「LGBT認知度」に関する調査(10代〜60代までの男女対象) 

2016年12月06日
世の中のLGBTに関する独自の調査・研究、情報発信を行うLGBTマーケティングラボは、2016年11月4日から11月9日にかけて、全国の男女332名を対象に「LGBT認知度」に関する調査を実施しました。

【調査結果】

■約半数が「全く知らない」。30代でほぼ倍の男女間格差があることが判明!
 渋谷区のパートナーシップ条例成立から一年が経ちました。昨今日本では、多くの企業や都市がLGBTフレンドリー化を進めたり、制度編成を実施しています。また、新聞やテレビ、雑誌などのメディアでも特集が組まれ、ここ数年で「LGBT」という言葉を耳にする機会が多くなってきました。LGBTマーケティングラボでも、これまで行った計4回の調査でLGBTフレンドリー企業の印象やカミングアウトについての意識調査、現役人事のLGBT対応など、LGBTに関する様々な意識調査行い、その実態を明らかにしてきました。ではこの「LGBT」について、実際現在の認知度はどのくらいあるのでしょうか?
そこで今回LGBTマーケティングラボでは、全国の男女332名に向け、<言葉の意味><割合><時期><きっかけ>に分け、「LGBTに関する認知度調査」を実施しました。

【結果サマリー】

▶ LGBTという<言葉の意味>については約半数が「全く知らない」と回答!
▶ 性別・年代別にみると、30代の男女でほぼ倍の差が!30代男性は全世代の中でもトップ!
▶ <知った時期>や<きっかけ>については1〜2年前からテレビやWEBでのニュースを見て知った、と答えた方が多数。渋谷区パートナーシップ条例以降、ニュースで取り上げられる機会が多くなり、それが世間の認知につながっていると考えられる結果となりました。

【調査内容】

「LGBT」という<言葉の意味>についての調査をした結果、「聞いたこともない」と答えた人が約半数という結果になりました。「ゲイ」「レズビアン」など具体的な言葉は知られていますが、総称となると約半数が全く知らない、というのが現在の実状なようです。
また、この結果を性別・年代別に分けて見てみると、以下の結果となりました。

*性別・年代別の調査結果**

性別・年代別にみると、男女で大きな違いが見られたのは30代でした。30代男性で「知っている」と答えたのは63.4%。「聞いたことはある」を含めると73.9%と全体平均からも20ポイント以上上回る結果となりました。それに対して30代女性では、「知っている」と答えた人は23.8%、「聞いたことがある」と答えた14.3%を含んでも38.1%という結果となりました。他の年代では男女間にそれほどの認知度の違いは見られませんでしたが、30代では男女間にほぼ倍の認知度格差があることが判明しました。

  時期についての調査では、LGBTを知っている人のうち、「1〜2年くらい前から知っている」と答えた人が25.9%、知るきっかけについての調査では「テレビやウェブなどのニュースで取り上げられているので知った」が43.4%という結果になりました。渋谷区のパートナーシップ条例が施行されたのは2015年4月1日、ちょうど1〜2年前にあたります。その頃からメディアでLGBTについてのニュースが取り上げられる機会が増え、LGBTについて知る人が増えたのではないかと思われます。


【調査概要】
調査テーマ:「全国男女332名に聞いた、LGBT認知度」に関する調査
調査対象:全国10代〜60代までの男女332名(男性:166名、女性:166名)
調査期間:2016年11月4日〜11月9日
調査方法:インターネット調査

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[LGBTマーケティングラボ]
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