働くママに聞く 子育てと仕事の両立に関する調査(3歳から小学校6年生までのいずれかの子を長子に持つ、25~49歳の有職女性対象) 

2016年03月30日
UR都市機構(独立行政法人都市再生機構)は、新学期や4月19日の「みんなの保育の日※1」を前に、「働くママに聞く 子育てと仕事の両立に関する調査」の結果をとりまとめました。共働き世帯が増加傾向にある近年※2、働く母親が子育てと仕事を両立するための環境作りが求められており、UR都市機構では親世帯と子世帯がUR賃貸住宅で近居をはじめた際に、家賃を5年間で最大20%減額するサービス「近居割」等を提供しています。本調査では、親世帯の近くに住む「近居」が、働く母親の子育てと仕事の両立の一助となり得るかどうかを確認すべく、親と近居している人・近居していない人それぞれの暮らしの実態や課題を調査しました。
※1 一般社団法人日本記念日協会より、4・19(フォー・イク)の語呂合わせ
※2 『国民生活基礎調査の概況』(平成26年版)より

【調査結果の要約】

・子どもの人数は近居している人の方が近居していない人よりも多い

・働くママの子育てと仕事の両立における課題や悩み
1位「疲れている時に子どもを怒ったり、感情的にしかってしまう」(83.5%)
2位「家事が十分に行き届かないこと」(78.6%)
3位「子供と一緒に過ごす時間をつくること」(75.6%)

・働くママの70.4%が今後も勤務時間を減らさずに働き続けたい
小4〜小6の子どもを持つ、近居しているママでは78.0%というさらに顕著な高い結果に。

・働くママが夫に期待するサポートの理想と実態
ママの61.4%が夫へ期待している家事のサポート、パパの実践は39.7%にとどまる。

・「小1の壁」に不安を感じているママが多数!
次年度小学校に入学する子をもつ、親と近居していない働くママの66.0%が「非常に不安 を感じている」と回答(近居している働くママは同44.0%)。

・働くママの先輩からのアドバイス!子育てと仕事を上手く両立させるためのコツ
子育てと仕事を両立するためには、夫やママ友との協力が不可欠。

・近居してほしい理想の義父母の1位は「関根勤さん」と「岡江久美子さん」

【調査結果】

理想の子どもの人数は
近居の方が近居していない人よりも多い


全回答者(900名)に、理想と実際の子どもの人数について聞いたところ、近居している人の方がそうでない人よりも理想と実際の人数ともに多いことがわかりました。近居している人の方が、出産・子育てにおいて親の支援を受けやすいと感じているととらえられます。理想とする子どもの人数は、近居している人(2.32人)、近居していない人(2.20 人)であり、安倍 政権が目標に掲げている出生率の「1.8 人」を上回りました。また今回の調査で働く母親の子どもの人数は近居している人(1.77人)、近居していない人(1.69人)で、「子育てと仕事を両立している母親」は全国の合計特殊出生率の 1.42(平成26年)を上回る結果となりました。

働くママの子育てと仕事の両立における課題や悩み

全回答者(900名)に、子育てと仕事を両立する上での課題と悩みを聞いたところ、最も多くあてはまると回答された項目は、「疲れている時に子どもを怒ったり、感情的にしかってしまう」で80%以上の人が回答しました。次いで、「家事が十分に行き届かないこと」(78.6%)、「子どもと一緒に過ごす時間をつくること」(75.6%)が続きました。また、近居していない人の方が近居している人よりもほぼ全ての項目でより多くの悩みを抱えている傾向にあることがわかりました。

<子育てと仕事の両立における課題・悩み>
(「とても感じる」「やや感じる」と回答した人)
1位「疲れている時に子どもを怒ったり、感情的にしかってしまう」83.5%
2位「家事が十分に行き届かないこと」78.6%
3位「子どもと一緒に過ごす時間をつくること」75.6%
4位「子どもとのコミュニケーション時間をとること」74.2%
5位「子どもが急病になった時に仕事を休む・早退するなどの調整が必要なこと」74.0%

働くママの70.4%は勤務時間を減らさずに働き続けたい

全回答者(900名)に、今後の働き方について聞いたところ、「現在の形態、勤務時間のまま続けていきたい」と答えた人が70.4%でした。また、近居している人(73.3%)の方が、近居していない人(67.6%)よりもこの傾向が強いことがわかりました。なお、「現在の形態、勤務時間のまま続けていきたい」と回答した人の割合は、近居している人は未就学児から小学校高学年までにかけて8ポイント伸びているのに対し、近居していない人は同2ポイントとほぼ横ばいという結果になりました。

働くママが夫に期待するサポートの理想と実態

全回答者(900名)に、子育てと仕事を両立している母親が夫にどのようなサポートを期待しているのか、また実際にどれくらいサポートを受けているかを聞きました。その結果、母親が夫に期待していることの上位は「子どもと遊んでくれる」(68.5%)、「家事をサポートしてくれる」(61.4%)、「子どもをお風呂にいれてくれる」(61.3%)でした。最も期待と実際の値がかい離していた項目は「家事のサポート」で、61.4%の母親が期待をしている一方で父親は39.7%しか実践できていないことがわかりました。

「小1の壁」に不安を感じているママが多数!

共働きの家庭などで子どもが小学生になった途端、放課後の預け先が見つからず、親が従来の働き方を変える必要に迫られたり、退職を余儀なくされる問題は「小1の壁」と言われています。これは、特に女性が社会で活躍する上での課題とされており、共働き世帯が増加する一方で子育てと仕事を両立する親にとって深刻な悩みとなっています。全回答者(900名)に、小1の壁について不安感や問題について聞いたところ、次年度小学校に入学する5〜6歳の子どもを持つ母親のうち、近居していない母親の66.0%が小1の壁を「非常に不安を感じる」と回答しました。

先輩ママからのアドバイス!
子育てと仕事を上手く両立させるためのコツ


小1〜小6の子どもをもつ母親(585名)に、どのようにして小1の壁を乗り越えたのかについて聞きました。小1の壁に対する解決策として最も多く挙がったのは、「学童保育、民間のシッター、子育て支援サービスなどのサービスを利用した」で全体の45%以上の人が回答しました。それに続いて、近居している人では「近居している親が面倒をみてくれた」(31.0%)、「配偶者(夫)が子どもの面倒をみてくれた」(22.1%)、「配偶者(夫)と家事をうまく分担した」(18.4%)が多く挙がりました。また、近居していない人からは「自分自身の勤務時間を減らして対応した」(15.1%) 「配偶者(夫)が子どもの面倒をみてくれた」(12.7%)「子ども(たち)だけで過ごさせた」(12.0%)の回答が続きました。また、自由回答欄には「もしもの時にママ友に頼める信頼関係を作っておく」(37歳/会社員)や「困った時はお互い様の関係を築く」(32歳/パート・アルバイト)などの回答があり「頼り、頼られる」関係を築くことも大切であるという意見もみられました。

近居してほしい理想の義父母の1位は「関根勤さん」と「岡江久美子さん」

子育てと仕事を上手く両立させる上で親世帯と近居をすることも解決策の一つです。全回答者(900名)に、どんな有名人が義父母なら近居してほしいか、理想の義父母について聞いたところ、男性ではタレントの関根勤さん、女性は女優の岡江久美子さんがそれぞれのトップに なりました。男性では、上位3名ともがコメディアンとなり、女性ではテレビドラマなどでママ役を務めた女優さんがランクインする結果となりました。


【調査概要】
・調査期間:平成27年12月21日(月)〜12月24日(木)
・調査対象:
親世帯と、自動車や電車等で1時間以内の距離に近居しており、3歳から小学校6年生までのいずれかの子を長子に持つ、全国の25〜49歳の有職女性450名
親世帯と自動車や電車等で1時間以内の距離に近居しておらず、3歳から小学校6年生までのいずれかの子を長子に持つ、全国の25〜49歳の有職女性450名
・調査方法:マクロミル社によるインターネット調査

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