Mastercard 調査「2015年度世界渡航先ランキング」 

2015年06月03日
MasterCardは、今年で5回目となる年次調査「世界渡航先ランキング」において、調査対象の132都市中、ロンドンが4度目となる第1位に選ばれたことを発表しました。東京は11位、大阪は25位にランク入りしました。また、アジアの都市が上位10都市の半数を占め、バンコクはランキング第2位の地位を維持し、シンガポール、クアラルンプール、ソウル、香港はそれぞれ第7位、第8位、第9位、第10位と、トップ10にランクインしました。

世界渡航先ランキング2015 (渡航者数)上位20都市
順位    都市    2015年渡航者数(予測)
(単位:百万人)

1 ロンドン    18.82
2 バンコク    18.24
3 パリ    16.06
4 ドバイ    14.26
5 イスタンブール    12.56
6 ニューヨーク    12.27
7 シンガポール    11.88
8 クアラルンプール    11.12
9 ソウル    10.35
10 香港    8.66
11 東京    8.08
12 バルセロナ    7.63
13 アムステルダム    7.44
14 ローマ    7.41
15 ミラノ    7.17
16 台北    6.55
17 上海    5.85
18 ウィーン    5.81
19 プラハ    5.47
20 ロサンゼルス    5.20

日本の都市では、東京は11位(2014年は19位)で、前年比成長率はプラス5.1%でした。東京に加え、大阪も25位(2014年37位)と健闘し、前年比で8.5%増加という予測結果になりました。2014年の渡航者実績は、東京、大阪でそれぞれ約768万人、約422万人で、2014年の予測の約538万人と約319万人を大幅に上回りました。昨年に引き続き政府のインバウンド政策が加速したことが寄与したと考えられます。2015年は、東京は約808万人、大阪は約458万人の渡航者を見込んでいます。また、過去6年間にわたって渡航者数が最も大きく伸びた上位10都市のうち、大阪が4位、東京が8位にランクインし、デスティネーションとしてその存在感を強めています。

MasterCard「世界渡航先ランキング」は、人々の旅行パターンを詳しく的確にとらえることによって、世界132都市を対象に人気渡航先ランキングを出しています。具体的には、海外からの渡航者(一泊以上の)総数と、渡航者による渡航先都市での消費額で世界の都市をランク付けし、2015年の渡航者・旅客数の増加を予測しています。同調査は単に旅行パターンを追跡するのみならず、人々が世界を渡航する際の移動方法についての理解を提供するとともに、居住地であり渡航先であり、また成長を牽引する原動力でもある世界各地の都市の重要性を理解する指標となるものです。

同ランキングの5年間の歴史を通して首位を維持してきたのは、ロンドンとバンコクでした。2014年に起きた社会不安の後、バンコクへの渡航者数が回復していることから、両都市間の競争は継続するものとみられます。また、過去6年間にわたって渡航者数が最も大きく伸びた上位10都市のうち7都市がアジアの都市でした。第1位は、スリランカの首都コロンボで、中国の四川省の省都である成都がそのあとに続きました。大阪、東京はそれぞれ第4位と第8位にランクインしています。急成長が見込まれる上位10都市は以下のとおりです。

1.コロンボ – 21.1%
2.成都 – 20.7%
3.アブダビ – 20.4%
4.大阪 – 19.8%
5.リヤド – 18.0%
6.西安– 16.2%
7.台北 – 14.9%
8.東京 – 14.6%
9.リマ – 13.9%
10.ホーチミン – 12.9%

ランク入りした東アジアの5都市が目覚しい成長を遂げたのは、中国からの国内および海外旅行が大幅に伸びたためです。一方、スリランカでは長い内戦が終わり、観光が急速に発展しています。

地域別のトレンド

欧州地域 – イスタンブールは、渡航者の50%が33ものさまざまな都市から訪れており、最も渡航者の分散化が進んだ渡航先です。

ラテンアメリカ地域 – リマは、同地域において最も渡航者数の多い都市であり、急成長している都市でもあります。同地域第2位の メキシコシティと比べ、約50%多くの海外渡航者がリマを訪れています。

中東・アフリカ地域 – ドバイは引き続き世界で最も急成長している上位10都市の中にランク入りしており、アブダビは、2009年から2015年の間、世界で最も急成長している都市の第3位でした。

北米地域 – ヒューストンは2009年以来、同地域で最も急成長している都市であり、同地域内で2桁成長を達成している唯一の都市でもあります。

アジア太平洋地域 – 過去6年間にわたって渡航者数が最も大きく伸びた上位4か国のうち3か国がアジア太平洋の都市で、コロンボ、成都、大阪でした。


MasterCard「世界渡航先ランキング」について
MasterCardの「世界渡航先ランキング」では、海外からの渡航者総数と、渡航者による渡航先都市での消費額で世界の都市をランク付けし、2015年の渡航者・旅客数の増加を予測しています。調査対象の132都市において、海外からの渡航者数と消費額について公表値をもとに独自のアルゴリズムで分析を行っています。また、シンガポール、ドバイ、アムステルダム、フランクフルトなどの都市の「ハブ効果」による歪みを排除する計算処理がなされています。この調査や付随するレポートは、MasterCardの取引データに基づいたものではありません。

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