サントリートクホ飲料レポート(20~79歳の男女個人対象) 

2016年08月01日
サントリー食品インターナショナルは、特定保健用食品の清涼飲料(トクホ飲料)に関する消費者飲用動向調査を2014年から実施しています。引き続き、2016年も調査を行いましたので、これまでの調査との比較もあわせて、トクホ飲料飲用の最新動向についてレポートします。

【調査結果】

I.2016年トクホ飲料レポート 総括

■全体のトクホ飲料飲用率はやや減少傾向にあるものの、トクホ飲料ユーザーの1週間あたりの平均飲用頻度は年々高くなっており、市場も順調に拡大しています。これらの調査結果から、トクホ飲料ユーザーの間口(飲用率)はやや縮小しながらも奥行き(飲用頻度)がますます深まっており、ヘビーユース化が進んでいることが伺えます。
■食事以外の飲用シーンもますます広がっており、日常的に飲む飲料として、昨年に続きトクホ飲料の「日常化」が進行しているようです。複数のトクホ飲料を選んで楽しむ人が8割に上り、選択のバリエーションを求める実態も明らかになりました。また飲用頻度が高い人ほどトクホ飲料の効果を実感しており、「トクホ飲料の効果を実感できている人が日常の飲料として生活に取り入れている」実態が伺えます。
■トクホ飲料の平均飲用頻度が全体として高まる中、特に20代の飲用頻度が高いことが目立ちます。効果実感度も20代で突出して高くなっており、20代にとってトクホ飲料が一般化する兆しが見られます。
 このように、今回の調査から、トクホ飲料のヘビーユース化、飲用シーンの広がりによるさらなる「日常化」が進んだだけではなく、トクホ飲料にも様々なバリエーションを求めるユーザーの意識が明らかになりました。

II.トクホ飲料市場について

 特定保健用食品(以下、トクホ)とは、健康増進法※第26条第1項の許可又は同法第29条第1項の承認を受けて、食生活において特定の保健の目的で摂取をする者に対し、その摂取により当該保健の目的が期待できる旨の表示をする食品のことです。

※健康増進法は高齢化の進展や疾病構造の変化を背景に、国民の健康づくりや疾病予防の増進を目的として、2002年(平成14年)に公布・制度化されました。
トクホは、摂取することにより期待できる保健の目的を表示できますが、そのためには、国の審査を受け、消費者庁長官の許可を受ける必要があります。
 トクホの中でも、飲料は近年多くの新商品が開発・製品化され、一時期横ばい状況であった市場が2012年頃から再度活性化してきました。その結果、主要トクホ飲料市場(整腸ヘルスクレームの商品を除く)は、2015年に約1,400億円規模にまで成長し、特に「無糖茶」カテゴリーが堅調に伸びており、2016年も引き続き伸長見込みとなっています。

III.2016年トクホ飲料 消費者飲用動向調査の結果 詳細

〈調査概要〉
・調査対象:全国に居住する20~79歳の男女個人
・調査対象者数:
 スクリーニング調査:23,790人(男性11,760人、女性12,030人)
 本調査:特定保健用食品(トクホ)の飲料を過去1年間に飲んだことのある人のうち、1,800人(男性900人、女性900人)
※トクホ飲料とはトクホの「緑茶・麦茶飲料」「ウーロン茶・混合茶(ブレンド茶)飲料」「炭酸飲料」「スポーツドリンク」「コーヒー飲料」を指します
・調査方法:インターネット調査
・調査期間:2016年6月17日(金)~6月20日(月)

III-1 トクホ飲料の飲用状況と意識(1)
昨年に続き、「平均飲用頻度の増加」「飲用シーンの広がり」でトクホ飲料の「日常化」がますます進行。飲用頻度の高い人ほど効果を実感。

(1)過去1年間の飲用率および1週間あたりの平均飲用頻度
トクホ飲料の飲用率は引き続き4割前後で推移。
飲用頻度は微増しており、特に男性の飲用頻度の増加がみられる。
 「過去1年間にトクホ飲料を飲んだことがある」と回答した人は36.1%でした(図1)。3年連続で4割前後で推移しています。
 また、1人あたりの平均飲用頻度は週2.03回でした(図2)。2014年の調査(週1.64回)と比べ、飲用経験者による平均飲用頻度が増加していることがわかります。特に男性でのスコアが増加しています。

(2)トクホ飲料効果実感度
飲用頻度が高いほどトクホ飲料の効果を実感。
週1回以上飲んでいる人で効果を実感している人は、
全体平均の約2倍。
 「過去1年間にトクホ飲料を飲んだことがある」と回答した人に、トクホ飲料の効果実感度を聞いたところ、飲用頻度が高い人ほど効果実感度が高い傾向が見られました(図3)。週1回以上飲んでいる人では38.1%で、全体平均(19.0%)の約2倍です。

(3)トクホ飲料の飲用シーン
「おやつや間食といっしょに」「仕事・勉強をしながら」など
食事以外の日常的なシーンでの飲用が増加。
昨年に引き続き飲用シーンのさらなる広がりが見られる。
 日常どんなときにトクホ飲料を飲むかを聞いたところ(図4)、2014年、2015年のいずれもスコアの高かった「昼食時」「夕食時」は、依然として上位2位を占めていますが、その割合は減少。反対にスコアが上がっているのは、「おやつや間食といっしょに」「仕事・勉強をしながら」「仕事・勉強の休憩中」「朝起きたとき」といった食事以外の日常的なシーンで、2014年の調査開始から3年連続で飲用シーンの広がりが見られました。
 なお、トクホ飲料の購入方法としては、3割以上が「6本パックのものを買う」「箱単位で買う」「1Lのものを買う」「1.5Lのものを買う」「2Lのものを買う」「インターネット(宅配)で定期的に届くようにしている」など、大容量・まとめ買いをしている実態もあります。(図5)。

(4)トクホ飲料の継続飲用理由
昨年に引き続き「健康によさそうだから」
「太りたくないから/体重を維持したいから」など
健康・体型維持を目的とした飲用が上位に。
 継続してトクホ飲料を飲んでいる人の、継続飲用理由のトップ3は、「健康によさそうだから」「どうせなら体によいものを飲みたいから」「太りたくないから/体重を維持したいから」でした(図6)。健康や体型維持の効果を意識してトクホ飲料を日常生活に取り入れていることが伺えます。

III-2 トクホ飲料の飲用状況と意識(2)
日常化の中、トクホ飲料も味や種類を「選んで・楽しむ」人が8割に。「選択のバリエーション」を求める実態も。「緑茶」「ウーロン茶」「麦茶」「ブレンド茶」に支持集まる。

(5)トクホ飲料の飲み分け状況
約8割が複数のブランド・種類のトクホ飲料を飲み分け。
その理由としては「気分に合わせて、味や種類を変えたいから」がトップ。
 約8割の人が複数のブランドや種類のトクホ飲料を飲み分けています(図7)。その理由は「気分に合わせて、味や種類を変えたいから」「毎回同じものだと飽きるから」が上位を占めました(図8)。トクホ飲料を継続して生活に取り入れるために、飽きのこないように工夫をしていることが伺えます。

(6)今後飲み続けたいトクホ飲料のジャンル
飲み続けたいトクホ飲料は
「緑茶」「ウーロン茶」「麦茶」「ブレンド茶」など
茶系飲料への支持が高い傾向。
 今後飲み続けたいと思うトクホ飲料のジャンルを聞いたところ、上位に緑茶、ウーロン茶、麦茶、ブレンド茶が挙がりました(図9)。茶系飲料への高い支持が伺えます。

III-3 20代のトクホ飲料の飲用状況と意識及び健康意識・行動の実態
20代のトクホ飲料平均飲用頻度・効果実感度が上昇。健康行動の実施も半数を超えており、20代にとってトクホ飲料が一般化する兆し。

(7)1週間あたりの平均飲用頻度及びトクホ飲料効果実感度
全体のトクホ飲料平均飲用頻度が上がる中、特に20代の増加が著しい。
効果実感度も20代で突出して高い。
 1週間あたりのトクホ飲料の平均飲用頻度を性別・年代別に見ると、全体としてスコアが上がっており、特に20代での増加が高いことがわかります(図10)。また、トクホ飲料の効果を実感している人は、全体で約2割ですが、20代では男女ともに3割を超えています(図11)。

(8)健康のための行動実施率
健康のためになんらかの行動をしている人は66%。
年齢が上がるほど実施率は高まるが、若者(20代)でも半数を超える。
 「健康のために行っていることがある」と答えた人は全体の65.8%でした(図12)。年齢が上がるほど実施率は高い傾向にあり、70代では8割以上にのぼります。女性の方が比較的実施率が高く、また若者(20代)でも、半数以上が健康のためになんらかの行動をしていることがわかりました。健康行動自体は広く一般化していることが伺えます。

IV 機能性表示食品について

機能性表示食品の認知は微増 特徴認知の獲得は、トクホとはまだ差のある状況。
 2015年4月から「機能性表示食品」の制度がスタートし、1年が経ちました。「機能性表示食品」とは、メーカーなどの事業者の責任において、科学的根拠に基づき機能性を表示するものとして、消費者庁に届け出られた食品です。トクホで認められていない領域の機能性表示も認められており、発売可能な商品の幅も広がりました。それに伴い、各メーカーから様々な機能性表示食品が発売されています。
 トクホは1991年の制度開始から24年が経ち、認知率も9割を超えています。制度開始から1年経った今、機能性表示食品は、消費者はどのように捉えられているのでしょうか。機能性表示食品の認知率や利用意向を調査しました。

(9)機能性表示食品の認知度
機能性表示食品の認知率は約85%と微増。
具体的な特徴の認知までは、トクホとはまだ差のある状況。
 スクリーニング調査対象者全員に、機能性表示食品およびトクホの認知率を調査しました(図13)。トクホについての認知率(「内容や特徴を明確に知っている」「ある程度の内容や特徴を知っている」「名前を聞いたことがある」の合計)は9割を超え、“内容や特徴を知っている”(「内容や特徴を明確に知っている」「ある程度の内容や特徴を知っている」の合計)人もほぼ5割となっています。
 機能性表示食品については、“名前を聞いたことがある”という人まで含めると、認知率は85.0%で、2015年の調査結果(83.1%)から、やや増加しました。しかし“内容や特徴を知っている人”は全体の3分の1程度で、トクホとはまだ差のある状況です。

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