マタニティマークに関する調査(妊産婦と妊産婦以外対象) 

2016年09月06日
エコンテは、マタニティマークが正しく認知・理解されているか調査をするため、妊産婦(*1)と妊産婦以外の一般(*2)に対してアンケートを実施しました。

*1 妊娠中、または、3歳未満の子供がいる母親400名
*2 妊娠していない、または、3歳未満の子供がいない男女600名(男性300名、女性300名)

【調査結果トピックス】

(1)マタニティマークの認知度、男性は42.0%、女性は62.3%

(2)マタニティマークに気付いた際に「サポートしてあげたい」は67.6%、「不快に思う」は2.8%

(3)マタニティマークを身に付けていることで「不快な思いや身の危険を感じたことがある」は9.7%

(4)マタニティマークに対する周囲の認識と妊産婦が身に付ける理由には大きなギャップ


【調査結果のポイント】

(1)マタニティマークの認知度、男性は42.0%、女性は62.3%
妊産婦以外の一般に対して「マタニティマークに関する認知状況」を質問したところ、「ある程度内容を知っている」と答えた男性は42.0%、女性は62.3%という結果でした。
また、「初めてマークを見る」と回答した人は、男性は35.7%、女性は20.3%という結果で、その内訳では子供のいない人が男女合わせて72.6%を占めていました。
一方、妊産婦は、94.5%が「ある程度内容を知っている」と回答しており、マタニティマークを知っていることは当たり前のようです。

(2)マタニティマークに気付いた際に「サポートしてあげたい」は67.6%、「不快に思う」は2.8%
妊産婦以外の一般に対し、「マタニティマークを身に付けている人に気付いた際にどのように感じますか?」と聞くと、「サポートをしてあげたい」は67.6%、「不快に感じる」は2.8%でした。

マタニティマークを「不快に感じる」具体的な理由としては、下記が挙がりました。

▼マタニティマークを「不快に感じる」具体的な理由
・「妊娠が本当かどうかは不明だから(妊娠していると装って席を譲ってもらおうと企んでいるとも限らないから)」(男性/38歳)
・「妊娠して幸せなの!とアピールしているように感じる。その上席を座らせろ、優先させろと上から目線で言っているような感じがする」(女性/31歳)
・「妊婦なら家にいろと思う」(女性/36歳)
・「配慮を強要されているような気になってしまう」(女性/50歳)

多くの人たちが「サポートをしてあげたい」と考えているものの、マタニティマークを身に付けている妊婦を快く思っていない人が存在することは事実のようです。

(3)マタニティマークを身に付けていることで「不快な思いや身の危険を感じたことがある」は9.7%
妊産婦に「妊娠中にマタニティマークを身に付けていましたか?」と質問したところ、「常に身に付けていた」「どちらかと言えば身に付けていた」と答えた人は全体の57.6%でした。

続けて、「マタニティマークを身に付けていることで不快な思いや身の危険を感じたことがあるか」を質問したところ「ある」と答えた人は9.7%でした。マタニティマークを使用していた人のおよそ10人に1人は、実際に不快な思いや身の危険を感じた経験があるようです。

不快な思いや身の危険に関する具体的なエピソードとして挙がったのは、不快な思いに繋がる行為として「睨まれる」や「舌打ちをされる」などで、直接身の危険を感じる行為としては「お腹を殴られそうになった」や「お腹を叩かれた」などでした。

▼不快な思いや身の危険に関する具体的なエピソード
・「優先席前で『本当に妊婦なのかよ?』と、舌打ちされたことがある」(女性/32歳)
・「歩くのが遅くて舌打ちされた」(女性/32歳)
・「妊娠がなんだ。席を代われって事?と突然言われた」(女性/34歳)
・「お腹を叩かれた」(女性/30歳)
・「酔っぱらいの年配のおじいさんが、『偉そうにマークなんか付けやがって調子に乗ってんじゃねーぞ!!』といちゃもんを付けてきて、お腹を殴られそうになった。」(女性/29歳)

(4)マタニティマークに対する周囲の認識と妊産婦が身に付ける理由には大きなギャップ
妊産婦以外の一般がどのような認識を持っているのかを聞いてみると、最も多かったのは「交通機関などで周囲にサポートしてもらうためのもの」で約半数の47.5%、続いて「妊娠していることを周囲にアピールするもの」(38.4%)、「緊急時に周囲に妊娠中だと知らせるためのもの」(13.9%)となりました。
一方、妊産婦が身に付けている理由を聞いてみると、最も多かったのは「緊急時に周囲に妊娠中だと知らせるためのもの」が半数以上の56.8%、続いて「交通機関などで周囲にサポートしてもらうためのもの」(23.8%)、「妊娠していることをアピールするもの」(17.2%)となりました。

妊産婦は、主に外出した際の緊急時に自身が妊娠中と気付いてもらう必要を感じてマタニティマークを身に付けているのに対して、妊産婦以外の一般は交通機関などで席を譲ってもらうため、妊娠していることを周囲にアピールするためと認識していると考えられます。


【調査概要】
調査タイトル:生活についてのアンケート
調査期間  :2016年6月22日~6月27日
調査方法  :インターネットリサーチ
調査対象1  :18歳以上の男女600名(男女、未既婚で各半数ずつ回収)
調査対象2  :20~43歳の妊娠中または3歳未満の子供の母親400名

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[エコンテ]
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