「スポーツ中継を見ながら飲みたいお酒」についての調査 

2016年08月02日
酒文化研究所は酒飲み1000人に聞く「酒飲みのミカタ」を発表。今回のテーマはスポーツ中継を見ながら飲みたいお酒についてです。

今夏はブラジルでオリンピック・パラリンピックも実施されるため、例年以上にテレビでのスポーツ観戦が増えそうです。ただ、海外からのテレビ中継スポーツは時差の関係もあって、深夜や早朝になることもしばしばです。夕方から夜の中継は晩酌しながら見るのに最高ですが、時間帯、スポーツの種類によって選ぶお酒も変わってきそうです。今回はスポーツ中継を見ながら飲みたいお酒が、観戦する競技や放送時間によって変わるのかを伺いました。(回答者は『さけ通信』の読者モニターで「ほとんど毎日酒を飲む」という方が七割以上の酒のヘビーユーザーかつ酒への関心の高い方です)

【調査結果】

飲みながら見たいスポーツの1位は「野球」、僅差で「サッカー・ラグビー」

 お酒を飲みながらテレビでみたいスポーツは何ですかと聞いたところ、一番多かったのは「野球(47%)」で、「サッカー・ラグビー(43%)」が続きました。3位以下はかなり少なくなり、ゴルフ23%、競泳・陸上15%、マラソン13%、テニス12%、バレー・バスケ12%です。
 野球やサッカー・ラグビーが支持される代表的な理由は、「野球は必ず攻守交代時間がある。サッカーもロックにすることが多いです」(男性40代)という声もあり、酒を飲みながら観戦しやすいスポーツは、適当な長さの競技時間と攻守の切れ目等のオンオフが明確なことがポイントになるようです。ハーフタイムがある。点を取って盛り上がれ、時間も酒を飲みながら見るのにちょうどよい長さ。バレーやバスケは目が離せない」(男性50代)というものです。また、「マラソンや駅伝はどこで山場が来るかわからないので、正月の駅伝以外は真剣に見るときは飲みにくい。後半は席を立てなくなるので、焼酎かウイスキーの
 そのほか見ながら飲むのに適したお酒としては以下のような声がありました。
「野球は見ていると声を出してしまうことが多いのでビールが一番。夏・野球・ビールの3点セットは我が家の夏休みの定番です」(男性60代)
「格闘技系やラグビー・サッカーは、プレイのちょっとした切れ目にオンザロックでウイスキーか焼酎を飲む」(男性50代)
「夏場のスポーツはビールやチューハイ・ハイボールを飲みながら。冬場は日本酒やワインをゆっくりと」(女性50代)

昼下がりならビール、深夜の視聴はウイスキー

 見ながら飲む酒の選択には、競技種目以上に試合の時間帯が影響しています。昼間の中継のときでは飲みたい酒類のトップはビール(56%)で、2位以下にはノンアルビール(7%)、チューハイ(6%)とアルコール度数の低いものが多く選ばれます。これが夕方から夜にかけての時間帯では、ビール(41%)がトップながら昼間の中継の時よりも3割近く減少します。一方で、昼間にはほとんどなかった日本酒(15%)、焼酎(11%)と和酒がぐんと増えます。夕方から夜の中継は、観戦しながらの晩酌でしょうから、ふだん飲んでいる酒類がそのまま選ばれると考えてよさそうです。
 そしてこれが深夜になると、ウイスキー(19%)がビール(18%)をわずかに上回ってトップになりました。日本酒(15%)や焼酎(14%)も上位に入ってきます。以下、お寄せいただいたコメントをご紹介します。

「週末にナイターを見る時は、風呂を済ませてビールで始める。途中で夕食になるのでおかずにあわせて日本酒やワインに変わるというパターンです。試合が長いとロックか水割りです」(男性50代)
「深夜にゴルフを見ながらウイスキーをチビチビとやるのが好きです。開催地や選手にあわせてバーボン・スコッチなどをセレクトしています」(男性40代)
「休みの日に夕方から大相撲を見ながら日本酒をチビチビやるのが大好きです。」(女性40代)

またスポーツを見ながら飲まないという人は全体では13%ありました。これも時間帯によって変わり、もっとも多い昼間は19%にのぼり、逆に少ない夕方から夜では9%でした。試合は飲まずに集中して見たいという人が1~2割はおられるようです。
 このように見てくると、スポーツ中継を楽しみながら飲むお酒を決める大きな要素は「時間」と言えそうです。プレイに切れ目が多くある競技のほうが飲みながら観戦しやすく、夕食時にはふだんの晩酌スタイルがそのまま持ち込まれ、深夜帯ではウイスキーなどアルコール度数が高めのゆっくり飲めるお酒が選ばれる傾向が認められます。
今年のオリンピック・パラリンピックでは、多くの競技が日本時間の深夜から未明にかけて放送されます。この夏はウイスキーが増えるかもしれません。


【調査概要】
調査時期:2016年7月25日(月)~2016年7月28日(木)
調査対象:酒文化研究所の酒好きモニター(N=1702)
有効回答:150(回答率9%)
調査方法:インターネットによる自記入式アンケート調査

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