親と子の便秘に関する調査(小学生の子を持つ保護者対象) 

2016年08月22日
日本トイレ研究所は、家庭における排便・生活実態の把握のため、小学生の子を持つ保護者621名を対象に、「親と子の便秘に関する調査」を実施しました。

【調査結果サマリー】

【1】保護者自身の排便状況について
保護者の26.2%が便秘状態。さらに便秘に該当する保護者のうち、自分自身が便秘であると自覚している人は30.8%しかいませんでした。
・本調査が独自に制定した便秘基準に照らし合わせると、保護者の26.2%が便秘状態でした。
   さらに便秘に該当する保護者のうち、自分自身が便秘であると自覚している人は30.8%に留まりました。
ž・自身を便秘気味だと回答した保護者のうち、6割以上(64.2%)が1年以上前から自覚があると回答しました。
・便秘になって困っていることについて、7割以上(70.7%)が「イライラする・気分がすぐれない」と回答し、最も多いことが明らかになりました。

【2】子と親の便秘の関連性について
子ども自身の便秘状況を保護者の便秘状況別に比べてみると、保護者が便秘状態にある子どもの便秘率は32.5%で、保護者が便秘状態ではない子どもの便秘率(10.9%)の約3倍であることが明らかになりました。

【調査結果】

【1】保護者自身の排便状況について

保護者の26.2%が便秘状態。さらに便秘に該当する保護者のうち、16.0%が自分を便秘と認識していないことが明らかに。

※本調査では下記条件のうち2つ以上に合致する人を「便秘状態にある」と定義する。
・排便頻度が3日に1回以下
・便失禁がある
・便を我慢することがある
・排便時に痛みがある
・便が硬い
・トイレが詰まるくらい大きな便が出る

【Q1】あなたの排便状況について、以下の項目はそれぞれどの程度あてはまりますか。 (MA) /N=621
 保護者のうち26.2%が便秘状態にあることがわかりました。

<回答項目>
・便秘っぽいと感じる
・便が出にくい
・シャバシャバした水のようなうんちがでる(下痢気味)
・硬いうんちがでる
・柔らかいうんちがでる
・1回の排便で少しだけしかうんちがでない
・うんちをしても、まだうんちが残っているような気がする/うんちをしたあと、またすぐにトイレにいくことがある(残便感がある)
・うんちをするのに時間がかかる
・うんちをするときに痛みを感じる
・うんちをしたあとすっきりした気持ちにならない
・うんちが漏れることがある
・うんちを我慢したり、無理やりうんちをお腹に溜めようとする
・トイレが詰まるくらい大きなうんちが出ることがある

【Q2】あなたはご自身を便秘気味だと思いますか。(SA) /N=621
【Q1】で便秘状態に該当した保護者のうち、自分自身が便秘であると自覚している人は30.8%しかいませんでした。
自身を便秘気味だと回答した保護者のうち、6割以上(64.2%)が1年以上前から自覚があると回答。さらに、便秘で困っていることのNo.1は「イライラする・気分が優れない」(70.7%)。

【Q3】Q.2で「とてもそう思う」「そう思う」「ややそう思う」と回答した方へ伺います。それはいつ頃からですか。 (SA) /N=123
便秘の自覚について、「とてもそう思う」「そう思う」「ややそう思う」と回答した保護者のうち、【Q1】で便秘状態に該当した保護者を抽出。
6割以上(64.2%)が1年以上前から便秘気味であると感じていたことが明らかになりました。

【Q4】あなたが普段、便秘になって困っていることは何ですか。それぞれについてあてはまるものをひとつずつお選びください。(MA) /N=123
 便秘の自覚について、「とてもそう思う」「そう思う」「ややそう思う」と回答した保護者のうち、【Q1】で便秘状態に該当した保護者を抽出。便秘になって困っていることについて、7割以上(70.7%)が「イライラする・気分がすぐれない」と回答し、最も多いことが明らかになりました。
6割以上(62.0%)の保護者が、『「毎日排便がない、または排便の頻度が少ない」ということだけが便秘ではない』という事実を知らなかったことが明らかに。

【Q5】あなたは、「毎日排便がない、または排便の頻度が少ない」ということだけが便秘ではない、という事を知っていますか? (SA) /N=621
62.0%の保護者が「毎日排便がない、または排便の頻度が少ない」ということだけが便秘ではない、という事を「知らなかった」と回答しました。

​【2】子と親の便秘の関連性について

保護者自身が便秘状態にある子どもは、そうでない子どもに比べて約3倍便秘状態であることが明らかに。

【Q6】お子様の排便状況について、以下の項目はそれぞれどの程度あてはまりますか。 (MA) /N=621
今回の調査では、小学生のうち16.6%が便秘傾向に該当しました。さらに、その結果を保護者自身の便秘状況別に比べてみると、保護者自身が便秘状態にある子どもの便秘率は32.5%で、保護者自身が便秘状態に該当しない子どもの便秘率(10.9%)の約3倍であることが明らかになりました。
※便秘の定義については前出の便秘定義に準ずる。

家庭で子どもとうんちや排せつについて会話している保護者は45.8%。しかし、子どもの便の状態をチェックしているのは35.4%にとどまることが明らかに。

【Q7】あなたは普段、家庭でお子さまと一緒にうんちや排せつに関する会話をしますか。また、お子さまの便の状態をチェックしていますか。
(SA) /N=621
うんちや排せつについて家庭で会話している(「とてもしている」「している」「ややしている」と回答した)人の合計は45.8%だった一方、子どもの便の状態をチェックしている(「とてもしている」「している」「ややしている」と回答した)人の合計は35.4%に留まりました。

【特徴的なコメント】

うんちや排せつについて会話している
ž   健康を保つために大切なことだから。(36歳・男性・会社員)
ž   排便がないと次回の食事量が極端に少なくなるため。(44歳・女性・パート・アルバイト)
ž   自分自身が便秘気味だと感じているので、気になって聞いている。(29歳・男性・会社員)
ž   ウンチをすることは恥ずかしくないと教えるため、あえて話題にしている。(44歳・女性・専業主婦)

うんちや排せつについて会話していない
ž   子供が年頃で話したがらないから。(32歳・男性・自営業)
ž   お互いにプライバシーを尊重しているから。(45歳・男性・会社員)
ž   子ども自身がうんちの話をするのは恥ずかしいと認識しているから。(38歳・女性・公務員)
ž   特に便秘や下痢などの不調がないので、話をしていない。(41歳・女性・専業主婦)


【調査概要】
調査期間: 2016 年 8 月 9 日~8 月 11 日
対象: 小学生の保護者(25~49 歳の男女)
方法: インターネットによるアンケート回答方式
(子どもに関する質問は調査画面の前に子どもが同席のもと、保護者が代理回答)

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
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[日本トイレ研究所]
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