナー)」が昨年11.8%➝15.2%と伸びている。

■トレッキングポール
ブラックダイヤモンド、レキ、モンベルの上位順は変わらない。モンベルが若干増えている(昨年16.8%➝18.4%)。

■寝袋、シュラフ
モンベル、イスカ、ナンガの順で、8位まで昨年と同じ順位となった。モンベルが昨年53.3%➝55.1%、ナンガが昨年13.8%➝16.1%と伸ばしたほかは目立った動きはなかった。

■登山用ソックス
今年初めて調査した項目。モンベル(42.8%)、スマートウール(20.0%)、ザ・ノース・フェイス(14.6%)の順となった。
「スマートウール」は女性の所有率が高い(男性18.2%に対して、女性25.7%)。ウール系アンダーウェアと同じような傾向が見られた。

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