シニア層と若年層の世代間ギャップに関するアンケート調査(20~79歳の男女対象) 

2016年09月16日
明治安田生命は、9月19日の「敬老の日」にちなみ、シニア層と若年層の世代間ギャップをテーマに、アンケート調査や「流行」に関する認知度検定を実施しました。

【調査結果サマリー】

1.意外!?な、お金・消費・言葉に関する世代間ギャップ

・若年層ほど現金主義!?お金の支払い方法で「現金」を選ぶ人は20代が最も高く75.0%!一方、20代の「電子マネー」の利用率は60代と同水準!

・千円札で思い浮かぶ人物として、20代は「野口英世」、30代以上は「夏目漱石」、50代以上では4人に1人が「伊藤博文」。

・臨時収入があったら、20代は「貯金する」、60代以上は「旅行に行く」。世代間の消費行動の差が顕著に!

・20代でも「車」「ブランド品」などへの消費意欲は高い!?「流行」への興味・関心が高い人ほど消費意欲が強まる相関関係も明らかに!

・「ヤバイ」の意味は、全体の55.6%が「危険・危ない」と回答。一方で、20代・30代の14.4%は「とてもすばらしい・よい」と回答し、世代間の言葉の認識や使用機会に大きな差が!

・「うざい」「ウケる」「パクる」などの略語の意味は、70代以上のシニア層でも60%以上が認知!


2.「流行」に関する認知度検定
世間で流行している事柄について、100点満点の検定を行ない、認知度の実態を調査しました。

・若い人ほど流行に敏感、世代が上がるほど疎くなるのは間違い!?20代と50代の平均点差はわずか5点未満。

・「指原莉乃」さんが第8回(2016年)AKB48選抜総選挙1位であることの正答率は60代以上でも約5割!

・「シェアハウス」は全体で約8割が認知!世代別では、意外にも20代が低位!

・「おにぎらず」の正答率は全体で70.7%。60代でも7割近くが認知!

・ファストファッションブランドの正答率は30代が最も高く、40代以降は世代を重ねるごとに下がる傾向に。

・社会現象の「Pokémon GO(ポケモン GO)」は、全体で8割以上が認知!


【調査結果】

1.意外!?な、お金・消費・言葉に関する世代間ギャップ
(1) お金に関する意識


お金の支払い方法では、20代の4人に3人が現金主義!
20代の「電子マネー」の利用率は60代と同水準!

・スーパーやコンビニエンスストアで買い物をする時に、よく利用する支払い方法を聞いてみました。
・最も高かったのは「現金」で69.9%となり、特に20代では75.0%が「現金」と回答しました。
・20代では「金券・商品券」や「デビットカード」、「iTunes などのカード」のスコアがほかの世代よりも高い一方で「電子マネー」の利用率は低く、60代と同水準の結果になりました。また、30代は「現金」のほかに「クレジットカード」、「電子マネー」、「ポイントカード」を選ぶ人が多いようです。若い世代は、さまざまな支払い方法を選択していることが明らかとなりました。
・「現金」のスコアが最も低かったのは40代で、66.7%でした。一方、「電子マネー」のスコアは36.1%と、全世代で最も高い結果となりました。特に男性40代では46.7%の人が「電子マネー」を選択していました。
・50代以上は「クレジットカード」を選択する人が増加し、最も「クレジットカード」を選択したのは、60代で35.6%となりました。
・20代は「デジタルネイティブ」と呼ばれながらも、「電子マネー」の利用率はほかの世代よりも低く、「現金」が最も高い意外な結果となりました。ライフスタイル別に見ると、「親と同居(配偶者・子どもなし)」の人は「現金」を選択する傾向が高く、「一人暮らし」や「配偶者と同居」の人は「クレジットカード」や「電子マネー」を選択する傾向が高くなることが分かりました。

(2) 消費に関する意識

臨時収入があったら、20代は「貯金する」、60代以上は「旅行に行く」
世代間の消費行動の差が顕著に!

・もしも5万円の臨時収入があったらどうするか、消費行動について聞いてみました。
・全体のスコアでは「貯金する」が最も高く42.3%でした。次いで高かったのは「旅行に行く」で18.4%でした。
・世代別では、20代は「貯金する」を選択した人が48.3%と、最も高いスコアを記録しました。一方で、40代以上では世代が上がるにつれ「貯金する」を選択した人は減少傾向となりました。
・また、60代以上は「旅行に行く」を選択した人が29.2%と、全世代平均のスコアを10.8ポイント上回りました。特に70代のスコアはほかの世代と比べて突出して高く、およそ3人に1人が選ぶ結果となりました。シニア世代は貯金よりも消費意欲が高く、消費先として「旅行」を選択する点については、アクティブなシニア層が増えてきている表れかもしれません。

20代でも「車」「ブランド品」などへの消費意欲は強い!?
「流行」への興味・関心が高い人ほど消費意欲が強まる傾向も!

・欲しいもの・したいと思うことなど、消費意欲について聞いてみました。
・全体のスコアでは「家電」が34.4%で1位、「海外旅行」が31.0%で2位、「車」が26.0%で3位となりました。
・20代で「家電」に次いで高かったのは「靴」で24.4%でした。男女別に見ると、男性20代は「家電」に次いで「車」と「靴」のスコアが高く、女性20代では「海外旅行」や「靴」が高いことに加え、「ブランドのバッグ」や「ブランドのアクセサリー」のスコアも高い結果となりました。
・「海外旅行」を選択した人は、女性50代・60代が43.3%と最高値で、20代・30代よりも「海外旅行」のスコアが高い結果となりました。
・また、後述(13~25ページ)の「『流行』に関する認知度検定」のスコアが高ければ高いほど、欲しいもの・したいと思うことは強まる結果が出ました。「流行」に関しての興味・関心が高い人は、消費意欲が強まる傾向のようです。
・若年層の「クルマ離れ」「ブランド離れ」が話題となっていますが、実際には「車」や「ブランド品」への消費意欲は強い結果となりました。本当は車やブランド品が欲しいと思っていても買えない状況があるのかもしれません。一方で、シニア層の「海外旅行」へのニーズが、学生などが含まれる若年層よりも高く、世代に対しての一般的なイメージとは異なる意外な結果となりました。


【調査概要】
調査対象:20~79歳の男性・女性
調査エリア:全国
調査期間:2016年8月6日(土)~8月7日(日)
調査方法:インターネット調査
有効回答者数:1,080人

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[明治安田生命]
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