2017年度の新卒採用に関する企業調査【7月1日状況】 

2016年07月27日
アイデムの人と仕事研究所は、2017年度の新卒採用を行なう企業の新卒採用業務担当者1,000名を対象に調査を実施しました。

【調査結果概要】

≪現在の採用活動状況≫
「現在行なっている」56.6%  「既に終了している」20.6%  「まだ何も行なっていない」22.8%

≪新卒採用活動の終了時期≫
既に採用活動を終了した企業では「2016年6月末頃」が最多
採用活動を終了していない企業では、10月前後を目途
中小企業では、12月末、3月末の回答も目立つ

≪内定者の充足率≫ 
※内定充足率:採用予定人数に対する内定者数(辞退者を除く)の割合。内定者1名以上の企業に聴取
“内定充足率80%以上”の企業が41.3%
内定充足率が「予定通り」の企業でも、充足率“60%未満”が46.1%

 ≪内定者フォロー≫
「行なっている(行なう予定)」企業が85.5% / 前年10月調査と比較し10.7ポイントの大幅増加
内容は、「内定者や社員との懇親会」「社内見学会」「メールでの定期連絡」

【調査結果の詳細(一部抜粋)】

≪現在の採用活動状況≫
「現在行なっている」56.6% 「既に終了している」20.6%
「まだ何も行なっていない」22.8%

企業に、2017年度新卒採用活動の7月1日時点での状況を聞いた。広報活動やその準備も含めて「現在行なっている」企業が56.6%、「既に終了している」企業が20.6%、「まだ何も行なっていない」企業が22.8%となった。前回調査(2016年5月1日時点)と比較すると、採用活動が「既に終了している」と回答した企業は8.9ポイント増加し、その分、「現在行なっている」「まだ何も行なっていない」企業の割合はやや減少した。業種別に見ると、「金融業・保険業・不動産業」では「既に終了している」企業の割合が高く、31.3%に上る。

≪新卒採用活動の終了時期≫
既に採用活動を終了した企業では「2016年6月末頃」が最多、採用活動を終了していない企業では10月前後を目途

採用活動を「既に終了している」と回答した企業に、新卒採用活動を終了した時期を、「現在行なっている」「まだ何も行なっていない」と回答した企業には、新卒採用活動がいつまでかかると見込んでいるかを聞いた。新卒採用活動を終了した時期は、「2016年6月末頃まで」が8.4%で最も高い。既に新卒採用活動を終わらせた企業では、選考活動解禁から1ヵ月で早々に終了した企業が多いようだ。一方、終了見込み時期では、「2016年9月末頃まで」「2016年10月末頃まで」が13.8%、12.7%で高くなっている。また、「2016年8月末頃まで」「2016年12月末頃まで」「2017年3月末頃まで」もそれぞれ9.4%、8.8%、8.9%と回答を集めた。

≪内定者の充足率≫
内定充足率80%以上が41.3% / 内定充足率が「予定通り」の企業でも充足率、“60%未満”が46.1%

内定を1名以上に出している企業に、7月1日現在の内定者数(辞退者を除く)は、予定人数の何%くらいに達しているか(以下内定充足率)を聞いた。「100%」と回答した企業が20.9%、「80~99%」と回答した企業も20.4%おり、4割が内定充足率80%以上となっている。
従業員規模別に見ると、内定充足率80%以上の企業の割合は、規模の大きい企業の方が高くなる傾向があった。また、内定充足率が予定に比べてどのようになっているのか聞くと、「予定通り」と回答した企業が65.8%に上った。内定充足率別に見ると、「予定通り」と回答した企業でも、46.1%は充足率が“60%未満”としており、引き続き採用活動を継続していくようだ。

≪内定者フォロー≫
「行なっている(行なう予定)」企業が85.5% / 前年10月調査と比較し10.7ポイントの大幅増加
内容は、「内定者や社員との懇親会」「社内見学会」「メールでの定期連絡」

企業に、内定者フォローを行なっているか(行なう予定か)を聞いたところ、「行なっている(行なう予定)」企業が85.5%、「行なっていない(行なわない予定)」企業が14.5%となった。前年10月調査(2016年度新卒採用に関する企業調査 2015年10月1日状況/以下同)と比較すると、内定者フォローを行なっている企業の割合は、前年10月調査の74.8%から10.7ポイントと大幅に増加していた。
従業員規模別では、規模が大きくなるほど内定者フォローを行なっている企業の割合が高くなる傾向にある。「300~999人」「1,000~2,999人」規模の企業では、9割以上が内定者フォローを行なっているようだ。さらに、内定者フォローを行なっている企業の割合を、従業員規模別に前年10月調査と比較したところ、従業員規模1,000人未満の企業で、内定者フォローを行なう企業の増加幅が大きくなっていた。売り手市場の影響か、内定者フォローを通して学生のつなぎとめを図っている様子がうかがえる。
 
【調査結果の全体】

≪2017年度 新卒採用活動状況≫
◆進捗
「現在行なっている」56.6% 「既に終了している」20.6% 「まだ何も行なっていない」22.8%

◆採用活動終了時期
【終了時期・終了見込み時期】                           
「2016年6月末頃まで」                         ・・・・・・・・   8.4%
「2016年9月末頃まで」                         ・・・・・・・・  13.8%
「2016年10月末頃まで」        ・・・・・・・・   12.7%
「2016年12月末頃まで」                   ・・・・・・・・    8.8%
「2017年3月末頃まで」                        ・・・・・・・・    8.9%

中小企業では、12月末、3月末の回答も目立つ
既に採用活動を終了した企業では「2016年6月末頃」が最多
採用活動を終了していない企業では10月前後を目途

◆応募状況
【応募者数】
「1~49人」51.1% 「100~299人」15.1%  平均:222.7人
【WEBからのエントリー数】
「1~49人」38.4% 「100~299人」15.0%  平均:466.6人

◆内定状況
【内定者数(辞退者含む)】
「0人」20.4%  「1~4人」26.6%  平均:26.1人
【内定辞退率】
「前年度よりも高い」21.4%  「前年度と同じくらい」62.1%  「前年度よりも低い」11.9%
【内定充足率】
「100%」20.9%  「80~99%」20.4%  「40~59%」18.3%

内定充足率“80%以上”の企業は、41.3%
内定充足率の進捗は「予定通り」65.8%
内定充足率が「予定通り」の企業でも、充足率 “60%未満”が46.1%

≪2017年度 新卒採用活動の採用・選考手法≫
◆応募窓口
「自社の採用ホームページ」68.8% 「就活ナビサイト」44.1% 「大学のキャリアセンター」37.4%

◆採用効果の高い応募窓口
【応募が“最も多く集まる”窓口】
「自社の採用ホームページ」29.9%  「就活ナビサイト」26.3%

【“内定に至る割合”が最も高い窓口】
「自社の採用ホームページ」32.6%  「就活ナビサイト」22.7%

◆母集団形成型採用
「母集団を形成して採用する手法をとっている」78.9%  最大課題は「ターゲット層が集まらない」30.0%

◆採用基準
「『求める人材像』は明確にされているが、採用基準には細かく落とし込めてはいない」47.8%

≪内定者フォロー・保護者対策≫
◆内定者フォロー
「行なっている」85.5%
「行なっている」企業の割合は、前年10月調査と比較し、10.7ポイントの増加
内容は、「内定者や社員との懇親会」「社内見学会」「メールでの定期連絡」

◆内定承諾書の提出
「求めている」78.3% 提出期限は、内定決定後「2週間以内」30.5% 「1ヵ月以内」28.1%

◆保護者からの問い合わせ
「ある」53.0%
内容は、「内定辞退の連絡」「合否結果」「入社後の処遇」

◆保護者に向けた取り組み
「行なっている」38.9%
内容は、「社内見学会等」「手紙の送付」「会社説明会」「内定式、入社式に招待」


【調査概要】
調査対象:2017年度の新卒採用を行なう企業の新卒採用業務担当者
調査方法:インターネット調査
調査期間:2016年7月1日~5日
有効回答:1,000名

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[アイデム]
 マイページ TOP