スケジュール管理に関する意識調査 

2016年09月15日
プラネットは、日用品にまつわるトピックスをお届けする『Fromプラネット』の第46号としてスケジュール管理に関する意識調査の結果をご紹介します。

■スケジュール管理は「紙」が優勢…男性の過半数、女性の4人に3人が“紙派”

 今年も残すところ3か月あまり。少し気が早いかもしれませんが、そろそろ来年のことが気になり始める人もいると思います。今回は、スケジュール管理についてアンケートを行い、スケジュール管理の手段やお勧めの方法などについてまとめました。
 ふだんスケジュール管理を行っている人を対象に、紙の手帳・カレンダーや、スマートフォン・パソコンなどのうち、何を使っているかを尋ねました。最も多かったのが「紙の手帳・カレンダーなど『紙』のみ利用」の46.3%で、半数近くを占めました。さらに、「紙のみ」「紙メイン」(電子機器併用)を合わせた数値は、64.3%と6割超。これに対し、「スマートフォン・パソコンなど『電子機器』のみ利用」は18.5%と2割以下。電子機器が日常生活に浸透した現代でも、紙をベースにしたスケジュール管理が主流だとわかりました。
 年代別に見ても、すべての年代で「紙のみ」が最も多く、特に70代以上では59.6%と最多。電子機器に最も親しんでいると思われる20代でも、「紙のみ」が41.3%と4割を超え、年代にかかわらず「紙」が支持されていました。
 一方、男女別では、「紙のみ」は、男性38.3%に対し、女性では57.6%。「紙のみ」「紙メイン」を合わせた“紙派”は、女性では75.2%と、4人に3人。女性には特に“紙派”が多いことがわかります。一方、男性では、“紙派”が56.6%と過半数ではあるものの、「電子機器のみ」「電子機器メイン」を合わせた“電子機器派”も43.4%と追い上げを見せました。

 次に、何のスケジュールを管理しているかを調べた結果を見ると、男女ともに、「自分のプライベートの予定」が1位。ただし、男性では「仕事の予定」も54.0%と、半数を超えています。これに対して、女性は「自分のプライベートの予定」が70.7%と圧倒的に高く、続く2位は「家族の予定」41.4%となりました。
 男性と女性では、スケジュール管理をする手段にも内容にも違いがあることがわかりました。

■仕事もプライベートも「紙の手帳」が1位、家族の予定は「紙のカレンダー」で

 スケジュール管理のツールとして、具体的に何を使っているかを予定別に聞いてみました。「自分の仕事の予定」「自分のプライベートの予定」など、ほとんどすべての項目で、「紙の手帳」が最も高く、2位「紙のカレンダー」、3位「スマートフォンのアプリ」という順位になりました。
 唯一、「家族の予定」だけが、他の項目とは1位と2位が逆転し、「紙のカレンダー」が63.4%と6割超。「家族の予定」は、リビングなどのカレンダーに書き込み、家族みんなで情報を共有するケースが多いことが想像されます。「プライベートの予定」では“紙派”が多いとしても、「仕事の予定」では「電子機器」利用者が多くなるかと思いきや、「紙の手帳」55.5%、「紙のカレンダー」38.6%と、「紙」による手段が1位と2位。前の調査同様、“紙派”の優勢が裏付けられる結果となりました。

■「紙」を利用するのは“使い慣れている”から…女性は“手書き”のよさも重視

 スケジュール管理に「紙」を利用する人が多いのはなぜなのでしょうか。紙の手帳やカレンダーを利用している人に、その理由を尋ねました。
 結果は「使い続けているから」が57.9%で1位、「慣れ親しんでいるから」が56.0%で2位に続き、この2つの項目で、回答率が半数を超えていました。“使い続けている”ことから来る“なじみ”や“使いやすさ”が、紙を利用する最大の要因のようです。
 男女別に注目すると、ほとんどすべての項目で、女性の値が男性を上回っていました。中でも、3位「手書きが早いから」、5位「書くと覚えるから」の項目で男女の差が大きく、男性に比べて女性は“手書き”である点にもよさを感じていることがわかります。
 また、7位以下ではあるものの、「文字、イラストなど付け加えられる」「サイズ、色にこだわる」「写真やイラストなどが変わるので、四季を感じたり気分転換できる」などの項目でも、女性の値が男性を約3%上回っていました。女性には、イラストや色、形状などで個性を出したり、楽しくスケジュール管理したりしようという指向性がありそうです。その面で、機能性優先の「電子機器」より「紙」のほうが、自分なりのオリジナリティーを出しやすいアイテムなのかもしれません。

■「電子機器」のよさは“利便性”…男性は“使い慣れている”ことも理由

 今度は、スマートフォンやパソコンなどの「電子機器」を利用している理由を尋ねました。最も多かったのは、「スケジュール変更時に対応しやすい」の39.2%でした。電子機器を利用する大きな理由は、データの変更がしやすい“利便性”にあるようです。
 以下、2位「使い続けているから」29.3%、3位「慣れ親しんでいるから」23.5%と続きます。面白いことに、この2項目は、「紙」を利用する理由でも1位、2位だったものでした。
 ただし、「紙」について、「使い続けているから」「慣れ親しんでいるから」と答えた比率に目立った男女差はありませんでしたが、「電子機器」については男女差が大きく、男性の値が女性を10%前後も上回りました。男性は女性に比べ、仕事などで電子機器を使う場面が多く、“いつも使っていて慣れている”ことも、一つの理由になっていると考えられそうです。

■手書きは読みにくくて不便…されど「電子機器」にはデータ破損の懸念が


 さらに、「紙」と「電子機器」を併用している人にも、その理由を聞いてみました。
 まず、「紙」をメインに利用し「電子機器」も併用している理由で最も多かったのが、「電子機器のみではバッテリー切れ、水濡れなどによるデータの破損が心配だから」47.5%。他の理由を20%以上も引き離した1位となりました。
 一方、「電子機器」をメインに利用し「紙」を併用している理由については、「手書きは後で読み返すと、わからない場合があるから」34.4%が最も高く、次いで「手書きは複数人の予定を合わせるのが大変だから」27.1%となりました。「手書きは後で読み返すと、わからない?」の項目は、特に男性で41.6%と高く、女性19.0%の2倍以上。“手書き”のよさを感じている女性に比べ、男性は“手書き”が少々苦手なのかも…。たしかに、“手書き”には読みにくさや不便さといったデメリットもあります。しかし、「電子機器」の弱点である“データが破損する心配”は、スケジュール管理するうえでより本質的なダメージとも言えます。“紙派”のほうが優勢な原因はそんなところにもありそうです。

■「紙」は視覚的に楽しく、「電子機器」は便利な機能がお勧め
≪スケジュール管理に関するお勧めの方法やエピソード≫

【「電子機器」は、リマインダー機能やデータ連動がおススメ】
・アラーム機能を使って、スケジュールを告知することで、“うっかり忘れ”を防げる。(男性・40代)
・スマホだと地図やメールに連動できるし、荷物にならない。(女性・30代)
・リマインダー機能は重宝している。スマホとパソコンではデータを共有し、一元管理している。(男性・50代)
「紙」は、シールや色分けで楽しく
・シールを使って手帳で管理している。かわいいのでテンションが上がるし、予定を忘れづらい。(女性・20代)
・家族のスケジュールは、個々にペンの色を決め、大きなカレンダーに書き込むとわかりやすい。(女性・50代)
・紙の手帳だとイラストを描き込むのが簡単なので、服装や小物をメモできて便利。予定の変更も手帳なら3秒、アプリだとスマホを立ち上げアプリを開いて…と30秒かかる。(女性・50代)
・予定というより、やるべきこと、目標などを列挙しておく。こうすると実行できます。(女性・50代)

【“電子機器派”も“紙派”も…スケジュール管理あるある】
・アプリでスケジュール管理していたが、携帯が壊れてアプリもなくなり、とても困った。それ以来バックアップを必ずとるようにしている。(女性・30代)
・字が汚いので、自分で書いているのに何が書いてあるのか判読できないことがあり、冷や汗。(男性・70代以上)
・手帳でマメに管理していたが、一日分ずれて書いてしまって大変な目に遭ったことがある。(男性・40代)
・飲み会の日程をママ友と決めるとき、みんなの都合が合わず、ついに流れてしまった。(女性・60代)
・新入社員の頃、一人一人に予定を聞き、飲み会の日程調整に3日かかった。今はメールで一発で調整できる。かなり楽になったものです。(男性・50代)

【最終的には…やっぱり「紙」がいい?】
・スマホにスケジュールを入れていても、紙の手帳にも書いておかないと安心できない。(男性・50代)
・紙媒体から電子機器へとスケジュール管理を移行させようとしたが、紙のほうがどうも楽ですぐにやめてしまった。(男性・30代)


出典:インターワイヤード株式会社が運営するネットリサーチ『DIMSDRIVE』実施のアンケート「スケジュール管理」。
調査期間:2016年8月5日~8月26日、DIMSDRIVEモニター4,207人が回答。

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