「入浴習慣」と「入浴時のヒートショック」に関する意識調査(20~70代の男女対象) 

2016年10月26日
リンナイは、寒さが厳しくなる冬のシーズンに向けて、入浴習慣の実態を探るべく、全国の20~70代の男女 合計960人を対象に、"入浴習慣"と"入浴時のヒートショック"に関する意識調査を実施しました。

消費者庁が2016年1月に、家庭の浴槽での溺死者数が2014年に4,866人となったことを発表しました。また、厚生労働省の研究班の調査では、入浴中の事故死の数は溺死以外の死因も含めると年間約19,000人とされており、非常に多くの方が入浴中の事故によって亡くなっています。また、その事故原因としては、脳梗塞や心筋梗塞での死亡がもっとも多く、事故の主な要因が急激な温度変化によって血圧が大きく上下し、体に大きな負担がかかる「ヒートショック」にあると言われています。

【主な調査結果】

・ヒートショック危険度数の高い"ヒートショック予備軍"は約5割と多数いることが発覚!

・予備軍が多い中、対策ができている人は約3割!メタボ、糖尿病、高血圧などリスクの高い人ほど少なく約2割!

・ヒートショック認知率は7割!しかし4割がヒートショックの詳細を理解していない状況!

・若年層も要注意!忘年会シーズン 危険な飲酒後の入浴経験者約6割と多数!

・42℃以上の危険な浴槽入浴を行っている人が4割も!70代が最も多いことが判明!

・冬場の浴室は"寒い"が約7割と多数!意外にも九州が一番寒く、北海道が寒くないという結果に!


【調査結果】

毎日入浴している人は約8割!
60代は浴槽での入浴、 20代・30代の入浴はシャワーが中心


平均の入浴回数を調査したところ、「毎日入る」が圧倒的に多い結果になりました。また、 「浴槽を使う入浴」と「シャワーだけを使う入浴」の頻度を伺ったところ、 「浴槽を使う入浴」は60代、 「シャワーだけを使う入浴」は20代・30代が最も多く、世代によって入浴方法の需要が異なることがわかりました。

その入浴習慣は危険!?
かけ湯をせず“直接浴槽に入る”が15%で20代が多い傾向
シャワー・かけ湯は肩から3割、頭から2割と上半身からが多数


入浴習慣に関して調査したところ、シャワーやかけ湯をせず、直接浴槽に入る人が15%いることがわかりました。また、年代別でみたところ、20代が最も多く、若い人ほど体をシャワーやかけ湯で温めることなく直接熱いお湯に入るという、危険な入浴をしていることがわかりました。また、シャワーやかけ湯を行う部位に関して伺ったところ、肩から3割、頭から2割とヒートショックの危険性が高まる部分から行っていることがわかりました。

忘年会シーズン間近、飲酒後の入浴経験者約6割と多数いることが発覚
若年層も要注意!飲酒後の入浴は50代に続いて20代も多数


忘年会シーズンがまもなく到来する中、ヒートショックにも繋がる、飲酒後の入浴経験に関して調査したところ、約6割と多くの人が「経験あり」ということがわかりました。また、年代別でみたところ、50代に続いて20代も多くおり、若い人にもヒートショックの危険性があることがわかりました。

浴槽を使う入浴は“寒いとき”が4割以上と多数!
また、浴槽の中で行うことは半数以上が“考え事”と回答


今年も寒さの厳しい冬が来ますが、浴槽を使う入浴を行う日に関して伺ったところ、「寒いとき」が4割以上と最も多い結果になりました。また、浴槽の中で行うことを伺ったところ、半数以上が“考え事”と回答。浴槽での入浴はゆっくり考え事をするのに適している場所のようです。

42℃以上の浴槽に入っている人約4割!70代が最も多いことが判明!
食事後1時間以内や深夜、朝起きてすぐの浴槽入浴 約3割


ヒートショックにも関連する、浴槽入浴時の「お湯の温度」と「入浴のタイミング」に関して調査したところ、「お湯の温度」 は42℃以上の人が約4割と多くいるということがわかりました。また、年代別でデータをみると、70代が最も多く、年齢が高いほど、お湯の温度が高い傾向にあることがわかりました。なお、「入浴のタイミング」についても調査したところ、食事後1時間以内や深夜、朝起きてすぐの浴槽入浴など、ヒートショックの危険性が高まるタイミングでの入浴を行っている人が約3割もいることがわかりました。

冬場の浴室は”寒い”が約7割と多数
意外にも九州が一番寒く、北海道が寒くないという結果に!
北海道の脱衣室には暖房設備が常識!?


冬場の浴室環境に関して調査したところ、「寒い」・「やや寒い」が約7割と圧倒的に多く、エリア別でみたところ、寒い地域である「北海道」地方が少なく、「九州地方」が多いという結果となりました。また、脱衣室の暖房設備の有無と合わせてみたところ、北海道地方は最も多く、3割以上が暖房設備がある状況で、寒い地方のほうが寒さ対策をしており、ヒートショックの危険性が低いということがわかりました。なお、体が冷えた状態のまま、熱いお湯に入ることがあるかどうかを聞いたところ、「ある」と回答した人が半数以上もおり、寒い中で急激に体を温める入浴をしている人が多くいるという実態が明らかになりました。

ヒートショック認知率は7割と高い中、4割が詳細を理解していないことが発覚!
リスクの高い70代の認知度が一番低い状況


ヒートショックの認知度に関して調査したところ、 「ヒートショック」という言葉を聞いたことがあると回答した人は約7割と多くいることがわかりました。また、ヒートショックの詳細を知っているかを確認したところ、理解できていない人が4割と、詳細を理解できていない人が多くいる実態が明らかになりました。

早坂先生監修ヒートショック危険度チェックシートで緊急調査
ヒートショック予備軍は約5割と多数いることが発覚
全国どこでも予備軍がいることが判明!


早坂先生考案のヒートショック危険度簡易チェックリストを元に、ヒートショック予備軍の調査を行いました。結果、チェックが5個以上あったヒートショック予備軍は約5割と多数いることが発覚しました。また、エリア別データをみると、寒い地区から暖かい地区まで44%を超えており、全国的に「ヒートショック予備軍」の人がいることがわかりました。

ヒートショック予備軍の中でも特に注意が必要なのは“関東地方”

ヒートショック事故に大きく繋がってくる浴室の温度ですが、ヒートショック予備軍の中で、 「寒い」「やや寒い」という人を調べたところ、“関東地方”が最も多いことがわかりました。これから冬本番になりますが、十分注意が必要です。

予備軍が多い中、対策ができている人は約3割!
対策が必要なメタボ、糖尿病、高血圧などの人ほど少なく約2割!
ヒートショックの実態を知り、今年の冬は対策をしようと思う人は7割以上と多数!


ヒートショックの対策を行っているかを調査したところ、約3割しか対策できていないという状況でした。最も対策が必要な「メタボ、肥満、糖尿病、高血圧、高脂血症、心臓・肺や気管が悪いなどと言われたことある人」に絞って見てみると、約2割しか対策できていないということがわかりました。また、ヒートショックの詳細を知り、今年の冬は浴室のヒートショック対策をしようと思うかどうかを伺ったところ、「対策をしようと思う」 が7割以上と多くいることがわかりました。

①~③どれか一つでも対策を行っている人は960人中288人で、約3割しか対策できていない状況
「メタボ、肥満、糖尿病、高血圧、高脂血症、心臓・肺や気管が悪いなどと言われたことある人」に絞って見てみると、337人中79人で、約2割しか対策できていない状況


ヒートショックとは、急激な温度変化によって血圧が大きく上下し、体に大きな負担がかかる現象です。特に冬の暖房を使用していない浴室では、冷えた体がお風呂のお湯で急激に温められることによってヒートショックが起こりやすくなります。ヒートショックによって心筋梗塞や脳卒中が引き起こされる場合もあり、入浴中の急死の原因にもなっています。


【リンナイ調べ】

【調査概要】
調査概要:2016年10月7日(金)~13日(木)
調査方法:インターネット調査
調査対象:20~70代 男女 計960人
調査エリア:北海道、東北、関東、中部、近畿、中国、四国、九州

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[リンナイ]
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