VR(バーチャルリアリティ)の浸透度やVRヘッドマウントディスプレイの受容性に関する調査 

2016年10月13日
インターネット利用状況を調査しているビデオリサーチインタラクティブは、スマートフォンユーザーやタブレットユーザーにおけるアプリや専用サイトなどのサービスの利用状況を把握する調査レポート「スマコン(SmartDevice Contents Report)vol.11」を2016年10月末にリリースするにあたり、スマートデバイスユーザーを抽出するための予備調査より、VR(バーチャルリアリティ)の浸透度やVRヘッドマウントディスプレイの受容性に関する結果をまとめました。

<結果の主なポイント>

●詳細情報を与えない状態で“VR(バーチャルリアリティ)”に対する内容理解度を聞くと、全体の8.8%が「内容まで詳しく知っている」と回答し、「内容を少しは知っている」を含めた内容理解率は36.8%を示す。
さらに「言葉を知っている程度」までを含めた認知率は66.6%に達する。一方、『ポケモンGO』の登場により露出が増えた “AR(拡張現実)”や手軽に楽しめるVRコンテンツである“360度動画”については、それぞれ40%弱の認知率であり、内容理解率は“VR”の半分程度になっている。

●“VR”についての説明文、ならびにVRヘッドマウントディスプレイの概要(ハイエンドモデルとエントリーモデルそれぞれについて *おおまかな価格帯も含む)を提示の上、VRヘッドマウントディスプレイの関心度を聞くと、全体の7.2%が「非常に関心がある」と回答し、「やや関心がある」を含めた関心度は25.1%と、4人に1人の割合。逆に「全く関心がない」「あまり関心はない」とする無関心層の割合は、55.2%と過半数を示す。 (図表2)
これを、“VR”の内容理解度別でみると、より深く“VR”を理解している層ほど関心度が高い傾向になっていることがわかる。

●続いて、「Oculus Rift」「PlayStation VR」「HTC Vive」などのハイエンドモデルと、「Googleカードボード」「ハコスコ」などのエントリーモデルのそれぞれについて今後1年以内の購入意向を聞くと、「ぜひ購入したい」「購入してもいい」とする購入意向率は、ハイエンドモデルが全体の15.7%を示し、エントリーモデルの12.8%を上回る結果になった。ただし、両モデルとも「購入したいとは思わない」が過半数を占めている。
これら両モデルいずれか(≒VRヘッドマウントディスプレイ)の購入意向率は17.4%であり、これを性別でみると、男性(24.4%)の方が女性(10.6%)よりも高くなっている。年代別では、男女とも若年層ほど購入意向率は高い傾向にあり、特に男性15~19才では47.0%に至る。また、“VR”の内容理解度別でみると、深く理解している層ほど購入意向率は高く、さらにVRヘッドマウントディスプレイ関心者では55.3%と過半数が購入意向を示している。

●これらの結果から、VRヘッドマウントディスプレイの需要喚起には、VRヘッドマウントディスプレイに対する興味関心の醸成が有効であり、そのためには生活者への広く深い“VR”に関する理解・浸透が求められることがわかった。なお、今回の調査では言及していないが、魅力あるVRコンテンツの充実も、重要なファクターであろう。

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[ビデオリサーチインタラクティブ]
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