アクセンチュア調査(小売企業と消費財メーカーは、ミレニアル世代への理解を高める必要がある) 

2016年11月21日
アクセンチュアが行った調査で、小売企業と消費財メーカーは、アジア市場で強い影響力を持ちはじめているミレニアル世代への理解を高める必要があることが浮き彫りとなりました。

アクセンチュアが「Accenture Adaptive Retail」や「The future is now: understanding the new Asian consumer」の調査レポートについて行なった分析では、ミレニアル世代は多様なチャネルが繋がった統合的な購買体験を求めており、こうしたニーズを満たすために、小売企業や消費財メーカーはデジタルソリューションを活用する必要があります。

目前に迫るビジネスチャンス

アクセンチュアの分析によると、eコマースの市場は拡大を続けており、アジア・パシフィック地域でのeコマースの市場規模は、2020年までに300%増の2兆6,000億ドルに達すると予想されています。また、アジアのミレニアル世代は他の世代に比べて購買力が強く、可処分所得が2020年までに6兆ドルに達すると予想されています。現在、アジアの人口の45%以上はミレニアル世代であり、2020年までに世界のミレニアル世代の60%がアジアに在住する見込みです。こうした中、小売企業や消費財メーカーは、テクノロジーに精通し、メディアと常に繋がっている世代を十分に理解しなければ、巨大なビジネスチャンスと有力な顧客を失うリスクがあります。

スマートフォンでの購買体験の需要増

日常生活におけるデジタル技術やデジタルサービスの普及は急速に進んでいます。現在、アジアのスマートフォン・ユーザーの割合は全世界のユーザーの50%以上を占めています。特にシンガポールとオーストラリアでは、スマートフォンの普及率が80%を超えており、世界的にも高い水準を示しています。また、アジアのミレニアル世代のスマートフォン利用時間は1日平均2.8時間(年換算で42.5日)であり、スマートフォン経由での購買経験を持つユーザーは40%を超えています。

アクセンチュアの調査によると、ミレニアル世代は他の世代に比べてアドバイスを受け入れやすい傾向があると判明しています。小売企業や消費財メーカーは、パーソナライゼーションを強化することで新たな消費世代のニーズに応えようとしていますが、消費者に受け入れられる方法を実践することが不可欠です。例えば、中国と日本では、

・「個別化されたサービスを受けられるのであれば、個人情報を提供しても良い」と答えたミレニアル世代が60%に達しており、世界平均の47%を上回っています。

・ミレニアル世代の77%が、「実店舗で商品を購入する際、自動的に割引を受けて、ポイントを付与してほしい」と答えていますが、「店員に最近購入した商品の感想を聞いてほしい」と答えた

・ミレニアル世代は37%に留まっています。
61%の回答者は、「購入を検討している商品に関するキャンペーン情報は、オンラインで受け取りたい」と答えています。

自動車の購入でさえ新たな体験となる

アクセンチュアが現在とりまとめている自動車市場に関する調査レポートでは、ミレニアル世代が他の世代に比べて、自動車の購入体験においても高い満足度を求めている傾向を明らかにしています。本レポートによると、中国のミレニアル世代の40%は自動車ディーラーの旗艦店で購入することに強いこだわりを持っています。また、ミレニアル世代はデジタルによる対応を求めつつも、販売員による接客も望んでいます。さらに、ミレニアル世代は車種を決めてから納車までの間に待たされたくないと考えており、中国のミレニアル世代のうち87%が、購入プロセスにおいて、「希望車種が即納されることが、内外装やオプション選択の次に重要だ」と回答しています。


調査方法
アクセンチュアは「Adaptive Retail Research」の作成にあたり、13カ国で1万人を超える消費者を対象に調査を実施しました。このレポート作成の一環で、アクセンチュアは、中国と日本の調査対象者のうち、2015年10月から12月の間に、オンラインと実店舗で購買活動を行った746名のミレニアル世代に対する調査内容を抽出しました。回答者の意見は、市場調査の国際的ガイドラインを遵守するESOMARによって厳しく検証されています。回答者サンプルは、アパレル、家電、百貨店、ディスカウントストア・一般スーパー・大型スーパー、食料品店、ドラッグストア、ホームセンターという7業種から均等に選ばれました。回答者の性別、世代、世帯収入、居住地は多岐にわたっています。この調査では、対象者のインターネットやスマートフォンの日常的な使用状況を調査し、95%の信頼水準(誤差±3.6%)を達成しています。

また、アクセンチュアは「The future is now: understanding the new Asian consumer(英語)」の作成にあたり、定量的・定性的な調査を実施しました。本レポートの作成にあたり、アクセンチュアは、eコマースに関する消費者の嗜好性や問題点、消費財の購入動機を解明するため、中国とインドネシア、シンガポールの消費者で構成されるオンラインコミュニティを構築し、2015年12月から2016年1月まで調査を行いました。また、主要な消費財メーカーの上級役員に対して対面取材を行なったほか、既存の文献も参照して本レポートを作成しました。

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