害虫駆除・シロアリ防除・燻蒸サービス市場に関する調査(2016年) 

2016年12月15日
矢野経済研究所は、国内の害虫駆除・シロアリ防除・燻蒸サービス市場の調査を実施した。

<本調査における害虫駆除・シロアリ防除・燻蒸サービス市場とは>
 PCO(Pest Control Operator)サービスとはゴキブリ、ネズミ、ハエ、カ、ダニなどの公衆衛生害虫予防・防除・駆除をさし、TCO(Termite Control Operator)サービスとはシロアリ予防・防除・駆除をさす。また、燻蒸サービスとは植物防疫法に基づく輸出入農産物燻蒸、文化財燻蒸、穀物倉庫燻蒸を対象とする。なお、いずれの市場にも駆除剤等の薬剤を含まず、且つ薬剤散布用機材や防護服等の関連資機材を除外している。

【調査結果サマリー】

◆2015年度の害虫駆除・シロアリ防除・燻蒸サービス市場規模は1,258億6,000万円、前年度比103.4%
 2015年度の害虫駆除(PCO)・シロアリ防除(TCO)・燻蒸サービス市場規模(事業者売上高ベース)は前年度比103.4%の1,258億6,000万円であった。長らく低迷していた害虫駆除(PCO)・シロアリ防除(TCO)・燻蒸サービス市場は底打ち感をみせている。

◆PCOサービスの大手事業者は、総合衛生管理のコンサルティング事業を拡大へ
 PCOサービスの大手事業者は、食品会社や製薬会社の工場における異物混入などを防ぐためにコンサルティングから予防・衛生管理に関する定期的な作業にいたるまでのサービスを提供することで、売上高を伸ばしており、中堅事業者との格差が広がりつつある。

◆2016年度の害虫駆除・シロアリ防除・燻蒸サービス市場規模は1,278億円、前年度比101.5%と微増を予測
 2016年度の害虫駆除(PCO)・シロアリ防除(TCO)・燻蒸サービス市場規模(事業者売上高ベース)は前年度比101.5%の1,278億円と予測する。
 害虫駆除(PCO)サービス分野では、食品への虫などの異物混入事件が多発した影響で、食品メーカー等は異物混入防止の改善諸施策の推進と害虫駆除施工の徹底が進み、シロアリ防除(TCO)サービス分野では住宅等の長寿命化と防災面も含めた保全意識が高まり、またシロアリを含めた床下工事需要が下支えし、燻蒸サービス分野では輸出木材関連の燻蒸サービス需要が増加しており、2016年度の同市場は微増を予測する。


【調査概要】
・調査期間:2016年8月~11月
・調査対象:PCO(Pest Control Operator)サービス企業、TCO(Termite Control Operator)サービス企業、燻蒸(くんじょう)サービス企業等
・調査方法:当社専門研究員による直接取材、及び電話アンケート調査、文献調査併用

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[矢野経済研究所]
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