論文の引用動向分析による、影響力の高い科学者 

2016年12月07日
Clarivate Analytics (旧トムソン・ロイター IP & Science) は2016年11月17日(日本時間)、今年の高被引用論文著者 (Highly Cited Researchers) を発表しました。3 年目の発表となるこのリストは、科学研究の各分野において世界で最も高い影響力を持つ科学者を論文の引用動向から分析して選出したものです。

自然科学および社会科学の21の研究分野において、2004年1月から 2014年12月の11年間に発表された論文のうち、被引用数が非常に高い論文を発表した研究者 3,000名以上が選出されています。該当する研究者の選出には、Clarivate Analytics のビブリオメトリクスの専門家によるデータと分析結果が活用されています。分析に使用された InCite(TM) Essential Science IndicatorsSM(ESI) は、世界最先端の研究分析プラットフォームであり、オンライン学術文献データベース Web of Science(TM) の学術論文数および引用数の動向と分析指標に基づく情報を集積した独自のデータベースです。

【高被引用論文著者(Highly Cited Researches)の定義について】

ESIで用いられる21の研究分野において、それぞれ被引用数が上位1%の論文(高被引用論文、Highly Cited Papers)を発表した研究者を抽出した後、一定数以上の高被引用論文を持つ約3,000名を選出しています(うち、日本の研究機関に所属する研究者は約76名)。
2004年1月から2014年12月の11年間にデータベースに収録された論文を分析対象としています。

【論文の引用分析について】

論文の引用には様々な理由や背景がありますが、多くは同業研究者の先行研究に対する敬意の現れです。引用は、自身の研究に重要なつながりを持つ過去の研究について研究者が証明を行う手段であり、引用数が顕著に高い論文は、科学コミュニティが意義深く有益であると判断したひとつの目安となります。そのつながりを分析することで、影響力の強い研究者個人、研究機関、国・地域、ジャーナルなどを抽出することができます。
注目を集める研究領域の動向や、各分野をけん引している世界中の科学者に注目することで、未来を切り拓く科学の姿が見えてきます。
Clarivate Analyticsは、質の高い論文および引用情報とその分析における経験と知見によって、未来を創造する科学とイノベーションに携わる研究者と研究機関、そして国のイノベーション政策への支援を積極的に行っていきます。

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[共同通信PRワイヤー]
 マイページ TOP