2016年上半期の玩具の販売動向 

2016年08月05日
GfK ジャパンは、全国の家電量販店、GMS、インターネット販売における2016年上半期の玩具※販売動向を発表した。
※ テレビゲーム関連商品、ホビー関連商品(プラモデル、フィギュアなど)、雑貨等を除いた純玩具

【概要】

・上半期の玩具販売額は前年比3%増。キャラクター玩具が牽引し、第2四半期には男児玩具もプラス成長へ。 

・最も売れた主要キャラクターは「それいけ!アンパンマン」。下半期もキャラクターがけん引し堅調な推移を予測。


【2016年上半期の玩具販売動向】

 2016年上半期(1-6月)の玩具販売は金額前年比3%増と、二桁成長であった前年から更に伸長した。第1四半期は同1%増、第2四半期は同6%増と後半の伸び率が大きかった。
 市場をけん引した要素は第1、第2四半期で異なり、第1四半期は基礎玩具と女児玩具が前年同様市場をけん引した。基礎玩具では「それいけ!アンパンマン」、女児玩具では昨秋にテレビアニメがスタートした「ヒミツのここたま」や「シルバニアファミリー」などのコレクション玩具が、昨年末からの販売好調を維持し市場を底上げした。一方で男児玩具は前年大ヒットを記録した「妖怪ウォッチ」の販売がひと段落したこともあり、前年割れが続いた。
 第2四半期になると、前年好調であった女児ホビーやブロックの成長鈍化に伴い、女児玩具と基礎玩具の成長率は第1四半期を下回った。一方で、男児玩具は、「ベイブレード」や「仮面ライダー」など男児キャラクターの販売が上向いた結果、プラス成長に転じだ。第2四半期は男児キャラクターだけでなく、「プリキュア」、「リカちゃん」、「メルちゃん」などの女児キャラクターも好調であった。

【キャラクター別販売動向】

 主要キャラクター別の販売金額ランキングをみると、「それいけ!アンパンマン」が二桁成長を維持し首位を獲得した。各社が商品数を増やしたことが奏功したと見られる。また、「仮面ライダーシリーズ」や「プリキュア」も前年から販売を伸ばした。両キャラクターとも価格は高いが単品で楽しめる主力製品と、コレクション性のあるオプションを組み合わせた商品構成が販売増に繋がった。なお、昨年キャラクターを第三世代に刷新した「ベイブレード」は4月にラインナップを拡充したことで販売が伸長し、6位に入った。
 2016年下半期は、息の長い定番製品の復活で盛り上がった昨年から一転して、TVキャラクターによる市場の盛り上がりが見込まれる。また、「カミワザ・ワンダ」や「ウルトラマンオーブ」など新しいキャラクターの製品登場も上乗せとなるだろう。加えてスマートフォンアプリで空前のヒットにある「ポケットモンスター」は、玩具市場においても需要を喚起するとみられる。こうしたことから、下半期は上半期並み、もしくはそれを上回る市場拡大が見込まれる。

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