「低栄養」に関する意識・実態調査(高齢者およびその家族対象) 

2016年09月19日
生活者の意識・実態に関する調査をおこなうトレンド総研は、高齢者およびその家族を対象に、「低栄養」に関する意識・実態調査をおこないました。

【調査結果】

◆70歳を過ぎてから「食事の量や内容に変化」、高齢者の6割が回答

まず、70歳以上の高齢者300名に対して調査をおこなったところ、「低栄養」を知っていた人は、わずか21%という結果に。多くの高齢者が「低栄養」の症状やリスクを認識していない様子がうかがえます。
続いて、「70歳を過ぎてから、食事の量や内容に変化はありましたか?」と聞くと、60%が「あった」と回答。具体的には、「食事の量が減った」が最も多く76%にのぼっており、以下、「野菜を中心に食べるようになった」(49%)、「肉をあまり食べなくなった」(25%)、「食事を残すことが増えた」(12%)などが続きました。年齢とともに、食欲や食べたいものが変化する高齢者は少なくないようです。
また、高齢者の「粗食」は、かえってエネルギー量やたんぱく質の不足につながる場合もあるため注意が必要ですが、「食事においては粗食を心がけている」という人が全体の4割超(44%)にのぼっています。
そこで今回、「低栄養」の説明をした上で、自分が当てはまると思うかを質問したところ、11%が「そう思う」と答えました。高齢者のおよそ10人に1人が「低栄養」の自覚があるということになります。

◆同居する家族の約8割が、「高齢者の食事は、介護や寝たきりなどのリスクに影響」と回答

続いて、70歳以上の高齢者と同居し、食事を提供している家族(40~60代女性)300名に調査をおこないました。
はじめに、「同居する高齢者の食事メニューに気をつかっていますか?」と聞いたところ、71%が「気をつかっている」と回答。また、「高齢者の食事は、介護や寝たきりなどのリスクにかかわると思いますか?」という質問でも、79%と約8割が「そう思う」と答えており、高齢者の健康のためには、普段の食事が重要と考える家族が多いことがわかります。
しかし一方で、高齢者の家族たちの中で、「低栄養」という症状を知っている人の割合は37%にとどまる結果に。残り6割以上の家族は、「低栄養」について理解がおよんでいないということになります。

◆高齢者およびその家族の「低栄養」予備軍チェックリスト回答結果

そこで今回は、調査に回答した高齢者およびその家族に、前述の「低栄養」予備軍チェックリスト(管理栄養士の指導をもとに作成/複数チェックがついた場合は、低栄養の疑いあり)に回答いただきました。
まず、高齢者については、チェック項目数が平均「3.7」個という結果に。また、前問で「低栄養」の自覚があると答えた高齢者においては、平均チェック項目数が実に「7.9」個にのぼっています。
また、体型が「肥満・肥満ぎみ」でもリストに複数チェックを入れている人が多く、平均「4.1」個と全体平均を上回る結果に。一見、太っていて栄養状態がよいようにみえても、実際は「低栄養」に陥っているケースもあると言えそうです。
さらに、高齢者の家族にも、自分自身が該当する項目にチェックをしていただいたところ、その平均は「3.1」個となりました。特に、前問で同居高齢者が「低栄養」の可能性があると答えた人については、チェック数が平均「4.3」個と全体平均を大きく上回る結果に。高齢者にあわせた食事を摂っていると、その家族までも「低栄養」に陥ることがあるため、食事提供者自身も栄養面に気をつかう必要があると言えます。


[調査概要]
・調査対象:70歳以上の男女 300名、40~60代女性 300名(70歳以上の高齢者と同居し、食事を提供している方)
・調査期間:2016年8月19日~8月24日
・調査方法:インターネット調査

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