住宅用太陽光発電・蓄電システムの流通・販売動向と展望調査 

2016年09月06日
市場調査・コンサルティング会社のシード・プランニングは、家庭用太陽光発電システム、蓄電システム、HEMS(ホームエネルギーマネジメントシステム)の流通・販売動向と展望に関する調査を行い、このほどその結果をまとめましたのでお知らせいたします。

シード・プランニングでは、2011 年1 月に「日本の太陽光発電市場の流通と販売チャネル動向調査」を出版しました。当時は、太陽光発電システム市場の拡大に向け、海外の太陽光発電システムメーカー、家電量販店、など、多くのプレ-ヤーが日本の太陽光発電システム市場へと参入し、急成長する太陽光発電システム市場の中で、いかに拡販を進めるかが模索されていました。

2016 年現在、日本の太陽光発電システム市場は転換期にあります。多くの関連企業が、市場が縮小する非住宅用から、ZEH(ゼロエネルギーハウス)普及などで安定的な成長が期待される住宅用へと軸足を変えつつあります。

また、太陽光発電システムの利用方法は、売電から自家消費へとシフトしつつあります。住宅や地域での最適なエネルギー利用のため、太陽光発電システム単体の販売ではなく、蓄電システムやHEMS、電気料金プランなどを含めたトータルでの提案が求められてきています。

本調査では、太陽光発電システム・蓄電システム・HEMSのメーカー・販売店・一括見積り依頼サイト運営会社・ハウスメーカーなどにヒアリング調査を実施し、流通・販売の現状と今後のトレンドを整理しました。

【調査結果のポイント】

住宅用太陽光発電システムの流通・販売動向

・メーカー、販売店とも非住宅用から住宅用に軸足をシフト
・2015年度の販売台数は約20万件、 新築向け約40%、既築向け約60%
 流通経路は、新築向けの6割強をハウスメーカーが、既築向けは5~6割を大手販売店が販売
・メーカーシェアトップは、新築向けがシャープ、既築向けがパナソニック
・今後は新築向けが増加の傾向、ハウスメーカーからパワービルダー・ビルダー・工務店に裾野が広がる

住宅用蓄電システムの流通・販売動向

・住宅用太陽光発電は「売電」から「蓄電して自家消費」へ
・太陽光発電システム販売店の次の商材として蓄電システムを扱う販売店が増加
・補助金に頼らない販売ノウハウが出来つつある


【調査概要】
調査対象:戸建住宅への太陽光発電システム、HEMS、蓄電システムの流通、販売チャネル
調査方法:
 ・主要プレイヤー29社を調査、内18 社へはヒアリング実施
 ・業界有識者へのヒアリング
 ・販売店、ZEH ビルダー等への電話ヒアリング
 ・太陽光発電システム販売店への郵送アンケート
 ・公開情報、弊社所有情報、その他入手可能な情報の収集整理
調査期間:2015 年11 月~2016 年8 月

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[シード・プランニング]
 マイページ TOP