「年末年始のテレビ」についての調査(20歳以上の女性対象) 

2016年12月19日
「オレンジページくらし予報」では今年11月、女性を対象に「年末年始のテレビ」について調査しました。今、「テレビ離れ」という言葉が生まれるほど、若年層を中心にあまりテレビを見なくなったといわれています。また、家に数台テレビがあるという家庭も少なくなく、「同じ番組を家族で見る」というなつかしい風景は今どう変化しているのでしょうか。意外な結果やほっとする結果から、変わっていくこと、変わらないことがうかがえる興味深い調査結果となりました。

【ダイジェスト】

年末年始「テレビをたっぷり見る」人は44.0%、視聴時間は「5年前より減った」34.3%

見るときは「みんなそろって」が59.0%。最多は「同居の家族と」69.7%

「紅白歌合戦、続けて欲しいと思う」61.6%、見たくない番組1位は「格闘技」58.2%


【調査結果】

年末年始「テレビをたっぷり見る」人は44.0%、視聴時間は「5年前より減った」34.3%

今回も調査対象は女性。そのうち既婚者は76.3%、30代後半から50代前半という年代が中心です。仕事も学校もお休み、ということは一家の主婦が忙しい、ということ。ましてや年末年始は大わらわだろうと想像できるのですが……。「年末年始(12月30日~1月3日)に、あなたはテレビを見ますか」の設問では「たっぷり見ている」が44.0%、「ときどき見ている」が38.0%、家事で大忙しにもかかわらず、結構多くの主婦が年末年始のテレビを楽しんでいます。
「<年末年始にテレビを見ている時間>は、5年前に比べて変化しましたか?」という問いには「変わらない」と答えた人が一番多く、55.7%。つまり、過半数の視聴時間は5年前と変わらないことがわかりましたが「減った」と答えた人34.3%と、全体の3割の人たちの年末年始のテレビ視聴時間は5年前より減っている、という結果になりました。
ちなみに、「12月30日~1月3日の間で、テレビを(見ていなくても)一番長時間つけている日はいつですか?」で圧倒的1位は「12月31日」66.2%、「1月1日」は20.2%でした。

見るときは「みんなそろって」が59.0%。最多は「同居の家族と」69.7%

ふだんよりも家族で過ごすことが多くなる年末年始、やはりテレビも家族で見ているようです。まず「年末年始にテレビを見るとき、どんなふうにしていますか?」では「1台のテレビの前で、みんなそろって見る」人が59.0%、「1台のテレビの前でそろって見るが、裏番組は録画で後日見る」人が32.1%、「それぞれが違うテレビや端末の前で、別々に見る」が24.5%でした。およそ6割の人が「みんな」と見るのですが、その「みんな」とは? 「12月30日から1月3日の間、テレビを誰と見ることが多いですか?」の設問のトップは「同居の家族と」69.7%でした。視聴時間が短くなり、それぞれが自分の好きな番組を各自で見る傾向の強い時代になっても、年末年始は家族そろってテレビを見る家庭がまだ多い、ということです。それはもちろん、「年末年始といえば……」という、歳時記のような番組がいくつかあることも、テレビが“家族を集める場所”になる要因でしょう。

「紅白歌合戦、続けて欲しいと思う」61.6%、見たくない番組1位は「格闘技」58.2%

「あなたが年末年始に見たい番組は?」と聞いた質問の1位は音楽49.5%、2位報道41.2%、3位娯楽バラエティ40.8%。とくにフリーアンサーの中で頻発したのは「NHK紅白歌合戦」「NHKゆく年くる年」「(大学・実業団)駅伝」、そして「絶対に笑ってはいけない24時シリーズ」……。「紅白、笑ってはいけないなど、定番のものを見て年末年始をかみしめる(笑)」(40代・専業主婦)、「ゆく年くる年を見ると新年を迎えるという心構えができる」(20代・フルタイム)、「駅伝を見て感動したい」(40代・フルタイム)など、要は「いろんな世代の家族が集合するので、みんながなるべく楽しめる番組」(30代・フルタイム)ということのようです。また、「紅白歌合戦はこれからも続いて欲しい番組ですか?」という問いには「とてもそう思う」21.1%、「ややそう思う」40.5%と、続いて欲しいと思う人が61.6%でした。
逆に、「見たくない番組」をたずねたところトップになったのは「格闘技・ボクシング」58.2%、2位は「特にない」23.2%、3位が「スポーツ」21.7%でした。「格闘系。血が出たり、殴り合いだから好きじゃない」(30代・パート)という声に代表されるように、やはり女性は格闘技が苦手なようです。
「コタツに入りながら、家族で紅白を見ていると、家族っていいなーと思う」(30代・専業主婦)という声が代表するように、ふだんはともかく、年末年始に家族がテレビを見て笑ったり、歌ったり感動できることは幸せの形の一つと言えるようです。


【調査概要】
・調査対象:オレンジページくらし予報モニター会員・国内在住、20歳以上の女性(有効回答数861人)
・調査方法:インターネット調査
・調査期間:2016年11月1日〜11月14日

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