矢野経済研究所は国内のインポートブランド市場の調査を実施した。

<本調査におけるインポートブランド市場とは>
本調査におけるインポートブランド市場とは、従来から算出していたインポートブランド市場規模(主要10アイテム分野)に5アイテムを追加し、主要15アイテム分野とした。主要15アイテム分野とは、①「レディスウェア」、②「メンズウェア」、③「ベビーウェア」、④「バッグ・革小物」、⑤「シューズ」、⑥「ネクタイ」、⑦「スカーフ・ショール・ハンカチ類」、⑧「レザーウェア」、⑨「ベルト」、⑩「手袋」、⑪「ウォッチ」、⑫「ジュエリー」、⑬「クリスタル製品・陶磁器類」、⑭「アイウェア」、⑮「筆記具」である。尚、いずれも欧州、及び米国からの輸入品に限られる。

【調査結果サマリー】

◆ 2015年の国内インポートブランド(主要15アイテム分野)市場規模は前年比7.6%増の2兆3,664億円と5年連続の伸長
2015年の国内インポートブランド(主要15アイテム分野)市場規模は小売金額ベースで、前年比7.6%増の2兆3,664億円となり、5年連続のプラス成長となった。
この要因としては、富裕層を中心とした従来のブランド顧客層の消費の活発化と、インバウンド(訪日外国人客)需要の大幅な増加が大きく影響したと見られる。

◆アイテム別では好調なアイテムが多く、中でもインバウンド需要の恩恵の大きいインポートウォッチ、インポートジュエリーの伸び率が顕著
2015年についてアイテム別にみると、主要アイテムのうち8アイテムの市場規模が前年比で拡大した。なかでも、インバウンド需要の高いインポートウォッチ、インポートジュエリーに関しては特に高い伸長率を示している。

◆ 2016年の国内インポートブランド(主要15アイテム分野)市場規模はインバウンド需要の減速や中間層の消費減退の継続を見込み、一転して縮小を予測
2016年の国内インポートブランド(主要15アイテム分野)市場規模は、前年比8.5%減の2兆1,649億円を予測する。中間層の消費減退が継続していることや、インバウンド(訪日外国人客)需要の減速などが影響するとみられることから、縮小を予測する。


【調査概要】
・調査期間:2016年4月~7月
・調査対象:欧州、米国の衣料品・服飾雑貨、ウォッチ、ジュエリー、クリスタル製品・陶磁器、アイウェア、筆記具ブランドを輸入販売する商社、メーカー、小売業者、また各インポートブランドの日本法人等
・調査方法:当社専門研究員による直接面談、電話によるヒアリング、ならびに文献調査併用

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[矢野経済研究所]
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