「大学生の時間とお金の使い方」に関する日記調査+個別インタビュー(19~24歳(大学生・大学院生)の10名の男女対象) 

2016年11月15日
ドゥ・ハウスは、19~24歳(大学生・大学院生)の10名の男女を対象に「大学生の時間とお金の使い方」に関する日記調査+個別インタビューを行いました。調査期間は2016年3月~5月です。

今後の消費ターゲットとなる若者像の一面を明らかにすることを目的に、若者研究の第1弾として、「大学生」の時間の使い方・お金の使い方とそこから見えてくる価値観を探りました。

【自主研究結果】

●調査の結果、大学生の消費に対する実態と価値観は、下記の3つのグループに分けることができました。
 〇多方面でメリハリ消費
 〇自分は抑えて他者優先消費
 〇マイペース自己完結型消費

●大学生の消費、時間に対する価値観の特徴
〇若者が消費を嫌っている(嫌消費)というわけではなく、「自分のために使う消費より、他者と共有するための消費」に価値を置いているという一端が見えました。
〇これから先、何かやりたいことや、欲しいものができたときに、【お金がないからできない】という状態を避けるため、日々の生活を節約しています。
〇決まった時間を拘束されるテレビの優先度は低く、好きなときに楽しめるもの(動画や読書)に価値を感じています。

■大学生のお金と時間の使い方に対する価値観

今回の研究では、お金の使い方(1ヶ月間)と時間の使い方(2週間)を記録してもらい、後日個別インタビューを行いました。彼らの消費に対する実態と価値観を「自分のため」と「他者と共有するため」の2軸で整理し3つのグループに分けることができました。(図1)

それぞれのグループで特徴は下記の通りです。

グループ① 多方面でメリハリ消費

自分の衣食住のために買ったり食べたりという自己完結消費だけでなく、他者と共有するための消費も活発なのが特徴です。興味範囲や、学校・サークル・バイトなど関わるコミュニティの範囲が広く、交流も活発な様子です。多方面で消費をしつつも、「お菓子はコンビニで買わないようにする」「水はPBでいい」など、メリハリをつけた消費を行っています。

グループ② 自分は抑えて他者優先消費

自分のために買ったり食べたりという自己完結消費はなるべく抑え、趣味やサークルなどの課外活動など他者と共有する部分に優先的に、時間やお金をかけるのが特徴です。優先する内容によっていくつかのタイプに分けられます。

・タイプA 居心地良いネットワーク・愛着継続タイプ
大学だけでなく中高の地元の友達と過ごすことが多く、身近なコミュニティを大切にします。また、慣れ親しんだものに愛着を感じ大切にしています。

・タイプB 課外活動集中タイプ
サークルや学外活動を通じた趣味が明確で、それを中心に時間・お金の使い方が成り立っています。

・タイプC コト消費優先のこだわりタイプ
交流範囲は広く、他者との共有や、その時にしか体験できないコトに時間やお金をかける比重が高いタイプです。
グループ③ マイペース自己完結型消費

消費や選択において、【面倒】という感覚が強いのが特徴。他のグループに比べ、マイペースで自己完結型の消費が比較的多く、自分の時間を拘束されるのを嫌うのが特徴です。

■「消費」に対する価値について象徴的な発言をピックアップ

他者と共有するための消費に価値

共通して節約志向が見られる中、消費に対して心理的ハードルが下がるのは「友達や他の人と一緒のシーン」でした。普段は価格の高いコンビニを避け、ディスカウントストアやスーパーでお菓子を買うという学生も、友達と一緒のカフェでは1,500円でも出しています。他にも、自分の食事や服、美容にはお金も時間もかけたくないけど、友達と一緒の食事や旅行にはかけたいという声が多く聞かれました。

目の前の消費よりも、先を考えた節約

これから先、何かやりたいことや、欲しいものができたときに、【お金がないからできない】【お金がないから買えない】という状態を避けたいという思いを持っています。そのため、【何か】が明確でないうちから日々の生活を節約心がけているようです。

自分の時間を拘束されたくない

時間の使い方に関しては、テレビから動画(YouTube)への傾倒は顕著でした。「中学生くらいから見ていない」という声が多く、決まった時間を拘束されるテレビの優先度は低いという発言が目立ちます。一方、好きなときに楽しめる動画や読書に価値を感じているようです。


<調査概要>
「大学生の時間とお金の使い方」に関するアンケート
●調査期間:2016年3月~5月
●調査手法:19~24歳(大学生・大学院生)の10名の男女を対象に「大学生の時間とお金の使い方」に関する日記調査+個別インタビューを実施。

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[ドゥ・ハウス]
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