矢野経済研究所は、国内のゴルフ市場の調査を実施した。

<ゴルフ用品とは>
本調査におけるゴルフ用品とは、ゴルフ用品取扱関連企業が生産・販売を行う、個人消費者向けのものをさす。また、自社ブランド商品の国内出荷分を対象とし、「OEM請負分」は対象外とする。

【調査結果サマリー】

◆ 2015年の国内ゴルフ用品出荷市場は、前年比103.2%とプラス成長
 2015年の国内ゴルフ用品市場規模(メーカー出荷金額ベース)は、前年比103.2%の2,591億円となった。小売市場における余剰在庫の整理、仕入抑制の影響を受け大幅なマイナスとなった2014年からは回復基調にあるが、市場規模自体は2013年の水準(2,629億6,000万円)を下回っている。

◆ 2015年はハイブリッドクラブ市場、ゴルフシューズ市場が大きく伸張
 商品カテゴリー別に2015年の国内ゴルフ用品市場(メーカー出荷ベース)を見ると、ハイブリッドクラブは金額ベースで前年比117.4%の87億7,000万円と大きく伸張、またゴルフシューズも数量ベースでは前年比101.8%の168万足だったものの、金額ベースでは前年比112.5%の123億3,000万円と大きく伸張している。ハイブリッドクラブではフェアウェイウッド及びアイアンからの代替需要が盛り上がったこと、ゴルフシューズでは、特価処分販売品の構成比が減少したことやダイヤルシューズの構成比が上昇したことによる商品単価の上昇が成長要因と考える。

◆ 2016年の国内ゴルフ用品出荷市場は、前年比101.8%のプラス予測
 2016年の国内ゴルフ用品市場規模(メーカー出荷金額ベース)は、前年比101.8%の2,637億8,000万円と予測する。多くの商品カテゴリーで「数量減、金額増」の予測となっており、商品単価が上昇すると予測する。国内のゴルフ用品取扱関連企業は、これまでの右肩上がりを前提とした「量のビジネス」から、ゴルファー人口減少を見据えた「質のビジネス」への転換を図っており、2016 年はビジネスモデルの転換期にあると考える。


【調査概要】
調査期間:2016年5月~8月
調査対象:日本国内のゴルフ用品取扱関連企業
調査方法:ゴルフ用品の出荷量に関する郵送留置調査、ゴルフ用品の市場動向に対する面接取材及び電話調査

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[矢野経済研究所]
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