外食市場調査(2016年9月度) 

2016年10月28日
リクルートライフスタイルの外食市場に関する調査・研究機関「ホットペッパーグルメ外食総研」は、首都圏・関西圏・東海圏の男女約1万人を対象とする2016年9月度の「外食市場調査」を実施しましたので調査結果をご報告いたします。

【今月のポイント】

① 外食市場規模が5カ月連続で前年比マイナス
② 外食単価は4カ月連続で前年比マイナス


2016年9月の外食市場規模は、東名阪3圏域合わせて3,090億円となり、前年同月比(以下、前年比)は‐61億円と5カ月連続で前年を下回った。3圏域合計で外食実施率と単価が前年を下回ったが、頻度は逆に微増だった。2016年の9月は前年に比べ、外食実施率の高い土日祝日が合計で1日少ないカレンダーが外食実施率に影響を及ぼした可能性がある。天候的には全国的には台風が多かったが、本調査の対象圏域では雨の日が例年より多いなどの影響はあまりなかったと考えられる。また、 4カ月連続で外食単価が前年比で低下し、特に男性50・60歳代で前年比マイナス幅が大きかった。業態別には、主要な16業態中9業態で外食市場規模が前年を下回った。平均より単価の低い「ファミリーレストラン・回転すし等」 「中華料理店」 「ファストフード」などの業態で延べ外食回数が前年比で伸びたため、単価を下げる圧力になったと考えられる。

【3圏域計(首都圏・関西圏・東海圏)】

● 2016年9月の外食(※1)実施率は 74.9% (前月比増減 -1.0pt、前年比増減 -0.8pt)
● 2016年9月の外食頻度(※2)は 4.10回/月 (前月比増減 -0.02回、前年比増減 +0.08回)
● 2016年9月の外食単価は 2,433円 (前月比増減 +20円、前年比増減 -50円)
● 2016年9月の外食市場規模(※3)は 3,090億円 (前月比増減 -36億円、前年比増減 -61億円)
※1 外食:夕方以降の食事について、お店で食事した場合を対象。消費地の範囲として、各圏域の居住者が各圏域の対象都府県内でおこなった外食を対象としており、圏域外でおこなった外食は含んでいない。また、夕方以降、1日2回までの外食を含む
※2 外食頻度:外食実施者の1カ月あたりの平均外食回数
※3 外食市場規模:各圏域の当該年齢人口(2015年3月までH24人口推計、2015年4月からH25人口推計、2016年4月からH26人口推計)×外食実施率×外食頻度×外食単価で算出
(参考)基準人口(前年度比)は、3圏域・計:-0.6%、首都圏:-0.5%、関西圏:-1.1%、東海圏:-0.6%

【圏域別】

● 外食実施率は、首都圏:74.5%(前年比増減 -0.2pt)、関西圏:75.2%(同 -1.5pt)、東海圏:75.7%(同 -1.7pt)
● 外食頻度は、首都圏:4.35回/月(前年比増減 +0.08回)、関西圏:3.93回/月(同 +0.10回)、東海圏:3.47回/月(同 -0.02回)
● 外食単価は、首都圏:2,480円(前年比増減 -73円)、関西圏:2,501円(同 -5円)、東海圏:2,082円(同 -51円)
● 外食市場規模は、首都圏:1,890億円(前年比増減 -34億円)、関西圏:853億円(同 -7億円)、東海圏:347億円(同 -20億円)

【業態別】(3圏域計)

● 業態別の市場規模は、【和食料理店】(前年比増減-39億円)や【フレンチ・イタリアン料理店】(同-27億円)、【すき焼き、しゃぶしゃぶ、鍋、おでん等の専業店】(同-18億円)などで前年を下回った。
● 【和食料理店】においては、単価は前年を上回った(3,652円→3,788円、前年比増減+136円)ものの、延べ回数が減少(1,358万回→1,205万回、前年比増減-153万回)した影響で、市場規模が前年を下回った。
● 【ファミリーレストラン、回転すし等】【中華料理店】【ファストフード】などで前年比で延べ外食回数が増加。

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