女性の生活意識アンケート調査(30~50代女性対象) 

2016年12月16日
千趣会が運営するベルメゾン生活スタイル研究所では、2012年6月から半年に1回、女性を対象にした生活意識アンケート調査を実施しています。

この調査は、女性の幸せ感や、消費、節約意識について聞いた結果を時系列データとしてまとめたものです。2016年10月に実施した調査結果からは、1年前に比べて、ワーク・ライフ・バランスがとれている女性の割合が減少している実態や将来の資産や貯蓄に不安を持つ人の割合が大幅に増加していることがわかりました。

●調査は2016年10月3日~10月20日にインターネットで実施。30~50代女性2298名の回答結果を集計しました。

【調査結果サマリー】

◆生活全般について
①自分は幸せ。 69.2% (前年比 -1.7ポイント)
②家庭や仕事、趣味などバランスのとれた生活ができている。 33.4% (前年比 -4.7ポイント)
「現状の自分は幸せだ」と思っている人は69.2%で前年より1.7ポイント減少。一方で、「今、自分は家庭や家事、趣味などバランスのとれた生活ができている」と思っている人は33.4%で、1年前より4.7ポイント減少しました。特に30代は前年より8.6ポイントマイナスの30.1%に低下。仕事と小さな子供の育児、家事との両立の難しさが伺えます。

◆収入・お金について
①配偶者の収入に満足していない。 42.1% (前年比 +1.2ポイント)
②自分の収入に満足していない。 57.4% (前年比 +4.2ポイント)
「配偶者の現在の収入に満足していない」人は42.1%で「満足している」29.7%を12.4ポイント上回っています。同様に「自分の収入に満足していない」人は57.4%と半数以上。こちらも「満足している」17.2%を大きく上回っています。「自分の収入に満足していない」人は、1年前に比べて4.2ポイント増加しました。

◆景況感について
①景気の印象は昨年と変わらない。 69.3% (前年比 +10.9ポイント)
景気の印象については「昨年と変わらないと思う」と回答した人が69.3%で最も多く、1年前の調査より10.9ポイント増加しました。7割の女性が、景気はほぼ横ばいと感じています。

◆消費について
①財布の紐は緩んでいない。 77.1% (前年比 +1.8ポイント)
②プチ贅沢が増えた。 28.3% (前年比 +2.8ポイント)
「一年前と比べて財布の紐が緩んだと思わない」人は、前年より1.8ポイント増えて77.1%に。8割弱の女性が引き続き財布の紐を閉じたままといえます。一方で「プチ贅沢することが増えた」と回答した人は前年より2.8ポイント増えて28.3%に。節約疲れの反動といえるかもしれません。

◆節約意識について
①節約をより意識するようになった。 48.5% (前年比 +2.4ポイント)
②質を下げずに量を減らして節約する。 71.0% (前年比 +3.3ポイント)
「一年前に比べて節約をより意識するようになった」人は半数弱の48.5%。前年調査よりも2.4ポイント増加し、節約をより意識する人の割合が増えています。また節約方法については「質を下げずに量を減らして節約する」人が71.0%で前年に比べ3.3ポイント増加。質に対してこだわりを持つ人の割合が増加しています。

◆家計について
①家計が逼迫している。 40.4% (前年比 +2.0ポイント)
「日々の生活の中で家計が逼迫していると感じる」と回答した人は全体の40.4%に上ります。昨年調査よりも2.0ポイント増加。厳しい家計を訴える家庭の割合は増加傾向にあります。

◆将来観について
①年金はあてにしてはいけない。 80.8% (前年比 +3.4ポイント)
②自分の資産や貯蓄に対して不安に感じる。 77.6% (前年比 +8.5ポイント)
③地震などの自然災害に不安を感じる。 77.4% (前年比 +4.8ポイント)
④老後の生活が心配である。 77.7% (前年比 +4.3ポイント)
「年金はあてにしてはいけないと思う」人は全体の80.8%で一年前に比べて3.4ポイント増加。30代に限ってみると87.8%と9割近くが年金をあてにできないと考えています。また「自分の資産や貯蓄に対して不安に感じることがある」人は昨年調査より8.5ポイント増えて77.6%。こちらも30代は80.0%と平均を上回っています。
今年になって地震が相次ぐ中、「地震などの自然災害に不安を感じる」人は77.4%で、昨年に比べ4.8ポイント増加する結果に。このような将来不安を背景に「老後の生活が心配」な人の割合は昨年調査よりも4.3ポイント多い77.7%に上りました。

◆2017年について
①来年の経済状況はマシになると思わない。 50.2%(前年比 +2.0ポイント)
②1年後は生活しやすくなっていると思わない。 51.0% (前年比 +5.6ポイント)
来年の経済状況が「今よりマシになると思う」人はわずか7.6%。過半数の50.2%が「マシになると思わない」と回答しています。またこれから一年後には「生活しやすくなっている」と回答した人はわずか10.0%どまり。「1年後は生活しやすくなっていると思わない」人が昨年調査よりも5.6ポイント増えて51.0%になりました。半数以上の女性は、来年の暮らし向きについて悲観的にとらえています。

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[ベルメゾン生活スタイル研究所]
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