ビル管理市場に関する調査(2016年) 

2016年10月03日
矢野経済研究所は、国内のビル管理市場の調査を実施した。

<ビル管理市場とは>
本調査におけるビル管理市場とは、ビルの清掃、設備管理、警備業務等の受託サービスを対象とし、市場規模は元請金額ベースにて算出した。なお、ビル管理事業者が請け負う修繕工事、改修工事、リニューアル工事等の周辺業務を含むが、当該事業者の異業種における売上高は含まない。

【調査結果サマリー】

◆2015年度のビル管理市場規模は前年度比102.7%の3兆7,634億円
 2015年度の国内のビル管理市場規模(元請金額ベース)は、前年度比102.7%の3兆7,634億円となった。前年度下半期から続く受注増の流れに乗り、また品質重視のビル管理業務が求められていることもあり、堅調な推移となった。

◆ビル管理業務の業務品質の向上が求められる
 ビル管理業務の品質向上が求められており、信頼感があり、実績と信用を持ち合わせた大手ビル管理事業者のシェアの拡大、寡占化の傾向が進んでいる。管理費の減額要請は継続しているものの、ビル所有者(オーナー)のニーズが品質重視にシフトしていることも影響し、積極的に管理業務の品質向上を掲げた提案をするビル管理事業者が増加している。

◆2016年度の市場規模は3兆8,759億円、前年度比103.0%と予測
 2016年度のビル管理市場規模(元請金額ベース)は、前年度比103.0%の3兆8,759億円と予測する。2016年度も、引き続き管理業務品質の維持、向上が求められており、品質に対する信頼感が大きい大手ビル管理事業者への寡占化傾向が進行していくとみる。高品質の業務提案が定着し、価格競争に陥らない付加価値のあるビル管理業務が求められていることから、微増傾向での推移となる見通しである。


【調査概要】
調査期間:2016年6月~9月
調査対象:ビル管理事業者
調査方法:当社専門研究員による直接取材、及び電話アンケート調査、文献調査併用

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[矢野経済研究所]
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