シニア世代のファッションに関する調査(50歳~79歳までの男女対象) 

2016年11月24日
ケアファッションは、「シニア世代のファッションに関する調査」を実施致しました。

調査の結果、やはりいくつになってもオシャレを楽しみたいシニア層が多いというファッションへの欲求の高さがみられました。しかし、楽しみたいと思いながらも、実際は様々な障壁があり、難しいと感じているシニア世代が多いという結果が出ています。
特に調査の中で顕著に現れたのが加齢による体型の変化や身体機能の低下による、ファッションの選択肢の狭まりについてです。こうした課題について向き合うべく生まれたファッションに対する考え方が「ユニバーサルファッション」。高齢や障害で体が不自由になっても元気におしゃれを楽しむスタイルや考え方を実践する、という概念です。今回の調査結果では「いくつになってもファッションを楽しみたい」人が7割。しかしそれが難しいと思っている人が6割という結果も出ました。また「ユニバーサルファッションの認知度に関しては15%程度とまだまだですが、裏を返せばこの認知度が増えれば、歳を重ねてもファッションを楽しめる、と考えるようになる人が増えるのではないかということが見て取れる結果となりました。

【調査結果サマリー】

・「いつまでもファッションを楽しみたい」と思っているシニア世代が7割を超えるも、難しいとも思っている
・8割が体型の変化、7割弱が体力・運動能力の低下によってファッションの選択肢が狭くなっている
・シニア世代の半数近くが服を自分で決めないことがある
・シニア世代がファッションをもっと楽しめる世の中を。今後の普及に期待がかかるユニバーサルファッションという考え方

【調査結果】

◆「いつまでもファッションを楽しみたい」と思っているシニア世代が7割を超えるも、難しいとも思っている
いくつになっても、ファッションは楽しみたいものなのでしょうか。質問してみたところ、「とても楽しみたいと思う」が12.2%、「楽しみたいと思う」が32%、「どちらかと言えば楽しみたいと思う」が30.2%という結果に。合わせると74.4%もの人が、ファッションを楽しみたいと考えているということが明らかになりました。
しかし、「いつまでもファッションを楽しむことは難しいと思いますか」と聞いてみると、こちらは合わせて6割超の人が、難しいと回答しました。
結果を総合すると、「いくつになってもファッションを楽しみたいけれども、なかなかそうはいかない」と思っている人が多いと言えそうです。

◆8割が体型の変化、7割弱が体力・運動能力の低下によってファッションの選択肢が狭くなっている
では、年齢を重ねると、どういった要因でファッションが楽しめなくなっていくと考えているのでしょうか。要因の一つとして考えられるのが体型の変化。実際、体型の変化によって服が着られなくなったことがあるかを聞いたところ、実に8割を超える人が、感じたことがあると回答しました。「何度もある」と感じている人が3割弱いるなど、体型の変化は大きな課題となっていると言えそうです。また加齢に伴う体力・運動能力の低下のために着られなくなった服があると感じたことがある人についても、7割近くいました。

◆シニア世代の半数近くが服を自分で決めないことがある
続いて、普段着る服を、どのくらいの人が自分で決めているのかを質問しました。結果、「必ず自分で決めている」と回答したのは半数程度ということがわかりました。言い換えると、主体的にではなく、誰かの手助けを得て服を決めている人が半数ほどいることになります。
何故、自分で着る服を決められていないかを聞いたところ、「どこのブランドの服を買えばいいのかわからない」と回答した人が14.5%、「体型や脱ぎ着のしやすさ、動きやすさなどの理由で、どの服が着られないか判断できない」と回答した人が19.1%と、少なくない人数いるという結果が出ました。自身の身体的な理由はもちろん、そもそもどういったブランドの服を着られるかがわからない人が多いようです。またなかなか自分に合う服がない、と思ってしまっている人が多いからか、「買うこと自体が億劫」(25.3%)という人や、「特にこだわりがない」(53.5%)という人も多数おり、興味自体がなくなってしまっている人もいるという結果となりました。

◆シニア世代がファッションをもっと楽しめる世の中を。ユニバーサルファッションという考え方
様々な要因でファッションを楽しめていなかったり、興味を失ってしまったりしているシニア世代が多くいるということが明らかになりました。こうした方々に、少しでもファッションを楽しめるように、と提唱されているのが「ユニバーサルファッション」。老後の体型の変化や脱ぎ着のしやすさ、動きやすさを考慮しつつも、ファッション性の高さも持ち合わせた衣類を送り届けようという動きです。
この「ユニバーサルファッション」について知っているかを聞いたところ、「あまり知らない」「全く知らない」と回答した人が合わせて84.4%という結果が出ました。殆どの人がまだユニバーサルファッションについて知らないという結果ではありました。いつまでもファッションを楽しみたいと考えているシニア世代が今後その魅力に気づいていくことで、ファッションの選択肢がきっと広がっていくはずです。


【調査概要】
調査方法:インターネット調査
調査期間:2016年11月2日~11月7日
調査対象:全国の50歳~79歳までの男女500名
調査協力会社:株式会社ネオ・マーケティング

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